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通信制高校×サポート校で大学受験に挑む|選び方・メリット・注意点を一挙解説

通信制高校×サポート校で大学受験に挑む|選び方・メリット・注意点を一挙解説 サポート校

「うちの子に大学進学は難しいかもしれない…」

通信制高校やサポート校を検討する保護者の方から、そんな声をよく聞きます。しかし、実際は通信制高校とサポート校を併用することで、大学進学を実現する生徒が年々増えているのです。本記事では、大学進学を叶えた生徒の実例や、サポート校選びのチェックポイント、効果的な学習サポートの活用方法まで詳しくご紹介します。お子さまの将来に向けた第一歩として、ぜひ参考にしてください。

サポート校でも大学受験はできる?

「通信制やサポート校では大学進学は難しいのでは?」という誤解は少なくありません。しかし、実際は合格実績も多く、制度や対策も整っています。ここでは、サポート校でも進学が可能な理由を、3つに分けてご紹介します。

通信制高校やサポート校から大学に合格した例は多い

通信制高校やサポート校から大学に合格する生徒は年々増加していており、文部科学省の調査によると、令和6年度は通信制高校卒業生の大学への進学率は26.5%で、令和2年度の17.6%と比べると約9%も上昇しています。実際、早稲田・慶應などの難関私大や、地方国公立大に合格した例も珍しくなく、「通信制=進学に不利」というイメージは過去のものとなりつつあります。このように、「通信制+サポート校での大学進学」は、今や特別なケースではなく、多くの生徒が実現している現実的な選択肢となっているといえるでしょう。

参照:文部科学省「学校基本調査」

大学受験の制度は多様化しており進学ルートも豊富

大学受験には、一般入試だけでなく、高校での成績や活動実績が評価される学校推薦型選抜(旧推薦入試)、志望理由書や面接、小論文などを通じて多面的な能力を見る総合型選抜(旧AO入試)といった多様なルートがあります。これらの方式では、学力試験だけでは測れない個性や強みを発揮できるのが特徴です。サポート校では、こうした選抜方式に合わせた対策を行っているケースも多く、進学の可能性を広げる手助けになっています。受験制度の多様化が進むなか、通信制高校に通う生徒も、自分に合った方法で大学進学を目指せる環境が整いつつあります。

サポート校でも受験対策をしている学校は多い

サポート校の中には、大学進学を前提に、受験対策や進学指導を丁寧に行っている学校も多くあります。例えば、専任講師による個別指導や少人数制授業、模試対策、小論文や面接練習、志望校別に合わせたカリキュラムなど、充実したサポートが提供されています。また、定期的に進路面談を実施し、目標の確認や学習計画の見直しを行い、一人ひとりに合ったフォロー体制が整っているのも特徴です。このような環境が整ったサポート校なら、通信制でも進学に不利になることなく、安心して大学合格を目指すことのできる環境といえます。

大学進学を目指せるサポート校の3つの特徴

大学進学を本気で目指すなら、サポート校選びが重要です。進学実績の有無やカリキュラムの内容、日々のサポート体制など、受験に強い学校には共通する特徴があります。ここではその3つのポイントを解説します。

進学実績の公表とサポート体制の有無

進学実績を公式サイトやパンフレットで公表しているサポート校は、受験指導に力を入れている学校として信頼しやすい存在です。合格者数や進学先を明示していることで、指導の成果や方針が見えやすく、学校選びの重要な判断材料となります。実際、こうしたサポート校では、志望校に応じた個別指導や受験対策講座、小論文・面接対策に加えて、模試のフィードバックを通じた学習進捗の細やかな管理など、充実した支援体制が整っています。このように、サポート体制が万全な学校であれば、通信制でも確かな受験準備が期待できるでしょう。

大学受験に特化したカリキュラムや教材

サポート校の中には、大学受験に特化したカリキュラムや教材を備えている学校もあります。生徒一人ひとりの学力や志望校に合わせて個別に最適化された学習プランが組まれ、Z会やスタディサプリなどの信頼性の高い外部教材と連携しているケースも少なくありません。カリキュラムも「大学受験合格」が明確なゴールとして組まれており、主要科目を中心に共通テスト・難関大・推薦入試などに対応した内容で構成されています。このように、どんな教材を使い、何をいつ学ぶべきかが明確になっていることで、受験への不安も軽減されるでしょう。

