コラム

高校生の子供が登校拒否に。その原因と対応方について解説

高校生の子供が登校拒否に。その原因と対応方について解説 高校生

「高校生の子供が登校拒否になってしまった」
「登校拒否状態でどう対応したらいいのかわからない」
ご自分の高校生のお子様が登校拒否になってしまい、何をどうしたらいいのかわからなくなってしまっていませんか?
小学生や中学生の不登校より高校生の登校拒否は直接学校にかかわることが原因でおこっているといわれています。
今回は、高校生の登校拒否の原因や対処法について詳しく解説いたします。

高校生が登校拒否になるとどうなる?

高校生は、小学生や中学生と違って義務教育でないため、欠席が続くと留年や中途退学になることがあります。高校を途中で退学になってしまうと中卒扱いになり、進学することができなくなったり就職やアルバイトに影響してしまうこともあります。また、学力不足で進級できない時もあり、学校基準の学力をもっていることが重要になります。今の学校がお子様に合わないと感じたら転校を視野に入れることも一つの手段です。また、高卒認定をとって大学受験をするなど進路は様々あるので一つずつご紹介します。

通信制高校に転校する

通信制高校は月に1~2回のスクーリングやレポート提出で単位を取得し規定単位を取得出来たら卒業することができます。人と会う機会が少なく、学習については自学自勉なので、学習スケジュールに不安があるときはサポート校などを活用する生徒もいます。
入学時の年齢に上限はなく、転校すると前の学校で取得した単位を引き継ぐことができます。退学後の編入は単位が引き継がれないので注意が必要です。

定時制高校に転校する

定時制高校は朝や夜間などコースに種類があり、お子様の生活スタイルに合わせて通学することができます。起立性調節障害などで朝の体調が悪い生徒でも、ゆっくり登校でき3年かけて単位を取得すると卒業することができます。平日は毎日通わないといけないので注意が必要です。入学できるのは4月のみで、転入は前の学校と同じ学科のみ可能となっています。

全日制高校に転校する

人間関係の問題や勉強についていけなくなったとき全日制高校への転校がおすすめです。
全日制高校は、欠員がある場合転入を受け入れる学校があります。3月・7月・11月に転入の募集状況についての発表、3月・8月・12月にテストや面談があるので通信制や定時制に比べて転入の難易度は高めです。

高卒認定をとって大学受験の準備をする

高校を中退しても、高卒認定を取得することで大学受験資格を得ることができます。受験には努力や時間を必要としますが、目標に向かって取り組むことで自分の成長を感じることができたり可能性を広げることができます。また、大学受験で合格し卒業まですると大卒資格を得ることもできるのでお勧めです。

高校生の登校拒否の原因について

①学校要因

・入学や進級時の適応困難
新しい学校やクラスに移ることは、学生にとって大きな変化です。友人関係や教師との関係の構築、学校のルールや雰囲気への適応に困難を感じ登校拒否してしまう可能性があります。

・人間関係の問題
いじめ以外での友人間の軋轢やトラブルは、登校拒否の原因の一つです。友人関係の崩壊、仲間外れ、対立などが起きると、学生は不安や孤独感を感じ、学校に行きたくなくなることがあります。
また、学校での社交的なつながりが欠如していると、お子様は孤立感を感じることがあります。友達や仲間がいない状況では、学校へのモチベーションが低下し、登校拒否につながることがあります。
先生と合わないことで、学校での居心地が悪くなることがあります。先生からの理解やサポートが得られず、コミュニケーションが円滑に行われない状況では、お子様は学校への抵抗感や反発心を抱き、登校拒否につながることがあります。

・学業不振
授業のスピードが速かったりレベルについていけなくなると苦手科目への取り組みに苦労し勉強のモチベーションが下がってしまうことがあります。宿題の進め方がわからなくなったりテストの対策などに自信を持てず、登校拒否になってしまいます。
学業不振の原因として、学習環境が整わず集中力や学習意欲が低下、学業に対するプレッシャーや試験のストレス、進学や将来への不安などが考えられます。これらの心理的負担が大きくなると、お子様は学校に対して避けたいと感じるようになり、登校拒否につながることがあります。

・進路の不安
高校生にとって進学や進路選択は重要な決断なので、将来に対し不安やプレッシャーを感じると登校拒否になることがあります。進路についての選択肢や情報の不足、自分自身の適性や興味についての迷いがある場合、不安が高まり、不登校につながることがあります。
また、自分の将来に対して不安や迷いを抱えると、学生は自己評価が低くなり、学校への参加や登校に対してネガティブな感情を抱くことがあります。将来の進路について明確な目標や選択肢を持てなかったり、進学先や就職先についての情報やサポートが不足していると、学生は将来の方向性を見失い、登校拒否の原因となるかもしれません。

②家族要因

・親子のかかわり方
親子間のコミュニケーションの欠如や困難が登校拒否の原因となることがあります。十分なコミュニケーションが取れず、お子様が自分の感情や困難を親に伝えられない場合、不安やストレスが蓄積し、学校に行かなくなってしまうこともあります。また、親が学生の行動や選択に対して厳しい制限を課し、自己決定や自己表現の機会を奪うなど過剰な対応をすると、学生は抑圧感や反発心を抱き、学校への抵抗や登校拒否につながることがあります。

・家庭生活環境の変化
家庭が転居したり、家族構成が変わるなど生活環境がガラッと変わると、お子様は新しい環境に適応することができずに、新しい学校や地域での社会的なつながりの欠如によって不安感が不登校の要因となることがあります。また離婚や家庭内の不和でも、お子様に緊張や不安を感じさせ、学校への参加意欲やモチベーションを低下させ、登校拒否につながることがあります。

