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【元フリースクール講師監修】神奈川でおすすめのフリースクール10選|子どもに合った学びの環境とは?【2025年版】

【元フリースクール講師監修】神奈川でおすすめのフリースクール10選|子どもに合った学びの環境とは?【2025年版】 フリースクール

近年、不登校や学校に馴染めない子どもたちの増加とともに、新たな学びの選択肢として注目を集めているのが、「フリースクール」です。子どもの個性や興味に寄り添った自由な教育スタイルを提供する場として、多くの保護者から関心を寄せられています。

しかし、フリースクールといってもその種類や教育方針はさまざまです。「どこが我が子に合うのだろう…」と、迷われている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、元フリースクール講師の監修のもと、神奈川県内にあるフリースクールの中から、おすすめの10校を厳選してご紹介します。神奈川のフリースクールの知っておきたい特徴や、神奈川のフリースクールを選ぶ際に覚えておきたいポイントについても詳しく解説していますので、お子様の最適な学びの場を見つけるヒントとして、ぜひ最後までご覧ください!

この記事を監修したひと元フリースクール講師:佐藤 佑一郎さん
自身も不登校経験があり、大学在学中の20歳の頃に不登校支援NPO法人を設立・運営。旧来型のフリースクール運営に加えて、スクールでは対応が難しい引きこもり傾向の児童生徒を対象とした在宅訪問(アウトリーチ)支援なども積極的に行う。現在もセミナーなどを通じて、生徒本人や保護者と向き合い続けている。

神奈川のフリースクールの特徴

神奈川にあるフリースクールは、他県にあるフリースクールと比べて以下のような特徴があります。

自然と都市が共存する学習環境

神奈川県には、横浜や川崎といった都市部のフリースクールと、鎌倉・葉山・小田原などの自然環境を活かしたフリースクールの両方が存在します。都市部では、進学サポートや学習支援を中心としたカリキュラムが多いのに対し、自然環境に近いスクールでは、農業体験や海のアクティビティなどを取り入れた“自然体験重視型”のプログラムが充実しており、立地によって学びのスタイルが大きく異なるのが特徴です。

国際色豊かな学びの機会が多い

横浜や川崎には外国人居住者が多く、多文化共生の考えが進んでいることから、フリースクールにおいても英語教育や異文化交流の機会が豊富です。例えば、横須賀エリアでは米軍基地の影響もあり、多国籍な環境の中で学ぶことができます。国際的な視点が求められる現代の社会において、このような環境は子どもたちの貴重な学びの場となるでしょう。また、中国語や韓国語など複数の言語を学べるフリースクールもあり、グローバルな感覚を育む機会が多いのが魅力です。

学校・行政との連携が比較的進んでいる

神奈川県では、不登校支援に積極的な自治体が多く、フリースクールと公立学校・適応指導教室・行政が連携する事例が見られます。特に横浜市や川崎市では、学校復帰や進学支援を目的としたフリースクールが増えており、通うことで「出席扱い」となる学校も多いです。行政と連携したフリースクールの充実度が高いため、教育機関との協力体制を活かした学びの環境が整っている点は大きな特徴といえるでしょう。

これらの点から、神奈川のフリースクールは「自然と都市の共存」「国際色豊かな環境」「学校・行政との連携」という点で独自の魅力を持っています。他県のフリースクールとは異なる学びの選択肢があるため、子どもに合った環境を選ぶ際の参考になるでしょう。

神奈川でフリースクールを選ぶポイント

神奈川には多くのフリースクールがあり、それぞれ特色が異なります。フリースクールを選ぶ際には、以下のようなポイントを踏まえたうえで、お子さんに合った環境を見極めることが重要です。

学びのスタイルが子どもに合っているか

神奈川のフリースクールは、都市型と自然環境を活かしたタイプの2つに大きく分かれます。都市部は学習支援や進学サポートが充実している一方で、郊外のフリースクールは体験学習を重視する傾向があります。子どもが学びやすい環境かどうか、興味のある分野に合ったプログラムが用意されているかどうかを事前に確認するとよいでしょう。進学希望か、メンタルサポート希望かなど、お子さんの様子がある程度把握できていると、選びやすくなります。