面接・志望理由書・出願戦略まで支援する体制

推薦入試や総合型選抜を検討している場合、志望理由書や面接指導、出願スケジュールの管理まで対応しているサポート校かどうかは、学校選びにおける大きな判断材料です。サポート校の中には、志望理由の深掘りから添削指導、模擬面接、小論文の添削まで対応している学校もあり、受験生一人ひとりの志望校や時期に合わせた出願戦略を組み立てるケースもあります。こうした総合的な支援体制が整っているサポート校であれば、準備不足による失敗を避けやすく、受験に向けた自信と安心感を持って臨むことができるでしょう。

通信制高校+サポート校で大学進学した先輩の実例紹介

通信制高校+サポート校から大学進学を果たした先輩の実例を紹介します。再スタートの手順や支援の使い方が具体的に示されているため、「自分にもできる」と感じられる成功パターンと具体像から、不安を軽減することができるでしょう。

中退後にサポート校で立て直し→推薦で大学合格

全日制を中退して将来像を見失っていたYさんは、サポート校の面談で「再スタート」を決意。初めのうちは出席・生活リズムの回復から始め、週1の学習コーチングで定期的な短期目標を設定しました。レポートは個別添削、苦手分野は映像+対面で反復学習を行うことで、徐々に小テストで成長が可視化されていき、自己効力感が回復していきました。探究活動では地域の福祉施設でボランティアに挑戦し、活動記録をポートフォリオ化。担任と進路指導の伴走、カウンセラーの面接対策も受け、学校推薦型選抜の書類を整備。志望理由書を具体化し模擬面接を重ね、福祉系学部に推薦合格。中退の空白を強みに語れたのが決め手でした。

学力不安からのスタート→個別指導で志望大合格

入学当初、基礎から不安だったEさん。診断テストで弱点を可視化し、英数は個別90分×週2、国語は記述添削を毎週提出。学習計画は日次・週次のスモールステップに分解し、到達度はミニテストで確認。家庭学習は管理アプリで見える化し、担当が毎日チャットで達成をフィードバック。定期考査前は集中特訓、模試後は科目別リフレクションで戦略を更新。赤本は出題傾向表と連動させて演習順を最適化。半年で偏差値6上昇、過去問はAI採点で弱点を潰し、第一志望の経済学部に合格しました。苦手な数学IIは解法パターン暗記→類題反復で克服。

通信制からの進学で感じた「よかったこと」

通信制+サポート校で進学した先輩が口をそろえるのは、学びの「柔軟さ」です。体調や家事の都合に合わせて時間割を調整できる点が、欠席への不安の軽減に繋がっていることに加え、個別指導によって疑問がその場で解消できることは、置き去りが生まれにくいという安心材料になっています。進路面談では学部選びから出願戦略や奨学金まで伴走し、レポートや出願締切管理の他、面接・小論文の練習まで体系的なサポートが可能です。また、オンライン授業との併用で通学負担を抑え、同じ目標を持つ仲間と励まし合えたことも大きいでしょう。保護者との連携面談があることで家庭の不安も軽くなった、という声が多くあります。

サポート校を選ぶときのチェックポイント(大学進学重視編)

大学進学を前提にサポート校を検討する際は、進学実績、カリキュラムの内容、指導体制や学習環境など、多角的な視点で比較することが大切です。この章では、サポート校を選ぶ際に注目すべき3つの観点について見ていきましょう。

受験対策講座の有無と講師の質

大学進学を見据えてサポート校を検討する場合、受験対策講座の有無は重要な判断基準の一つです。英語・数学など主要科目に特化した講座が用意されているかや、共通テスト対策や志望校別の過去問演習、模試の案内などが日常的に組み込まれているかを確認することが重要になります。また、講師が大学受験に精通し、生徒一人ひとりの学力や志望校に合わせた柔軟な指導ができるかどうかも見逃せません。単に授業をこなすのではなく、質問しやすい雰囲気づくりや、生徒の学力や志望校に応じて柔軟に指導できる体制が整っていれば、合格への可能性も大きく広がります。

