「最近、学校を休みがちで、このままだと留年しちゃうかも…」 「テストで赤点を取ってしまったけど、進級できるか不安…」
高校生活を送る中で、欠席日数がかさんだり、成績が振るわなかったりして、留年の不安に駆られていませんか?友人からの噂や曖昧な情報に、焦りや孤独を感じているかもしれません。
でも、安心してください。この記事を読めば、高校で留年する具体的な条件から、それを回避するための行動、そして万が一の場合の進路まで、あなたの知りたいことがすべて分かります。
まずは落ち着いて現状を把握し、今できることから始めていきましょう。
高校で留年する2つの条件

高校の留年は、主に2つの条件によって決まります。それは「出席日数の不足」と「成績不振による単位不足」です。どちらか一方、あるいは両方を満たしてしまった場合に、進級が難しくなります。
まずは、この2つの大きなルールについて理解することが大切です。
条件1:出席日数の不足
高校は義務教育ではないため、授業にきちんと参加していることが進級の前提となります。各科目で定められた総授業時間数に対して、一定以上欠席してしまうと、その科目の単位を習得する資格を失い、留年の原因となります。
条件2:成績不振による単位不足
定期テストの点数や提出物、授業態度などを総合的に評価した「学年末の成績(評定)」が基準に満たない場合も、単位が認められず留年につながります。たとえ毎日学校に通っていても、学業の成果が伴わなければ進級はできません。
出席日数の留年基準

「あと何日休んだら留年になるの?」という疑問は、多くの高校生が抱える一番の不安でしょう。ここでは、出席日数に関する具体的な基準を解説します。
欠席が増えている背景に、朝起きられない・体調不良・気力がわかないといった状態が続いている場合もあります。「自分だけがだめなんだ」と責める前に、よくある原因と対処のヒントを整理したこちらも参考にしてください。
目安は総授業日数の3分の1以上の欠席
多くの高校で、留年の基準として採用されているのが「総授業日数の3分の1」というラインです。年間の総授業日数が約200日の場合、その3分の1にあたる約67日以上欠席すると、留年の対象となる可能性が非常に高くなります。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。学校や科目によって「2分の1以上」など基準が異なる場合もあるため、必ず自分の学校のルールを確認しましょう。
公立・私立高校での基準の違い
一般的に、私立高校の方が公立高校よりも出席日数に関する規定が厳しい傾向にあります。私立高校は独自の教育方針を掲げているため、生徒指導の観点から厳格なルールを設けていることが多いです。
一方、公立高校も都道府県の教育委員会が定める基準に沿っているため、決して甘いわけではありません。どちらに通っている場合でも、自分の学校の「生徒手帳」や「履修規定」を必ず確認することが重要です。
遅刻・早退の欠席日数への換算
「欠席はしていないけど、遅刻や早退が多い…」という人も注意が必要です。多くの学校では、「遅刻・早退〇回で、欠席1日分とみなす」というルールが定められています。
例えば、「遅刻3回で欠席1日」と換算される場合、遅刻が積み重なることで、気づかないうちに出席日数が足りなくなってしまうケースもあります。自分の遅刻・早退の回数もしっかりと把握しておきましょう。
自分の欠席可能日数の計算方法
自分の状況を正確に把握するために、あと何日休めるのかを計算してみましょう。
- 生徒手帳や学年便りで「年間の総授業日数」を確認する
- 留年の基準となる割合(例:3分の1)を確認する
- 計算式に当てはめる
- (年間の総授業日数) ÷ 3 = 欠席の上限日数(目安)
この計算で出た日数から、現在までの欠席日数を引けば、あと何日休めるかのおおよその目安が分かります。ただし、これはあくまで目安であり、最終的な判断は学校が行うことを忘れないでください。
成績不振の留年基準

出席日数が足りていても、成績が基準に満たなければ留年してしまいます。ここでは、成績に関する留年の基準を詳しく見ていきましょう。
赤点だけでは留年しない
「定期テストで赤点を取ってしまった…もう留年決定だ…」と落ち込む必要はありません。ほとんどの高校では、赤点を取った生徒に対して追試や補習、課題提出といった救済措置が用意されています。
これらの救済措置に真摯に取り組み、合格点を取ることができれば、単位を落とすことはありません。赤点を取ったという事実よりも、その後の対応が重要になります。
評定「1」がつくと単位不認定
留年に直結するのは、学年末に出される「評定」です。これは、定期テストの点数、提出物、授業態度などを総合的に評価した5段階または10段階の成績です。
この評定で「1」(成績評価が5段階の場合)がついてしまうと、その科目の単位は不認定となります。学年制の高校の場合、必修科目で1つでも単位を落とすと、原則として留年(原級留置)になってしまいます。
学年制と単位制での基準の違い
高校には大きく分けて「学年制」と「単位制」があり、留年の基準も異なります。
「単位制って結局どういう仕組み?」「卒業条件や留年の考え方はどう違うの?」と感じた方は、
単位の取り方や学年制との違いをまとめたこちらの記事で全体像を確認してみてください。
提出物や授業態度も評定に影響
テストの点数が良くても安心はできません。評定は、テストの点数(例:70%)と平常点(例:30%)を合算して算出されることが一般的です。
平常点とは、授業への参加意欲や態度、ノートやレポートなどの提出物の状況を評価したものです。たとえテストで高得点を取っても、提出物を出さなかったり、授業態度が悪かったりすると、評定が「1」になる可能性があります。日々の積み重ねが非常に大切です。
留年を回避するための具体的な行動