国際的な学びの機会が必要かどうか

神奈川県のフリースクールには、多文化共生を意識した場所や、英語教育に特化した場所が多数存在します。そういった環境を特に求めていない場合、外国籍の生徒が多いスクールかどうか、英語や異文化交流のカリキュラムがどのくらい多いかなどを事前にチェックしておきましょう。逆に、将来的に留学を考えている場合であれば、英語だけでなく他の言語教育や国際交流の機会が豊富なフリースクールを選ぶことで、充実した学びが得られるはずです。

学校復帰や進学支援のサポートが充実しているか

神奈川県では、フリースクールと適応指導教室や公立学校との連携が進んでおり、学校復帰を目指す子どもに適した環境が整っています。フリースクールが学校の出席扱いとなるか、進学に向けたサポートがどの程度用意されているかなどを事前によく確認しましょう。スクールごとに学習支援の方針や、進学後のフォロー体制も異なるため、学び直しや進学を希望する場合は、行政との連携体制がよりしっかりしているスクールがおすすめです。

神奈川でおすすめのフリースクール10選

ここからは、神奈川にあるおすすめのフリースクールを10校ご紹介します。各フリースクールによって、対象となる学年や活動内容、費用などは大きく異なります。それぞれの強み・特徴をよく比較したうえで、お子様に合ったフリースクールに入学することができるよう、ぜひ参考にしてください。

学研WILL学園【PR】

無学年生を取り入れている学研WILL学園は、学習支援と社会性の育成を重視したフリースクールです。企業・大学との連携プログラムや体験型の学習が豊富である他、通信制高校との提携により、高校卒業資格まで一気通貫で取得可能な点が特徴です。

学研WILL学園は、“ここに注目!”

教育・福祉の総合企業Gakkenグループの子会社である学研エル・スタッフィングが運営するフリースクールです。神奈川県は神奈川区鶴屋町と藤沢市辻堂の2キャンパスを設置。同団体は社内に「学研の家庭教師」というブランドを有しており、不登校・発達障害児童生徒を専門的にサポートする家庭教師「訪問支援室」も展開しています。フリースクール・通信制サポート校事業は2000年に高田馬場で設置。以降、少人数制でアットホームな環境と教科学習以外の自主性・主体性を育む学びを中心に全国の政令市に展開をすすめています。家からの外出が難しい生徒向けに先生が家庭訪問する在宅コース、オンラインで卒業までを伴走するメタバースコースがあるのもポイントです!「社会に出た時に自立した生活を送れるようになる」ことをコンセプトにしているため、プログラミングやICT教育に特化しすぎるということがなく、学びたい事が決まっている生徒には合わないかもしれません。また、神奈川のキャンパスも20名~40名ほどの少人数制で運営しているため、大人数でワイワイと楽しむことを希望する生徒もよく検討した方が良いでしょう。
スクール名学研WILL学園横浜キャンパス・湘南キャンパス
所在地/アクセス横浜キャンパス:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-21-1 ダイヤビル6F湘南キャンパス:神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南5F
対象学年小6~高3
活動内容多彩な授業が人気を集めており、韓国語講座や心理学、イラスト講座や早押しクイズなどの他、生徒自身が学園へ新しい授業を提案することも可能。
費用入会金:24,200円指導料:44,000円~(月額)
出席認定実績の一覧表記あり

認定NPO法人 コロンブスアカデミー

認定NPO法人コロンブスアカデミーは、横浜市磯子区を拠点に、不登校・ひきこもりなど生きづらさを抱える子どもとその家族を支援する団体です。相談、居場所、就労訓練、自立支援などを行い、地域と連携して「途切れのない支援」を提供しています。

