コラム

不登校の中学生、家で何をすれば良い?おすすめのリラックス法や勉強法についてご紹介

不登校の中学生、家で何をすれば良い?おすすめのリラックス法や勉強法についてご紹介 中学生

不登校になった中学生の子供を持つ親としては、子供の学びが心配になるものです。しかし、急かすことなく、子供が自分のペースで落ち着ける環境を整えることが大切です。無理強いせず、かつ、家での時間をただ過ごさないようにするための工夫が求められます。家庭での充実した過ごし方や、リラックスするための方法、勉強の進め方など、子供が前向きに時間を使えるような方法をご紹介します。

無理をさせるのは禁物。不登校は心と身体が疲れているサイン

不登校になってしばらく経つと、案外時間を持て余してしまい、勉強の遅れが気になったり、無意味な時間を過ごしているように感じて気が焦ってしまうこともあるかと思います。実は、ここで無理をすることは逆効果になってしまうので注意が必要です。

不登校に至るまでは気持ちや状態の段階がありますが、不登校は「心と身体が疲れているサイン」なのです。そのサインを無視してこの段階で頑張ると状態は更に悪化してしまい、回復までに余計に時間がかかってしまうことでしょう。

今は疲れた心と身体をしっかり休ませて、次に動き出す時のエネルギーを蓄える、必要不可欠な時間です。そのためにまず重要なことは、「不登校をネガティブに捉えないこと」です。

不登校をネガティブに捉えてしまうと、「学校に通うこと」が正義になってしまい、それができていない自分はダメで、学校に通えていない時間は「意味のない時間」になってしまいます。意味のない時間を過ごすことも「悪」になってしまうので、せめて頑張って活動しなくてはと意気込んで、余計に疲れることになってしまいます。そうではなくて、是非この時間を「必要な休憩時間」とポジティブに捉えて、休むことに専念してください。

心と身体が十分な休息を取れ、余裕が出てきたら、少しずつ活動を始めてみましょう。はじめは無理をせず、せっかく時間があるから自分がやりたいことをやってみましょう。その時間はかけがえのないもので、自分を見つめなおしながら、次の一歩を踏み出す準備もできます。結果的に学校にもどるリハビリにもなっていくことでしょう。

親としては心配でもどかしい時間かもしれませんが、決して無理をさせず、じっくり見守ってあげてください。傍で見守ってあげることも親にしかできない大事な役割です。

不登校の期間、家でできるリラックス法や気分転換

心と身体が十分に回復し、「何かしてみたい」と自然と思えるようになったら、「不登校の今しかできないこと」を考えてみると、いいアイデアが浮かぶかもしれません。いろいろ試してみると、何かこれからの生き方のヒントに出会うこともあるでしょう。

1、好きな「作品」を楽しむ

本や映画、もちろんマンガでもいいですし、音楽を聴く、アートに触れるなど「作品」を純粋に楽しむことはリフレッシュ、リラックス効果もありますし、新しい知識や考え方、時には新しい人生観などに触れることもありますので、自然と視野が広がり、とてもおすすめです。

普段では時間の制約でなかなか触れれない長編映画やシリーズものの文庫本、外出が可能なようでしたら美術展やコンサートに出かけてみるのもいい経験になるでしょう。

2、クリエイティブなことをする

例えば絵を描いたり工作をしたり、手芸や楽器の演奏なんかもいいと思います。自分自身の手で何かを作り上げることで達成感を得られたり、感情を表現できたりと、他では得れないやりがいを感じることもできます。一つのことに取り組むことで、集中力を持続する訓練にもなりますし、学校にもどるリハビリには大いに役立つことでしょう。

3、勉強する

「学校の授業に遅れないように」という名目でなく、まずは自分のペースで興味のある科目から始めてみるといいでしょう。自由に勉強することが楽しくなってきたら、将来掘り下げて学びたいものに出会えるかもしれませんし、勉強するモチベーションのキープに繋がるでしょう。

4、家事をする

始めは「手つだう」という感覚でいいので、出来る範囲で掃除や洗濯、料理などチャレンジしていきます。気分転換にもなりますし、家族の感謝も得れて自信の回復にも繋がります。慣れてきたら、自分の役割として「担当」すると、家族という社会の中での役割の確立にも繋がり、社会復帰の第一歩になりますし、生活にメリハリが出てきます。