「自分の状況がまずいことは分かった。でも、どうすればいいの?」 ここからは、留年を回避するために今すぐできる具体的なアクションを紹介します。一人で抱え込まず、勇気を出して行動に移しましょう。
救済措置(追試・補習・課題)を受ける
もし赤点を取ってしまったり、授業への出席が足りなかったりした場合、学校は追試、補習、レポート提出などの救済措置を用意してくれることがほとんどです。
これは、学校側が与えてくれる最後のチャンスです。「面倒くさい」「どうせ無理」と諦めずに、必ず真剣に取り組みましょう。この機会を活かせるかどうかが、進級の大きな分かれ道になります。
担任の先生に正直に相談する
これが最も重要で、最も効果的な行動です。自分の状況を一番理解してくれるのは、担任の先生です。 「欠席日数が心配です」「成績が不安です」と正直に相談することで、先生はあなたの現状を正確に把握し、一緒に解決策を考えてくれます。
怒られるのが怖いと感じるかもしれませんが、先生方は生徒の将来を真剣に考えています。勇気を出して、できるだけ早く相談に行きましょう。
スクールカウンセラーや保健室に相談する
学校を休みがちな理由が、友人関係の悩みや心身の不調、家庭の事情など、デリケートな問題である場合もあるでしょう。担任の先生には話しにくいと感じるなら、スクールカウンセラーや保健室の先生に相談するのも一つの手です。
専門的な視点からあなたに寄り添い、心の負担を軽くするためのサポートをしてくれます。相談した内容は本人の許可なく他の先生に伝わることはないので、安心して話すことができます。
気持ちの落ち込みや不安が強く、学校に行けない状態が続くときは、「怠け」ではなく心の不調が関係しているケースもあります。高校生のうつ状態と登校しづらさの整理は、こちらの記事が参考になります。

保護者に現状を伝えて協力してもらう
保護者の方に心配をかけたくないという気持ちは分かりますが、現状を正直に話して協力をお願いすることも大切です。留年に関わる問題は、最終的に保護者の協力が必要になる場面(三者面談など)が必ず出てきます。
早めに相談することで、一緒に学校へ説明に行ってくれたり、生活リズムを整える手伝いをしてくれたりと、心強い味方になってくれるはずです。
留年が決定する時期と通知の流れ

「留年するかどうかは、いつ決まるんだろう…」と、落ち着かない日々を過ごしているかもしれません。ここでは、留年が決定する一般的なスケジュールを解説します。
2月〜3月の学年末会議で審議
留年するかどうかの最終的な判断は、学年末にあたる2月下旬から3月上旬に行われる「職員会議(成績会議)」で審議されるのが一般的です。
この会議では、担任だけでなく、各教科の担当教員や学年主任、教頭、校長などが集まり、生徒一人ひとりの出席状況や成績、生活態度などを総合的に見て、進級・卒業の可否を慎重に判断します。
三者面談で本人・保護者へ通知
職員会議で留年が決定、あるいはその可能性が極めて高いと判断された場合、学校は本人と保護者を交えた三者面談の場を設けます。そこで、正式に留年の決定や、今後の選択肢について説明が行われます。
電話や通知表だけで一方的に伝えられることは稀で、必ず対話の機会が設けられます。
留年決定前の「仮進級」措置
学校によっては、学年末の時点で進級の基準をわずかに満たしていない生徒に対し、「仮進級」という措置を取ることがあります。
これは、春休み中に課された課題をすべてクリアすることや、新学期の一定期間、無欠席で登校することなどを条件に、仮に進級を認めるというものです。もしこのようなチャンスが与えられた場合は、最後の機会と捉えて全力で取り組みましょう。
留年決定後の3つの進路選択肢

万が一、留年が決定してしまったとしても、人生が終わるわけではありません。あなたの未来には、いくつかの道が拓かれています。ここでは主な3つの選択肢を紹介します。
原級留置(同じ学年を繰り返す)
原級留置とは、いわゆる「留年」のことで、今の高校でもう一度同じ学年をやり直す選択肢です。
他の高校への転入・編入
現在の高校を退学し、別の高校に転入・編入するという道もあります。特に、通信制高校は、毎日通学する必要がなく、自分のペースで学習を進められるため、多くの生徒に選ばれています。
高卒認定試験を活用する
高校を中退し、「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)」に合格することで、高校卒業者と同等以上の学力があると認められます。
どの道を選ぶにせよ、大切なのは「自分はこれからどうしたいのか」を考え、前向きに進んでいくことです。
「高卒認定」と「高校卒業資格」は混同されがちですが、
実は最終学歴の扱いや、進学・就職での評価には明確な違いがあります。
どちらが自分に合っているのかを判断するために、
高卒認定と高卒資格の違いを整理したこちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
今回は、高校の留年に関する条件や回避策について詳しく解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
今、あなたは大きな不安の中にいるかもしれません。しかし、この記事を読んで、留年の仕組みややるべきことが少し見えてきたのではないでしょうか。
一番やってはいけないのは、一人で問題を抱え込み、何もしないまま時間だけが過ぎてしまうことです。あなたの周りには、必ず助けてくれる先生や大人がいます。
留年の基準や仕組みを知っても、「自分の場合はどうなるのか」は、やはり一人では判断しにくいものです。
学研WILL学園では、高校生活でつまずきを感じている生徒や保護者の方から、日々多くのご相談をお受けしています。
今の学校を続ける場合も、別の進路を考える場合も、正解は一つではありません。不安な気持ちを整理するところからでも大丈夫です。気になることがあれば、学研WILL学園に無料で相談してみてください。

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