③本人

・無気力/不安
無気力は、学生が学校への意欲や興味を失い、登校拒否の要因となることがあります。原因としては、学校生活に対するモチベーションの低下、学習内容への関心の欠如、過度のストレスや疲労、うつ病や他の精神的な問題などが挙げられます。
不安については、学校に行くことに対する恐怖や不安、人間関係やパフォーマンスへの不安、過度の心配や自己評価の低さなどが登校拒否を引き起こすかもしれません。

・生活リズムの乱れ
高校生は学業や部活動などで忙しく、十分な睡眠を取ることができないとき、不規則な睡眠スケジュールや遅い就寝時間、長時間のスマートフォンやパソコンの使用などが睡眠障害を引き起こし、登校拒否の原因となることがあります。忙しい日々の中で食事をしなかったり、栄養バランスの取れた食事を摂ることが難しくなるとき、栄養不足や食事の偏りが身体的な不調を引き起こします。また、スマホなどの影響で昼夜逆転の生活リズムや不規則な生活習慣に陥ることがあります。正しい生活リズムの確立が困難であると、体調不良や集中力の低下などが生じ、学校に行く体力が少なくなってしまいます。

高校生の登校拒否の対応方法について

・心を安定させる
まず、お子様の感情や悩みを真剣に受け止め、話を聴くことが大切です。お子様は不登校になってしまった自分を責め、心が不安定になってしまうこともあります。まずは親子で信頼関係を築き、お子様が話したいときに話せる環境を提供しましょう。お子様の個別の状況に合わせた対応を行いながら、積極的に支援しましょう。

・専門家に相談する
高校生の登校拒否に直面した場合、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーに相談することがおすすめです。心理的なサポートやアドバイスを提供する専門家なので、彼らとの面談を通じて、お子様の心の状態や登校拒否の原因を探り、解決策を見つける手掛かりをつかむことができます。専門家は学校の事情やサポート体制に詳しいため、必要な場合には学校の先生と連携して対応してくれることもあります。スクールカウンセラーとの相談は、学生が安心して自分の気持ちや悩みを話す場を提供し、解決への一歩を踏み出す手助けとなるでしょう。

・医療機関に相談する
頭痛や腹痛をお子様が訴える場合、医療機関に相談することが重要です。まず、かかりつけの医師や心療内科の専門家に相談しましょう。医療機関では、うつ病や不安障害などの心の問題や、身体的な症状に関する検査や治療をしてくれます。適切な診断と治療計画を立てるために、学生と家族の協力が大切です。

・お子様の自己肯定感を高める
お子様の自己肯定感を高めることが大切です。無理に学校に行かせず、休ませることやお子様の興味のあることを応援しましょう。
お子様の長所や才能に焦点を当て、成功体験を積む機会を提供しましょう。お子様の興味や得意とする分野に取り組むことで、自己成長や自己実現の楽しさを感じることができます。また、お子様の努力や成果を認め、ほめてあげましょう。
また、学生の強みを伸ばすために、塾や習い事も大切です。お子様の希望に合わせてサポートしてあげましょう。

・生活リズムを正すサポート
自由な時間が増えると、就寝や起床が遅くなりがちです。乱れた生活リズムでは、心身の健康が保たれません。復学や次の進路を見据え、起床時間の声がけや食事時間を決めることが重要です。
また、登校拒否になってしまうと1日のルーティンが乱れがちになります。乱れた生活リズムは体内時計や自律神経に不調が起きたりなどします。定期的な起床・就寝時間や食事時間を設定し、安定した生活パターンを作り、適度な運動でリフレッシュ、栄養バランスが整った食事を提供しましょう。

・進路についての情報を集める
進路に関する情報を豊富に集めましょう。学生が関心を持つ可能性のある職業や大学、専門学校などについてよく調べましょう。
お子様の心が安定するまで時間がかかると思います。お子様の心が安定してきたらすぐに進路の話ができるように選択肢をいろいろと準備しておくとスムーズに親子で話し合いができるでしょう。お子様の希望に沿った進路に進めるようにサポートしてあげましょう。

・第三者とつながる
子どもへの具体的な手立てが分かり、親の心が軽くなるでしょう。
学校の先生やスクールカウンセラーです。子どもが不登校になった原因を探り、解決できる可能性があります。そのほか、引きこもり支援センターや児童相談所でも、不登校の相談を受け付けています。不登校を支援する民間団体の利用もよいでしょう。

学校の先生やカウンセラーとかかわることで、お子様の登校拒否の原因や対処法が見つけやすくなり、誰かに話をすることで親として気持ちが軽くなると思います。一人で抱え込み疲れてしまう前に誰かに相談や話を聞いてもらいましょう。保護者の方も無理しないことがお子様の登校拒否を改善するための解決口になるでしょう。地域によって、引きこもり支援センターや児童相談所で登校拒否の相談を受け付けているので、お住まいの地域の相談所を訪ねてみましょう。

まとめ

今回は、高校生の登校拒否の原因や対処法について詳しく解説いたしました。
登校拒否になってしまう理由は高校生により様々なのでぜひいろいろ試してみてください。また、高校生は精神的にも体格的にも大人同レベルで強いことがあるので対処しようと困難に陥ると保護者様自身も疲れてしまうかもしれません。保護者としてもご自愛ください。


WILL学園では、高校生の編入も受け付けています。個別相談会やオンライン説明会で詳しくお話しすることもできますので、些細な悩み事でもお気軽にご相談ください。

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