認定NPO法人 コロンブスアカデミーは、“ここに注目!”
横浜市磯子区にあるコロンブスアカデミーは神奈川県より認証を受けた認定NPO法人で1998年に株式会社テクノランドがボランティア事業部として発足しました。1989年にはフリースペース事業、共同生活寮事業、相談事業を開始されています。現在は、市や県の補助事業や助成金事業にも数多く参画されており、子育てスポットや放課後スペース、フリースペースや子ども食堂など幅広く展開されています。初代理事長の金森克雄さんはニュージーランドでも同名「コロンブスアカデミー」というフリースクールを運営されていましたが、2003年2月に邦人が3時間におよぶ暴行を受けて死亡する事件が起こしており、当時の教育相は行政の認可を得ていないフリ―スクールの存在に不快感を示していたようです。やや技法や対応が旧世代的ともいえるので、フリースペースなどの利用をする場合はよく吟味してください。
スクール名認定NPO法人 コロンブスアカデミー
所在地/アクセス横浜市磯子区東町9-9 K2ビル
対象学年幼児~高3
活動内容不登校などの当事者とその家族に対して居場所・相談・学び・就労支援などを提供。自立と社会参加の支援を行っている。
費用電話相談無料有料面談 1時間10,000円※現在の料金と異なる場合があります。詳しくはホームページをご確認ください。
出席認定実績の一覧表記なし

NPO法人 横浜シュタイナー学園

NPO法人横浜シュタイナー学園は、ルドルフ・シュタイナーの理念に基づく全日制小中一貫のフリースクールで、2011年にはユネスコスクールにも認定されました。点数による比較を行わない教育を実践しており、子どもの内面と社会性を育んでいます。

NPO法人 横浜シュタイナー学園は、“ここに注目!”
2002年に発足したシュタイナー教育を主流とするフリースクールです。シュタイナー教育とは哲学者であり教育者のルドルフ・シュタイナーが提唱した「芸術教育」のことで、子どもの心身の発達段階に応じて個性を尊重し、意志・感情・思考のバランスが取れた人間形成を目指します。0~7歳は意志の教育として身体の基礎を作り、7~14歳は感情の教育として感受性を磨き、14~21歳は思考の教育として抽象的・論理的思考力を身につけます。こちらの団体はユネスコの理念を実践するユネスコスクールとしても認定を受けており、ペレの家という学童保育も運営されています。神奈川県のホームページにもフリースクールとして登録されていますが、全日制小中一貫校を謳っていることもあり、不登校や発達障害の専門対応などを期待している場合はずれが生じるかもしれません。
スクール名NPO法人 横浜シュタイナー学園
所在地/アクセス霧が丘校舎:横浜市緑区霧が丘3-1-20
十日市場校舎:横浜市緑区十日市場町849-6 アドバンス第5 2F-A
対象学年小1~中3
活動内容小中一貫のフリースクールで、点数による比較を行わないなど独自の教育が特徴。また、ユネスコスクールにも認定されており、持続可能な開発のための教育も実践している。
費用学園運営費:58,000円(子ども1人家庭の場合)積立金:40,000円(年額)NPO会費:10,000円(年額)入学金:400,000円施設準備金:50,000円
出席認定実績の一覧表記なし

第一学院中等部

第一学院中等部は小~中学生を対象にオンラインや教室での個別学習を提供するフリースクールです。1/1(いちぶんのいち)の教育をテーマに、ICT教材も導入した教育を行っている他、月1~4回程度の登校を通じて、子どもにとってもうひとつの「居場所」としての役割も果たしています。

第一学院中等部は、“ここに注目!”
第一学院中等部は第一学院高等学校を展開するウィザスグループが運営しています。ウィザスグループ自体はオンライン大学のmanagara(マナガラ)やmanagara BASEというコミュニティスペースなども展開しています。第一学院中等部においては、1/1(いちぶんのいち)の教育をテーマに、家でも学校でもない第三の居場所として運営をされています。AI搭載のオンライン教材「すらら」も導入して学び直しからサポートしており、D-FILE(ディーファイル)という自分の未来を築いていく独自アプリなども充実しています。また、第一学院高等学校のサークル活動にも参加できたり、オンライン保護者会なども実施されているので安心感があるでしょう。一方、登校日数は月1~4日程度ということなので「慣れてきて毎日登校したい!」などのニーズには合わないかもしれません。
スクール名第一学院中等部横浜キャンパス・湘南藤沢キャンパス
所在地/アクセス横浜キャンパス:神奈川県横浜市神奈川区栄町2-6
湘南藤沢キャンパス:神奈川県藤沢市南藤沢19-13 一水ビル4F
対象学年中1~中3
活動内容不登校の小中学生を対象にオンラインと通学を組み合わせた個別学習を提供している。学校復帰と進路支援も重視しており、在籍校との連携で出席認定を得ることもできる。
費用入会金:5,500円授業料:11,000円(月額)※現在の料金と異なる場合があります。詳細はホームページをご確認ください。
出席認定実績の一覧表記なし

