「将来のために、高卒の資格が欲しいな…」 「高卒認定と高卒資格って、何が違うんだろう?」
様々な理由で高校を卒業していない方やその保護者の方にとって、将来の進学や就職を考えると「高卒」という壁は大きく感じられるかもしれません。そして、情報を集める中で「高卒認定」と「高卒資格」という2つの言葉に出会い、その違いが分からず悩んでいませんか?
実は、この2つは似ているようで全く異なるものです。どちらを選ぶかによって、あなたの最終学歴や将来の選択肢が大きく変わってきます。
この記事では、高卒認定と高卒資格の専門家として、両者の違いを誰にでも分かりやすく徹底解説します。この記事を読めば、あなたに最適な道筋がきっと見つかるはずです。
高卒認定と高卒資格の5つの違い

まず、最も重要な「高卒認定」と「高卒資格」の違いを5つのポイントに絞って解説します。両者の違いを一覧で比較してみましょう。
| 比較項目 | 高卒認定(高認) | 高卒資格 |
|---|---|---|
| 最終学歴 | 変わらない(中卒のまま) | 高校卒業(高卒)になる |
| 得られるもの | 大学・専門学校の受験資格 | 高校の卒業資格 |
| 取得方法 | 年2回の試験に合格 | 高校(通信制など)に3年以上在籍し、単位を修得 |
| 費用目安 | 約1万円~(受験料+教材費) | 約30万円~(通信制高校の学費など) |
| 期間目安 | 最短半年~ | 3年以上(編入の場合は短縮可能) |
それでは、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
違い1:最終学歴の扱い
最大の違いは、最終学歴の扱いです。
- 【高卒認定】
合格しても最終学歴は「中学校卒業」のままです。高卒認定は、あくまで「高校を卒業した者と同等以上の学力がある」ことを証明するものであり、高校を卒業したことにはなりません。 - 【高卒資格】
通信制高校などを卒業することで得られ、最終学歴が「高等学校卒業」になります。
就職活動などで応募条件が「高卒以上」の場合、高卒認定では条件を満たせない可能性があるため、この違いは非常に重要です。
最終学歴を「高卒」にしたい人は、通信制高校やサポート校で確実に卒業資格を取得するルートが最も安定しています。特に近年はサポート体制が充実しており、自分のペースで通いながら負担少なく高校卒業を目指せます。
違い2:得られる資格の種類
最終学歴の扱いが違うため、得られる資格の種類も異なります。
- 【高卒認定】
得られるのは、大学、短大、専門学校の「受験資格」です。また、一部の国家資格の受験資格としても認められます。 - 【高卒資格】
得られるのは、高校の全課程を修了したことを証明する「卒業資格」です。これにより、学歴を問われる多くの場面で「高卒」として認められます。
高卒資格を選ぶべきか検討するうえで、高校を中退した場合の影響を正しく理解しておくことはとても重要です。中退後にどのような選択肢があり、どんなデメリットがあるのかを知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
違い3:取得方法と期間
資格取得までの道のりも大きく異なります。
- 【高卒認定】
年に2回実施される「高等学校卒業程度認定試験」に合格することで取得できます。最短であれば半年ほどでの取得も可能です。独学や塾などを利用して、自分のペースで試験勉強を進めます。 - 【高卒資格】
通信制高校や定時制高校などに原則3年以上在籍し、必要な単位を修得して卒業する必要があります。レポート提出やスクーリング(対面授業)などを通じて、計画的に学習を進めます。
違い4:必要な費用
取得にかかる費用にも差があります。
- 【高卒認定】
必要な費用は、受験料(7,500円~9,500円)と教材費が中心です。独学であれば、1万円~数万円程度に抑えることも可能です。 - 【高卒資格】
通信制高校などに通うため、学費がかかります。公立か私立か、サポート体制などによって異なりますが、3年間で30万円~100万円程度が目安となります。
違い5:メリット・デメリット比較
それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
高卒認定のメリット・デメリット
- 【メリット】
- 【デメリット】
高卒資格のメリット・デメリット
- 【メリット】
- 【デメリット】
高校卒業の資格をしっかり取得したい方には、
学研WILL学園(高卒資格が取得できる通信制高校サポート校)という選択肢もあります。
学研WILL学園では、不登校・発達障がい・グレーゾーンなど、学びに不安を抱える生徒が無理なく学べる環境を整えています。
少人数制の学習指導や個別添削、訪問指導・オンライン(メタバース)授業など、生徒一人ひとりの状況に合わせた柔軟なサポートが特徴です。
行事やサークル活動で社会性を育み、進路指導も充実。その結果、進路決定率97.3%という高い実績を誇っています。
「自分のペースで高校卒業を目指したい」「学校に通うのが不安」という方も、安心して相談いただけます。
高卒認定試験とは?完全ガイド