5、軽い運動をする

家に籠もっていると、どうしても運動不足になり、体力も低下してきてしまいます。汗を流すような運動でなくても散歩や軽いジョギングなどは気分転換にもなりますし、体力の低下を防いでくれます。

人目が気になるようであれば時間帯を工夫したり、室内でできるようなものを考えても良いと思います。続かなそうだったら家族に協力をお願いして、一緒にできるようなものを考えるのも良い手です。

学校以外で実施できる勉強法

身体と心が落ち着いてきて余裕が出てきたら、やっぱり気になるのが勉強だと思います。ただ、自宅での自主学習ではモチベーションの維持も難しいですし、何よりどうやって勉強したらいいかもわからない、という人は多いと思います。そんなときに頼りになる「学校以外」での勉強方法をいくつか紹介していきます。

1、個別指導塾や家庭教師など民間の教育機関

まず思いつくのが塾や家庭教師です。塾と言っても今は多様化が進み、集団で授業を受ける塾の他に、少人数や個別指導のものもあります。「学校には行けないけど、塾なら集団でも大丈夫」という人も中にはいますが、集団が苦手という場合は個別指導を選ぶと良いでしょう。

同じく家庭教師も良い選択の一つです。外出が難しい場合、家に来てくれてマンツーマンで授業してくれるので、効率よく勉強できますし、家族以外の人とコミュニケーションを取るいい機会にもなると思います。

難点として、どちらも比較的費用が高めではありますが、今はオンラインで授業したり、動画をみながら勉強したりと、多様化が進み、料金体系もさまざまですので、選択肢は広がっています。

2、適応指導教室など公的な不登校支援施設

「適応指導教室」は教育支援センターとも呼ばれ、市町村の教育委員会が運営し、不登校の小中学生が学校のかわりに通う、公的な教育施設です。子供の在籍校と連携しながら、個別カウンセリング、集団での活動、教科指導などをおこない、在籍校に復帰することを目指します。

まず、公的な施設なので、利用料金がかからないのが大きな魅力です。在籍校と連携するので、登校すると在籍校での「出席」の扱いになるのも特筆すべき点です。デメリットとしては、集団が苦手な子供や、外出が難しい子供には向かないことと、「在籍校に復帰すること」が目的なので、在籍校に戻りたくないと考えている子供には違う選択肢を選ぶ必要があります。その場合、「同じ学校の子がいる」という可能性もあり、こちらもデメリットとなります。

さらには「公的施設」であることから、入学までの手順として段階を踏む必要があります。まず在籍校の学校長から教育委員会へ「学校ではフォロー限界なので、適応指導が適切」と依頼をし、教育委員会のカウンセラー等によるインテーク・アセスメント(受け入れ可否を含めた面談)をおこない、入学許可が下りるという段階的手順で、ここまで1か月~不登校児童生徒が多い自治体では3か月ほどかかってしまい、その間に子供のモチベーションが下がってしまうという懸念もあります。

3、フリースクール

不登校の子供を支援する目的で個人や民間企業、NPO法人等の団体が運営している教育施設です。運営方針やカリキュラムがさまざまで自由で幅広い活動をおこなっている施設が多く、子供一人一人に合った、細やかなケアをおこないます。入学までの対応が早く、家から離れたところを選べば同じ学校の子供と会うリスクが少ない、などの適応指導教室のデメリットをカバーしているのもメリットと言えます。

デメリットとしては利用料金が施設によってさまざまなこと、NPO法人が運営している小さな施設などでは出席認定が適用されなかったり、通学の学割定期が発行できないこともが挙げられます。しかし、フリースクールならではの多種多様なカリキュラムや通い方、行事やレクリエーション、不登校の子供を多く受け入れることで蓄積された経験と知識からくる細やかなケアは他にはない魅力です。

まとめ

不登校でも有意義に過ごす方法はたくさんあります。重要なのは、不登校をネガティブに捉えないこと。まずはゆっくり休んで、興味のあることから少しずつ動き出していければ、必ず未来に繋がっていきます。一人一人に合った過ごし方で、焦らず進んでいきましょう。

WILL学園は学研エル・スタッフイングが運営する新しい形のサポート校です。勉強はもちろん、「趣味教養講座」というお子さんが関心を持ちやすい講座も用意しておりますし、プログラミングや歴史研究など将来のためになる講座も用意しております。フリースクールのデメリットである出席認定も在籍校と連携しておこなえますし、通学の学割定期も発行可能です。是非お気軽にご相談ください。

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