YGS中等部

YGS中等部は、不登校や発達特性のある中学生のための少人数制フリースクールで、心理テストなどを通じて個人の状態を把握したうえで、それぞれに合わせた支援を行います。学習だけでなく、あいさつや報告などの社会性も重視し、安心できる環境で学校復帰や将来の自立をサポートしています。

YGS中等部は、“ここに注目!”
YGS中等部は横浜市港北区にあるフリースクールです。NPO法人 日本フリースクール協会に加盟しているフリースクールで精神保健福祉士でスクールカウンセラーの山本弘明さんが学長を務めておられます。不登校・発達障害対応の団体ということで、引きこもりからの回復率が100%。概ね数か月~1年ほどで外に出ることができるようになるようです。個々人に合わせた目標設定や体験主義として「みんなと一緒に歩く」という活動なども大事にされています。高等部として星槎国際高校の技能連携校として神奈川県からの指定を受けており、大学部として星槎大学サテライトカレッジも設置。技能連携校はサポート校と少し異なり、商業・工業・家庭関連の専門科目を学ぶことができます。こちらの団体では自動車整備コースとして、高校卒業資格の取得を目指しながら自動車整備の知識を身につけることができます。末永くサポートしていただけることで安心感がありますが、技能連携校は専門的な学びにも取り組まないといけないため「入学した時は学びたかったけど、やってみると何か違った」となった時に、在籍を続けることがしんどくなるというケースも耳にします。まずは自分の目で見て、学校の合う合わないをしっかり判断しましょう。
スクール名YGS中等部
所在地/アクセス神奈川県横浜市港北区菊名7-7-5
対象学年中1~中3
活動内容不登校の子供向けの少人数・個別対応型の学習拠点。生活力やICTスキル、進路準備を幅広く支援しており、在籍校との連携次第で出席認定も得ることもできる。
費用詳細はホームページをご確認ください
出席認定実績の一覧表記なし

認定NPO法人 フリースペースたま

認定NPO法人 フリースペースたまりばは、川崎市の「子ども夢パーク」で活動する団体です。不登校や生きづらさを抱える子ども・若者のために、居場所「えん」を運営しており、学びや遊び、食事、合宿、相談などを通じて、安心できる関係づくりと自己肯定感の回復を支援しています。

認定NPO法人 フリースペースたまりばは、“ここに注目!”
川崎市にあるフリースペースたまりばは1991年に「学校外の育ちと学びの場」として設置されました。活動当初は移動型の居場所事業として展開されていました。2003年に非営利活動法人として法人化。川崎市の受託事業として「フリースペースえん」の運営もされています。2018年には認定NPO法人となり、現在は川崎市の生活保護受給世帯向けに若者就労自立支援事業も展開されています。代表の西野博之さんは精神保健福祉士の有資格者で神奈川大学の非常勤講師も務めておられます。認定NPO法人は、事業の社会貢献性と長年の実績が認められて都道府県や政令市から認定を受けるものです。法人としては税制上の優遇を受けられるほか、運営の安定においては一般的なNPO法人よりも安心感があるといえます。活動内容としては、ものづくりや科学実験、ダンス、映像表現などの各種講座のほかに自然体験や合宿などを実施しています。学習面のサポ―トはあまり訴求されていないので、「高校は全日制に戻りたい」「大学進学をしたい」といった目標がある生徒においては自分で塾や家庭教師など学習補完をしなければならないのが懸念点といえると思います。
スクール名認定NPO法人 フリースペースたまりば
所在地/アクセス川崎市高津区下作延5-30-1 川崎市子ども夢パーク内
対象学年小学生~高校生
活動内容不登校などの子どもに対して自由で安心できる居場所を提供している。ダンスや科学実験などの独特な講座も受けることができるのも特徴。
費用フリースペース「えん」:原則無料。食事を利用の場合は250円。※現在の料金と異なる場合があります。詳細はホームページをご確認ください。
出席認定実績の一覧表記なし