「とにかく早く大学受験資格が欲しい」という方に注目されるのが高卒認定試験です。ここでは、その内容を詳しく解説します。
正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」といい、一般的に「高認(こうにん)」と呼ばれています。
試験の概要と科目
試験は年に2回、8月上旬と11月上旬に全国各地で実施されます。合格に必要な科目は、個人の状況(高校での単位取得状況など)によって異なりますが、通常は8〜9科目です。
受験資格は何歳から?
受験する年度の終わり(3月31日)までに満16歳以上になる人であれば、誰でも受験できます。つまり、高校1年生と同じ年齢からチャレンジすることが可能です。
試験の難易度と合格率
「試験」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、高卒認定試験の難易度は、中学校卒業〜高校1年生レベルと言われています。基礎的な内容をしっかり理解していれば、十分に合格を狙えます。
試験全体の合格率は毎年約40%~50%ですが、これは一度の試験で全科目に合格した人の割合です。高卒認定には「科目合格制」があり、一度合格した科目は次回以降の試験で免除されます。
科目別の合格率は60%~80%と非常に高いため、数回に分けて受験すれば、多くの方が合格を手にしています。焦らず、自分のペースで取り組むことが大切です。
申し込みから合格までの流れ
- 受験案内の入手(4月上旬~、7月下旬~)
文部科学省や各都道府県の教育委員会、インターネットで取り寄せます。 - 出願(4月下旬~5月中旬、7月下旬~9月上旬)
願書に必要事項を記入し、収入印紙を貼って郵送します。 - 受験票の受け取り
試験の約1ヶ月前に自宅に届きます。 - 試験(8月上旬、11月上旬)
指定された会場で受験します。 - 結果通知(9月上旬、12月上旬)
自宅に結果が郵送されます。一部の科目だけ合格した場合は「科目合格通知書」が届きます。 - 合格証明書の申請
全科目に合格したら、合格証明書の発行を申請します。大学受験の出願時などに必要になります。
合格後の進路と活用方法
高卒認定に合格すると、様々な道が開けます。
高卒認定は、次のステップに進むための強力なパスポートとなる資格です。
高卒資格を取得するには

「やっぱり最終学歴を『高卒』にしたい」と考える方には、高校の卒業資格(高卒資格)の取得がおすすめです。主な方法を3つご紹介します。
通信制高校で卒業資格を取得
現在、高卒資格を目指す最も一般的な方法が通信制高校です。
通信制高校の仕組み
全国に多くの通信制高校があり、サポート体制も充実しているため、学習に不安がある方でも安心して卒業を目指せます。
通信制高校は、不登校経験のある生徒が安心して学べる仕組みが整っており、高卒資格取得の主要なルートです。仕組みや選び方の詳細はこちらで解説しています。
定時制高校で卒業資格を取得
定時制高校は、夜間や昼間など、特定の時間帯に授業を行う高校です。働きながら学びたい方や、毎日決まった時間に学校に通う生活リズムを作りたい方に向いています。卒業すれば、もちろん高卒資格が得られます。
全日制高校への再入学・編入学
高校を中退した場合、以前通っていた高校や別の全日制高校に再入学・編入学するという選択肢もあります。ただし、年齢や在籍期間などの条件があり、誰でも可能なわけではありません。同年代の生徒と一緒に学校生活を送りたいという強い希望がある場合は、検討してみる価値があるでしょう。
不登校がきっかけで進路を見直すケースも増えています。高校に通うことが難しいと感じたときの選択肢については、こちらで詳しく解説しています。
目的別│高卒認定と高卒資格は結局どっち?

