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不登校の子供が通うフリースクールにオンラインがある?通学型との違いやメリットについて解説

不登校の子供が通うフリースクールにオンラインがある?通学型との違いやメリットについて解説 フリースクール

中学生の子供が不登校になってしまい、フリースクールへ通う事を検討しているが、家から出る事もできなくなってしまったので、いきなり通学は難しいかもしれない…。という方の為に、この記事ではオンライン型のフリースクールについて、メリットや通学型との違い、向いている子供の特長など詳しく解説していきます。

オンライン型のフリースクールとは

オンライン型のフリースクールとは、コロナ禍で出来た新しい概念で、インターネットを通じて自宅などから参加できるタイプのフリースクールです。

そもそもオンライン型のフリースクールが生まれた経緯は、2020年、新型コロナウイルスの流行を受けて緊急事態宣言が発令されたことにより、既存のスクールは数か月も教室を閉鎖しなくてはならない状況が生じました。その為、窮余の策としてオンライン対応を始めた、というケースが多いのですが、そのおかげで外出できない子供たちもインターネットを通じて授業を受けたり、コミュニケーションを取ることが継続できました。

コロナ禍で不要不急の外出が禁じられたことで、徐々に広まったオンラインのフリースクールですが、その後のニーズの多様化により、以下の3種類のスタイルに分かれてそれぞれに存在しています。

1.  オンラインだけで完結するスタイル
2. 通学とオンラインを組み合わせたハイブリッドスタイル
3. オンラインの「個別指導塾」

もともとフリースクールは施設によって運営方針や理念、特色、料金形態など様々なので、おおまかなジャンル分けになってしまいますが、それぞれの特長を見ていきましょう。

1、オンラインだけで完結するスタイル

緊急事態宣言により外出が制限されたことで生まれたスタイルで、実際に学校に行かなくてもいいので、人と会うことがありません。

長所としては通学の時間や交通費がかからないこと、対面が苦手な子供でも直接会うわけではないので安心できる、費用が安めの設定が多い、などが挙げられます。

短所としては、実際に人と会わないのでコミュニケーションが現実感を帯びない、相談しずらい、無料コースなどはセキュリティが不安、などが挙げられます。

2、通学とオンラインを組み合わせたハイブリッドスタイル

通学型のフリースクールがオンラインでもサポートをおこなうスタイルで、コロナ禍が落ち着いて、外出に対しての価値観に個人差が生まれたことから需要が一定数あります。元々通学のみで通っていた生徒には、選択肢が増えたということになります。

長所としてはオンライン、オフラインの選択ができる、オンラインでも実際に会った先生や友達と関われる、わからない場合は直接会って質問できる、などが挙げられます。

短所としては別途料金がかかる場合もある、インターネットが苦手な人には向かない、モチベーションによって通学よりもオンラインに偏ってしまう可能性がある、などが挙げられます。

3、オンラインの「個別指導塾」

元々オンラインの個別指導学習塾だったものが、オンラインのフリースクールが増えてきたことから、名称をあやふやにしたもので、不登校の人の為に特化した施設ではありません。
長所としては勉強するにはいい環境で、教材も充実しています。他の生徒との人間関係もないので、それが嫌な人には向いています。
短所としては不登校のサポートがないこと、他の生徒と関われないので、孤独なこと、社会的な活動がないことが挙げられます。

このように、それぞれメリット、デメリットが存在します。では、本来の通学型のフリースクールと比較するとどうなのか、次項で見ていきましょう。

オンライン型と通学型のフリースクールの違い

フリースクールとは、基本的に不登校の子供が通うための施設なので、重要な目的が2つあります。
1つは勉強に遅れないこと、もう1つは人間関係を築くことです。
前項で3タイプのオンライン型フリースクールのメリットとデメリットに触れましたが、フリースクールに通う重要な2つの目的に関しては、通学型に軍配が上がります。実際の社会は対面でのコミュニケーションで成り立っていますので、どうしても実際に目の前で起こる情報量の多さを、オンラインで受け取るのは難しいでしょう。
画面の向こうで行われている授業より、実際に同じ空間で授業を受けた方が吸収できる事が多く、実際に会って話した先生や友達の方が心を通わせやすいと言えるでしょう。

では、通学型と比べたときのオンライン型のメリットは何なのか。一番のメリットは手軽さです。

フリースクールを検討する不登校の子供の中には、外出が難しい子供もいます。また、人と対面した時にストレスを感じてしまう子供もいます。家から通える距離にフリースクールがない場合も珍しくありません。そのような子供たちに、オンライン型のフリースクールは強い味方になってくれます。

外出が難しい、毎日通学できない、でも出席日数が足りない、とお悩みの方に対して、オンラインなら自分の部屋から出ずに授業に出席することができます。
学校や集団が苦手でも、オンラインなら参加出来るかも知れません。家から通える距離にフリースクールがなくても、通学に時間とお金をかけずに毎日だって通えます。そういった意味での「手軽さ」は不登校で心が疲れてしまった子供にとって、復帰のハードルを下げ、継続することも後押ししてくれるでしょう。

もちろん、そこから慣れてきたら、少しずつ通学に切り替えることで、対面の情報量の多いサポートをうけることができるようになりますので、オンラインはその為の足掛かりにもなります。

オンライン型のフリースクールに向いている子供の特徴

オンライン型のフリースクールのメリットを踏まえて、どのような子供に向いているか考えて見ましょう。

1、外出するのが難しい

前項でも少し触れましたが、オンラインであれば自分の部屋から出ることなく、授業に参加できます。自宅の近くにフリースクールが無い場合でも、物理的距離は関係ありません。

2、集団で勉強するのが苦手

オンラインであれば実際に対面して授業を受ける訳ではないので、集団や学校が苦手な子供にも向いていると言えます。逆にひとりぼっちは寂しいという人にも、オンラインで繋がっている安心感は感じられるでしょう。

3、毎日続けられるか不安

通学の場合、超えなくてはいけないハードルがいくつも存在します。例えば起床して身支度をする、家をでて交通機関を利用する、学校について先生やクラスメートに挨拶をする…。オンラインであればそのハードルをグッと下げることができるので、気軽に続けることが可能です。

4、勉強が追いつかない

オンラインであれば、自室で人目を気にせず、自分のペースで効率よく勉強出来ます。スクールによってはタブレットや繰り返し閲覧できる動画など、教材も豊富で、いい環境で勉強を進めることができます。

弊社が運営している「学研のWILL学園」でもオンライン型のフリースクールを運営しております。
在籍校と連携しておりますので、自宅にいながら出席認定を受けることができます。個別での学習サポートはもちろん、学校では学べない「趣味・教養講座」も魅力の一つですので、ご興味ある方は、こちらもご覧ください。

まとめ

授業の情報量や実際の対人関係など、通学型のフリースクールに劣る部分もありますが、オンライン型はその気軽さから、不登校の子供にとっての様々なハードルを下げてくれる画期的なプランです。是非有効活用して復帰の為のステップに役立ててください。

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