NPO法人こどもの夢サポートセンター

NPO法人こどもの夢サポートセンターは、横須賀市で中学生の学び直しや学力支援に力をいれるフリースクール「こどもの夢」を運営しています。退職教員を中心とした講師陣が、少人数制で丁寧な指導を行い、学習への意欲や自信を高めるサポートをしています。

NPO法人こどもの夢サポートセンターは、“ここに注目!”
こどもの夢サポートセンターは横須賀市にあるフリースクール。理事長の鈴木明さんは2015年に市の委託事業としてこの法人を設立されました。ご自身も元国語教諭として市内中学校で務められ、大矢部中学校の校長も務められています。元教諭らが集まって運営するこの団体は、月・水・金の午前中にフリースクール活動を行っている他、市内6会場で就学援助世帯の中学3年生向けに無料の学習支援事業を展開。また、2017年からはひきこもり向けの就労支援センター「ねくすと」とアウトリーチ(家庭などに訪問して支援する手法)も展開しています。学習支援以外に、さまざまな体験をする活動も提供されている同団体。業界でいえば歴史が浅い印象はありますが、地域の拠り所としてお近くの方は是非検討の一つにしてみてください。
スクール名NPO法人こどもの夢サポートセンター
所在地/アクセス神奈川県横須賀市小川町28-1横須賀ハイム205号室
対象学年中1~中3
活動内容学習支援や居場所提供などの支援を一体的に行う教育福祉NPO。元教員を中心とした講師の下、行政と連携しながら、学びや居場所、自立に向けた支援を実践している。
費用詳細はホームページをご確認ください
出席認定実績の一覧表記なし

AOiスクール

AOiスクールは、小田急電鉄が運営するオルタナティブスクールで、不登校の子どもたちが「好き」を学びに変える場所です。善行駅近くの教室、メタバース空間、オンラインセミナーなど多様な学びのスタイルを提供し、鉄道好きな子どもたちが自分のペースで学び、成長できる環境を整えています。

AOiスクールは、“ここに注目!”
AOiスクールは小田急電鉄株式会社が運営するフリースクールです。藤沢市善行にキャンパスを設置しており、火・水・木の10:00-13:00と14:00-17:00まで開校していて、週1コマ~2コマを選んで通学できます。また、オンライン上にバーチャルキャンパスもあり、こちらは火・水・木、10:30-12:30と14:30-16:30で開講されていて、同じく週1~2回のログインができます。小田急電鉄が運営している売りとして月1回オンライン配信されるゲストトークイベントなどがあります。ライブセミナーコースでは月3回配信のコンテンツを視聴でき、自分の好きを掘り下げることができ、年1回以上の頻度で課外学習イベントも実施されています。オンライン保護者会なども一通り設置されていますが、通学日数に制限があることや課外学習イベントなどの実施回数が少ないのが気になるところです。
スクール名AOiスクール
所在地/アクセス神奈川県藤沢市善行1-28-2 小田急マルシェ善行2F
対象学年小1~高3
活動内容週1コマの場合:36,300円(月額)週2コマの場合:49,500円(月額)
費用小田急電鉄が運営する不登校児童・生徒向けのオルタナティブスクール。リアル教室やメタバースを活用し、「鉄道好き」を出発点に社会とのつながりと自立を支援している。
出席認定実績の一覧表記なし

NPO法人 フリースクール鈴蘭学園

NPO法人フリースクール鈴蘭学園は、横浜市で不登校やひきこもりの子ども・若者と家族を支援しています。昼間の学習支援に加え、16時開園の「夕方フリースクール」も設置しているのが特徴で、交流や学びを通じて、子どもたちが安心できる居場所づくりを目指しています。