「自分にはどちらが合っているんだろう?」と迷っている方のために、目的別のおすすめプランを提案します。
大学・専門学校へ進学したい人
とにかく早く受験資格が欲しいなら「高卒認定」
「1年でも早く大学に入りたい」「目標の大学が決まっている」という方は、高卒認定がおすすめです。最短半年で受験資格を得て、すぐに大学受験の準備に集中できます。予備校の高卒認定コースなどを利用すれば、効率的に学習を進められます。
基礎から学び直したいなら「通信制高校」
「高校の勉強にブランクがあって不安」「大学の授業についていけるか心配」という方は、通信制高校がおすすめです。3年間かけてじっくり基礎から学び直すことで、自信を持って大学進学に臨めます。指定校推薦を利用できる場合があるのも大きなメリットです。
就職の選択肢を広げたい人
最終学歴が重視される就職では「高卒資格」が断然有利
就職を第一に考えているなら、通信制高校などで「高卒資格」を取得することをおすすめします。多くの企業の募集要項では、応募資格が「高等学校卒業以上」と定められています。この場合、高卒認定だけでは応募できないケースが少なくありません。
最終学歴が「高卒」になることで、応募できる求人の数が格段に増え、将来のキャリアの選択肢が大きく広がります。
最短で資格が欲しい人
スピード重視なら「高卒認定」
何よりもスピードを優先するなら、最短半年で取得可能な「高卒認定」が最速のルートです。ただし、その資格を何に活かすのか、次の目標(進学か、資格取得か)をセットで考えておくことが重要です。
高卒認定は就職で不利?

高卒認定について、多くの人が抱く「就職で不利になる?」「取っても意味ない?」という疑問にお答えします。
履歴書での扱われ方と書き方
高卒認定に合格した場合、履歴書の学歴欄には以下のように記載します。
「令和〇年〇月 高等学校卒業程度認定試験 合格」
この場合、最終学歴は「中学校卒業」となります。面接などで質問された際に、なぜ高卒認定を取得したのか、その経験を通じて何を学んだのかを前向きに説明できると、良いアピールにつながります。
高卒認定は「高卒扱い」になるのか
学力面では「高卒と同等」と見なされますが、採用の現場では必ずしも「高卒扱い」になるとは限りません。
応募資格を「高卒以上」としている企業の場合、人事担当者の判断によっては、高卒認定では条件を満たさないと判断される可能性があります。一方で、学歴よりも個人の能力や意欲を重視する企業では、不利にならないこともあります。
高卒認定は「意味がない」わけではない
「高卒認定は意味ない」というのは大きな誤解です。
確かに、最終学歴が「高卒」にならないという側面はありますが、大学や専門学校への扉を開き、人生の選択肢を広げてくれる非常に価値のある資格です。目標に向かって自ら学び、試験に合格したという経験は、あなたの自信と強みになります。
大切なのは、高卒認定を「ゴール」ではなく「通過点」と捉えること。その先の進学やキャリアプランをしっかり描くことで、高卒認定の価値は最大限に高まります。
高卒認定・高卒資格のQ&A

最後に、よくある質問とその答えをまとめました。
高卒認定と通信制高校は併用できる?
はい、併用できます。むしろ、併用することで大きなメリットがあります。
高卒認定試験で合格した科目は、多くの通信制高校で卒業に必要な単位として認定されます。そのため、通信制高校の卒業までの期間を短縮したり、履修する科目数を減らして負担を軽くしたりすることが可能です。
中卒のまま高卒認定試験は受けられる?
はい、受けられます。 高卒認定試験の受験資格は「満16歳以上になる年度から」という年齢要件のみです。中学校を卒業していれば、誰でも受験することができます。
試験に落ちたらどうなる?
心配ありません。一度合格した科目は、その後の試験で免除されます。 不合格だった科目だけを、次回の試験で再受験すればOKです。科目合格の有効期限はないため、自分のペースで少しずつ合格科目を増やしていくことができます。
まとめ
今回は、「高卒認定」と「高卒資格」の違いについて詳しく解説しました。
最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。
どちらの道を選ぶにしても、それはあなたの未来を切り拓くための大切な一歩です。学歴はゴールではなく、あくまであなたの可能性を広げるためのツールの一つに過ぎません。
この記事を参考に、ご自身の目的やライフプランに合った選択をし、新たなスタートを切ってください。応援しています。

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