コラム

不登校の子供をフリースクールに通わせるメリットは何?デメリットも合わせて紹介

フリースクール

中学生のお子さんが不登校になると、フリースクールへの通学を検討することが一つの選択肢になります。そんなときに気になるのが、フリースクールに通うことのメリットとデメリットではないでしょうか。この記事では、フリースクールに実際に通った場合にどのようなメリットとデメリットが生じるかを具体的に解説します。

フリースクールとは

フリースクールとは、何らかの理由で学校に行けなくなってしまった子供を受け入れる為の、民間の教育機関です。

法律で学校と定められているのは、学校教育法に定められている「一条校」のことを指しますが、フリースクールは民間企業やNPO法人が運営する教育機関で、学校教育法に縛られない、自由な教育方針や理念をもとに設置されています。

近年、不登校の小中学生は増加傾向にあり、特に中学生の場合は思春期や反抗期と重なること、友人関係の幅が広がり複雑になること、勉強が飛躍的に難しくなることなどから不登校になる人数も増える傾向にあります。不登校や引きこもりになってしまった子供たちが社会との接点を持てる場所として、フリースクールは注目を集めています。

1、特長

フリースクールは民間企業やNPO法人が運営しているので、施設によって運営方針や教育理念、費用などは様々です。しかし、子供の個性や主体性を尊重することはどの施設でも共通していて、子供のペースに合わせた過ごし方が提供されます。入学しやすいのも特長で、入学試験などは無く、学期の途中であっても入学が可能なところが多いです。代表的な形態をいくつか紹介します。

○子供の意思尊重タイプ
在籍校に復帰することを目標とせず、子供の意思を尊重した過ごし方を提供します。元気を取り戻して、楽しく過ごせるよう、カリキュラムもあまり決まっていません。
○学校復帰支援タイプ
在籍校に復帰を目指し、勉強しやすい環境を提供します。時間割も決まったものがあり、集団授業など、学校に近い形態を取っています。
○医療機関と連携タイプ
医療機関と連携して、臨床心理士やスクールカウンセラーなどのサポートを受けることができます。発達障害の対応も可能なスクールも存在します。
○共同生活タイプ
同じ境遇の子供たちと家庭を離れて共同生活します。生活のルールも子供達で話し合って決めるなど、社会性を育てる環境を充実させて、自立を目指します。

このほかにも年間行事やレジャーなどが充実していたり、職業訓練などの専門知識を学べる、外出ができない子供の為に自宅訪問してくれる、オンラインも取り入れて自宅から授業に参加できる、など様々なタイプが存在します。

フリースクールに通うメリット

フリースクールの形態が様々あるのはおわかりいただけたと思います。では通うことによって得られるメリットはどういった物があるのか、順に見ていきましょう。

1、居場所ができる

子供たちは、自宅以外では学校で多くの時間を過ごし、友達や先生、上級生、下級生と交流することで、社会性を身に着けていきます。勉強して学力を上げることも重要ですが、就職して社会に出たときに社会生活を営めるスキルの根底となる部分を身に着けて行くのは、学校生活に他なりません。

不登校になってしまった子供は家庭内の人間関係しかなくなってしまい、社会との接点を失ってしまいます。フリースクールはそういった子供たちの居場所となり、新たな人間関係を築く場になります。勿論、人と関わるのが苦手で、人間関係が不登校の原因になっている場合もありますが、フリースクールに通う子供たちは同じ境遇にあることが多く、お互いに分かり合うことができます。

また、フリースクールで働くスタッフも不登校の子供を受け入れてきた経験から、一人一人に寄り添って、心のケアをしてくれると言えるでしょう。

2、勉強しやすい

フリースクールでは一人一人に合わせた個別指導をしているところが多く、学校の集団指導では難しい細やかなケアが可能になってきます。義務教育の勉強で「わからなくなった所」に立ち戻って、そこから勉強しなおすことで、深い理解を得られます。ペースも子供に合わせて設定していきますので、無理なく効率よく勉強することが可能です。

また、学校の教科科目にはない専門的な内容だったり特別講義などから自分の興味が持てることや、やりたいことに出会える機会も豊富です。

3、親の安心にも繋がる

子供が不登校になってしまうと、親もたくさんのストレスを抱えるようになります。将来の不安、進学、就職ができるのか、社会的、精神的に自立できるのかなど、心配はつきないでしょう。

子供が家庭以外の場所で笑顔で過ごすことが出来たら、それは大きな安心に繋がることでしょう。

4、出席認定が受けれる

在籍校と連携することができれば、フリースクールに通うことで、在籍校に出席している扱いにすることができる「出席認定」の制度があります。

フリースクールに通ってしっかり勉強して、出席認定で出席日数も問題ない状態であれば、高校受験で行きたい高校に合格することも可能なので、勉強する大きなモチベーションとなるでしょう。

フリースクールに通うデメリット

メリットを4つ紹介させていただきましたが、勿論メリットだけではありません。こちらではデメリットとなる部分をご紹介させていただきます。

1、費用がかかる

フリースクールは義務教育の学校と違い、民間企業が運営している機関ですので、必ず費用がかかります。

国から認可されている公立の小中学校は授業料はほぼ無償となっていますが、フリースクールは平均すると、月3〜5万円程度の費用がかかります。少なからず経済的負担になってしまうので、デメリットと言わざるを得ません。ただ、これは施設によってなので何とも言えませんが、私立の小中学校よりは低い金額設定となります。

2、勉強の進みが遅い

施設によって差がでるところではありますが、普通の学校とくらべて、朝から普通教科の授業をずっとおこなう訳ではありません。子供の自主性ややりたいことを尊重しているフリースクールでは、課外活動やレクリエーションの時間などが多く、その点では勉強の進みが遅いと言えます。

しかし、勉強したいという子供であれば個別でしっかりサポートできますし、普通教科に拘らず、子供の興味があることを勉強できるのも、魅力のひとつと言えます。

まとめ

フリースクールに通った際のメリット、デメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

近年、不登校の子供は増加傾向にあり、勉強ができる子、友達が多い子、スポーツが得意な子、全く関係なく、学校に行けなくなってしまう事例があり、誰がいつ不登校になってもおかしくない時代です。

不登校になってしまっても、未来に繋がる新しい道はたくさんあります。焦らずじっくりお子さんと向き合ってみてはいかがでしょうか。

WILL学園はいつでも入学相談、キャンパス見学などを受け付けています。子供の状況に合わせて適切なアドバイスもさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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