NPO法人 フリースクール鈴蘭学園は、“ここに注目!”
フリースクール鈴蘭学園は2007年に発足した相模原市中央区にあるフリースクールです。心理カウンセラーでもある代表の中村鳴美さんはご自身が2人のお子さんの子育てで悩んだ経験をきっかけに心理カウンセラーの資格を取得されたとか。その後、別のフリースクールでのカウンセラー経験を経て、ご自身で当団体を設立。当初はお知り合いの塾に間借りをする形でのスタートだったようです。一般的なフリースクールの機能に加えて、いくつかの団体同様に訪問スクールという形でアウトリーチ(訪問支援)も実施しておられます。また、2025年からは夕方フリースクールという16:00スタートの部門も開始しています。他にもこちらの団体では放課後等デイサービス「リリーベル」「リリーベルさがみはら」も設置があり、手広いサポートに安心感がありますね。あえて懸念点を挙げるとすれば、こういったNPO法人などは代表さんが引退・交代などされると一気に方針転換をしたり、衰退してしまうこともあるので長くお世話になりたい場合などは事前に今後の方針などのお話も聞きましょう。また、通学日数で学費が変動するため、ご家庭の経済状況と相談ですね。
スクール名NPO法人 フリースクール鈴蘭学園
所在地/アクセス神奈川県相模原市中央区矢部3-1-8
対象学年小学生~18歳くらいまで
活動内容小学生~18歳くらいまでの方を対象にした居場所と学習支援の場を運営。少人数制で安心できる環境を整え、自立や社会参加のための支援を実施している。
費用入会金:10,000円利用料:19,000円~(月額)※夕方フリースクールの場合は16,000円施設維持費:10,000円(年額)
出席認定実績の一覧表記なし

せいさフリースクールおだわら

せいさフリースクールおだわらは、星槎グループが運営する小4~中3を対象としたフリースクールで、週1日から無理なく通うことができます。また、高校生の先輩からの「ピアサポート」を受けることができるのも特徴の一つで、学校へ戻るための準備や、高校に進学するためのサポートを行っています。

せいさフリースクールおだわらは、“ここに注目!”
星槎大学や星槎国際高校、星槎もみじ中学校を運営する学校法人国際学園が展開しているNPO法人星槎教育研究所。せいさフリースクールおだわらは小学4年生~中学3年生までを広くお引き受けしているフリースクールです。月~金曜の10:40-15:10まで開校されており、基礎的な教科学習に加え、副教科的な体験学習やレクリエーションも豊富。高校生を対象としている星槎国際高校小田原学習センターとしても機能していますので、先輩達がピア・サポーターとしてお手伝いをしてくれます。ピアサポートとは、セルフヘルプ(自助活動)のことで同じ境遇や環境、経験や悩みを持つ人同士が支え合い助け合う活動のことを指します。大手で安心感もありますが、2022年頃に学校法人国際学園と学校法人星槎に分割しており星槎高校や星槎中学校、星槎名古屋中学校は学校法人星槎に含まれています。法人内のトラブルなどが子ども達の日常に影響しないよう注意が必要ですね。
スクール名せいさフリースクールおだわら
所在地/アクセス神奈川県小田原市根府川41
対象学年小4~中3
活動内容小4~中3を対象としたフリースクールで、週1日から通学可能。コースを全日(か半日の2つから選択できる点が特徴で、基礎学習や体験活動を通じて、学校復帰や高校進学に向けた準備をサポートしている。
費用週3日通学の場合全日:36,000円(月額)半日:20,000円(月額)
出席認定実績の一覧表記なし

まとめ

神奈川県内にはさまざまなフリースクールがあるため、まずはそれぞれの特徴を正しく理解し、そこから各フリースクールを選ぶポイントについて考えなければいけません。今回は、神奈川のフリースクールの特徴と、選び方のポイントとしておさえておきたい点を解説したうえで、おすすめのフリースクールを10校ご紹介しました。

不登校は決してネガティブなものではなく、よりよい居場所・新たな学びの場を見つけるためのチャンスでもあります。子どもが安心して過ごせる環境を見つけられるよう、ぜひ本記事の情報を活用してフリースクールを探してみてくださいね。