お子さんが突然「学校に行きたくない」と言い出したとき、多くの親御さんが直面するのが仕事との両立という大きな壁です。特に母親は、朝の付き添いや自宅での見守りが必要になり、離職を考えるほど追い詰められるケースも少なくありません。
この記事では、不登校のお子さんを持つ親御さんが、仕事を辞めるべきか継続すべきかの判断基準や、無理なく働き続けるための具体的な方法を詳しく解説します。
仕事を辞めるか継続するかの判断基準

お子さんが不登校になった際、まず直面するのが「仕事を辞めるべきか?」という問いです。離職の判断は、経済状況、お子さんの年齢、そして親自身の精神状態の3つの視点から総合的に検討することが重要です。
経済的リスクと家計の現状把握
仕事を辞めることで最も懸念されるのが、世帯収入の減少です。不登校になると、フリースクールの月謝や適応指導教室への交通費、自宅での光熱費など、予想外の出費が増える傾向にあります。
(参考:文部科学省)
お子さんの学年と一人で過ごす時間
お子さんが低学年(小学校1年生〜3年生)の場合、安全面や精神的なケアの観点から、一人で留守番をさせるのは難しいケースが多いでしょう。一方で、中学生以上であれば、日中はある程度一人で過ごせるようになる子も増えてきます。
一人で過ごせるかを判断する際は、年齢だけでなく、お子さんの現在の心理状態や生活リズムを確認することも大切です。家庭での適切な過ごし方や親の関わり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
親のキャリアプランと精神状態
「子供のために仕事を辞める」という決断が、必ずしも良い結果を生むとは限りません。親が社会との接点を失い、家庭内に孤立してしまうことで、精神的に共倒れになるリスクがあるからです。
不登校への対応が長期化すると、親御さん自身が疲労や孤独を抱え、心身の限界を迎えてしまうこともあります。仕事の判断だけでなく、親自身の心を守る方法もあわせて確認しておきましょう。
仕事を辞めずに両立させる調整術

不登校のお子さんを支えながら仕事を続けるには、職場の理解と制度の活用が不可欠です。「仕事に行けない」と一人で抱え込まず、周囲を巻き込んだ環境づくりを行いましょう。
職場への現状報告と相談方法
不登校は決して恥ずかしいことではありません。上司や人事担当者には、早い段階で現状を正直に伝えることが、長期的な両立への近道です。
リモートワークと時短勤務の活用
通勤時間を削減できるリモートワーク(在宅勤務)は、不登校の親にとって最大の味方です。
看護休暇と有給休暇の利用
お子さんが不登校に伴う腹痛や頭痛、適応障害などの診断を受けている場合、子の看護休暇を利用できる可能性があります。
不登校の親におすすめの働き方

現在の職場での調整が難しい場合、働き方そのものを変えるという選択肢もあります。不登校のお子さんを持つ親にとって、柔軟性の高い仕事は精神的なゆとりを生みます。
時間の融通が利く在宅ワーク
パソコン1台で完結する仕事は、お子さんのそばにいながら収入を得られるため非常に人気があります。
突発的な休みに強いパート職種
外勤を希望する場合、代わりの人が見つかりやすい、あるいはシフトの自由度が高い職場を選ぶのがポイントです。
専門スキルを活かすフリーランス
特定のスキルがある場合は、企業に属さないフリーランスという道もあります。
離職を決断した際の手続きと支援

どうしても今の仕事を続けるのが難しく、退職を選ばざるを得ない場合もあります。その際は、公的な支援を最大限に活用して、生活の安定を図りましょう。
職場に納得される退職理由の伝え方
円満に退職することは、将来的な再就職の際にもプラスに働きます。
失業保険の受給要件と申請手順
退職後、すぐに働ける状態であれば失業保険(基本手当)を受給できます。
離職後の再就職支援サービス
「今は休むけれど、いつかは戻りたい」と考えているなら、再就職支援サービスへの登録だけでも済ませておくと安心です。
親が働く時間を確保する外部支援

親が仕事を続けるためには、お子さんが安心して過ごせる「学校以外の居場所」を見つけることが重要です。
フリースクールと居場所の確保
フリースクールは、学校に行けない子供たちが日中を過ごす民間の施設です。
フリースクールは施設によって、費用だけでなく支援内容や通学頻度、子どもとの相性も大きく異なります。入学後のミスマッチを防ぐためにも、見学時に確認すべきポイントを事前に整理しておきましょう。
放課後等デイサービスの利用条件
お子さんに発達障害の特性がある場合や、自治体から受給者証が発行される場合は、放課後等デイサービスを利用できます。
自治体の不登校相談窓口
各市区町村には、不登校に関する相談を受け付ける教育支援センター(適応指導教室)などが設置されています。
学校以外の居場所には、フリースクールや教育支援センターのほか、家庭や地域の施設、オンライン上の交流場所などもあります。お子さんの状態に合った選択肢を広く比較したい方は、以下の記事をご覧ください。
仕事とお子さんのケアを両立する心得

最後に、仕事と不登校のケアを両立させるために大切な心の持ち方についてお伝えします。
親が働くことのお子さんへの好影響
「子供が苦しんでいるのに、自分だけ仕事に行くなんて」と自分を責めていませんか?実は、親が働くことにはお子さんにとってポジティブな側面もあります。
罪悪感を解消するマインドセット
「仕事をしているから不登校になった」という因果関係は、多くの場合成り立ちません。
まとめ
不登校の親が仕事をどうするかという問題に、唯一の正解はありません。しかし、「辞めるか・続けるか」の二択ではなく、働き方を調整したり、外部の支援を頼ったりすることで、道が開けることも多いのです。
まずは家計の状況を確認し、職場や自治体の窓口に相談することから始めてみてください。親御さん自身が心身ともに健康でいられる選択をすることが、結果としてお子さんの笑顔を取り戻すことにつながります。
学研WILL学園では、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭に寄り添い、今の状態に合った学び方や居場所を一緒に考えています。
今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。
-1-3-320x180.jpg)


-22-320x180.jpg)