大学受験に特化した進路指導体制

大学受験を目指したサポート校の検討にあたり、進路指導の体制がどれほど整っているかも大切です。出願時期の管理や併願校の選定、推薦・総合型選抜への対応など、入試方式に応じた具体的な情報提供を受けることができるかどうかは、志望校合格の可能性を大きく左右します。そのため、進路に関する定期的な個別面談や、模試の結果をもとにしたフィードバック等が行われているかどうかも、学校選びの重要な判断材料になります。こうした体制が整っていれば、志望校合格に向けた一貫したサポートが期待できるといえるでしょう。

学習支援以外の生活・メンタルサポート

サポート校に通いながら大学受験を目指すうえでは、学習支援だけでなく、生活面やメンタル面のサポートが受けられるかどうかも大切なポイントです。通信制高校に通う生徒の中には、生活リズムが乱れがちだったり、孤独感や不安を抱えやすいケースも少なくありません。そのため、サポート校にはもともとメンタルケアも充実している学校が多く、カウンセラーや専門スタッフによる支援体制が整っていることが一般的です。学習面だけでなく心身の安定を支える体制が整っていれば、生徒は安心して受験勉強に集中でき、モチベーションの維持にもつながります。

学習塾や家庭教師との併用で合格に近づく方法

サポート校だけで大学受験に対応できるか、不安を感じる保護者も少なくありません。そんなときは学習塾や家庭教師を併用することで、より確実な対策が可能になります。この章では、その特徴や併用例を紹介します。

学習塾を併用するメリットと注意点

大学受験を見据えて、サポート校と学習塾を併用するのは効果的な戦略です。塾では、集団授業による適度な緊張感や、入試対策に特化した演習を通じて実践力を高めることができます。志望校別の特訓講座や、模試を通じた客観的な学力把握が可能なのも大きなメリットです。一方で、サポート校との併用には注意も必要で、授業時間のバランスや通塾による体力的な負担、さらには金銭的コストの増加も想定されるため、家庭の状況に応じた検討が欠かせません。併用を前提にするなら、学習スタイルや生活リズムに合う塾を慎重に選ぶことが大切です。

家庭教師を活用して弱点を効率的に補強する

家庭教師は、苦手分野を重点的に指導できるため、受験対策において非常に有効な手段です。通信制高校の自由な時間割を活かして、本人のペースに合わせた柔軟なスケジュールで学習を進めることができ、理解が不十分な単元を丁寧に復習しながら着実に力をつけられるため、基礎に不安がある場合にも有効といえます。また、自宅で指導を受けられることで、通学の負担を軽減しながら学習習慣を整えることにもつながります。最近ではオンライン指導を取り入れている家庭教師も多く、自宅学習中心の生徒にとって相性の良いサポートといえるでしょう。

サポート校+外部支援の併用成功事例

サポート校に通いながら、外部の学習塾や家庭教師を併用して志望大学に合格した生徒は実際に多数います。たとえば、通信制高校3年のSさんは、日中はサポート校で学習支援と進路指導を受け、夕方以降は塾で共通テストや志望校に向けた対策を強化しました。また、英語に不安があったため、週1回の家庭教師による個別指導も取り入れ、苦手分野の克服に努めました。その結果、第一志望の私立大学に現役で合格することができたのです。このように、必要に応じて外部支援を組み合わせることで、学力や目標に合わせた柔軟な受験対策が可能になります。

まとめ

サポート校からの大学進学は、いまや十分に現実的な選択肢です。進学実績が豊富で、受験対策の体制が整ったサポート校であれば、志望校合格をしっかり目指せます。加えて、学習塾や家庭教師との併用によって、苦手科目や出願戦略など個別の課題にも柔軟に対応できます。大切なのは、自分に合った支援体制や学習環境を選ぶことです。まずは気になるサポート校の資料を取り寄せたり、個別相談を活用したりして、進学への第一歩を踏み出してみましょう。