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不登校になりそうな高校生の兆候と原因について解説

不登校になりそうな高校生の兆候と原因について解説 不登校

最も多感な時期とされる高校生。それまで何事も無く通学していた子供が、ちょっとした事が原因で、不登校になってしまうケースも少なくありません。

実は不登校になりかけている子供には共通する兆候があります。これに気づかないで放置してしまうと不登校に陥ってしまう可能性が高くなってしまいますので、この記事では子供の変化に気づき、対処する方法を解説していきます。

不登校になりかけの子供の兆候とは

子供が不登校になりかけている場合、心の状態の変化から普段の行動に不登校の兆候が現れてきます。いくつか共通するものがありますので、紹介していきたいと思います。

まず見られる兆候として、「イライラしている」という事があります。時期が時期なので「反抗期」と思い込んでしまい、見逃してしまうかも知れません。明らかな原因がある場合は除きますが、特に理由がないのにイライラしている場合は注意が必要と言えます。

次に「元気がない」事が挙げられます。もちろん単純に疲れていたり一時的な場合もありますが、落ち込んでいるような状態がしばらく続いたりしたら要注意です。これと関連しますが、「意欲がなくなっている」場合、例えばいつもちゃんとやっていた宿題をやらない事が多くなったり、友達と遊ばなくなって部屋に閉じこもってしまう、と言った場合も同様に注意が必要です。

次に、「睡眠が不規則になった」場合も挙げられます。心に不調がある時は寝つきが悪くなったり、眠れても短時間で起きてしまったりと「不眠」の状態に陥りやすいです。現代ではスマホやゲーム機など時間を忘れて夢中になってしまい、結果遅くまで起きているという事も多くあり得ますが、そういった様子もないのに遅くまで起きている場合は注意して様子を見てください。また、朝いつまでも起きてこないといった「過眠」の症状がある場合も気力の低下や、起きたくない「理由」がある場合がありますので、同様に注意が必要です。

普段の生活に追われていると見逃してしまう兆候もありますが、少しでも気になったら注意して観察するようにしてください。早い段階で気づけると対応も選択肢が多く、回復も早いです。

高校生の子供が不登校になる原因とは

不登校になる原因も子供によって様々ですが、不登校の解決には原因を知る事が第一です。考えられるものをいくつか挙げておきますので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。

まず、「人間関係」の問題が原因にある場合です。人間関係と言っても友人、クラスメートとの関係もあれば、教師との関係に問題がある場合もあります。高校生は思春期という多感な時期なので、相手のちょっとした言動や行動で深く傷ついてしまったり、ストレスになってしまう場合も多くあります。また友人やクラスメートと「合わない」と思いながら無理に「合わせて」過ごしている事もあり、これもストレスになりますし、その中に「苦手」な人がいる場合も不登校の原因になり得ます。もちろん「いじめ」も視野に入れて注意していく必要があります。

次に「勉強についていけない」事が原因の場合です。高校生になると、それまでの義務教育と違い、科目も増え、難易度が上がります。ましてや進学校ともなれば授業の進みも早く、課題も多くなってくるので、帰宅してから自由に過ごせる時間がほとんど無く、気持が休まらないなんていう事も少なくありません。高校受験を猛勉強して希望の高校に入学出来たが、目標を達成した反動で勉強に集中出来なくなってしまい、結果ついていけなくなってしまうという事例もありますので、注意が必要です。

次に「発達障害がある」事が原因になる場合です。それまで特に問題なく生活していたような軽度のもの、例えば相手の気持を考える事が苦手だったり、周りの空気を上手く読めない、団体行動が苦手などの対人関係に問題があるものや、言葉の発音が上手く出来ない、文章を読んだり書いたりが苦手、計算が上手くできないなど周りと比べて「出来ない」事が目立ってしまうと、子供にとっては大きなストレスとなってしまい、不登校の原因になっていってしまいます。

実はこのようにはっきりとした原因が無く、不登校になってしまう場合も存在します。その場合本人にも具体的な原因がわからない事もあり、細かな原因が複雑に絡み合って学校に行けなくなってしまっている事がわかります。

高校生の子供が不登校になってしまったら

不登校になりかけている、実際に不登校になってしまった子供に親が出来る事、もちろんケースによりますが、一番身近な存在だからこそ出来る事がいくつかありますので、紹介させていただきます。

まず不登校になりかけている子供に対して、始めに大事な事は「変化に気付く事」です。一緒に暮らしていて、毎日顔を合わせる家族だからこそ気づける些細な変化がある筈です。発言や態度が変わってきたと感じたら、心がストレスを抱えているサインかも知れません。反抗期との見極めが難しいですが、気をつけて様子を見る事が大事です。

同時に普段から「話しやすい関係」を築く事も重要です。子供の考えていることを無理に聞き出そうとするのは逆効果ですが、普段から些細な会話を重ねる事で話しやすい環境が出来、子供の話しを聞いてあげる事で信頼関係を築けます。そうしておけば学校に行くのが辛くなって来た時も相談してくれますし、心の支えになってあげる事も親の重要な役割です。

それでも不登校になってしまった場合、始めにする事は「無理に学校に行かなくてもいい」と伝える事です。これによって、追い詰められている子供の心の負担を軽くしてあげる事が出来ます。学校に行かない事が悪い事なのは子供もよくわかっています。それを頭ごなしに怒ってしまっては悩んで、苦しんで、それでも学校に行けないという子供の場合、深く傷ついてしまいます。親に「学校に行かなくてもいい」と言われる事で子供の心は確実に軽くなる筈です。同時に色々考えられない子供の代わりに学校と連絡を取り合って単位や出席日数の話しや別室登校など具体的な対策を話し合うのも親が出来る対応の一つです。

それでも状況が改善しない場合、専門の相談機関に相談するという対応も知っておいてください。日本には不登校の相談機関が市区町村や都道府県によって設置されていて、「教育支援センター」、「児童相談所」、「保健所」、「精神保健福祉センター」などがあります。家庭で孤立してしまうのではなく、専門の知識を持った機関に助けを求めるのも重要な対応の一つです。

もう一つ有効な手段として、他の学校への転校、編入があります。転校、編入出来る学校にはいくつか種類がありますので、紹介させていただきます。

まず、現在通っている高校と同じ、「全日制高校」があります。毎日朝から学校に通うという、通常のスタイルですが、環境や周りの人間関係が変わるだけでも大きな変化ですので、現在の学校が合わない場合、改善が期待できます。次に「定時制高校」があります。これは夜間の授業であったり、日中でも時間が短かったりと、毎日通学という点では全日制と同じですが、生活スタイルが合う場合に改善が期待できます。次に「通信制高校」があります。これは全日制、定時制と比べて圧倒的に通学が少なく、週数日〜週1日、学校によっては月1回、さらには年に3回でOKな場合もあります。では通学しない日はどうするのかというと、基本的に自宅でレポートや課題をこなすというスタイルになりますので、通学日数が少ない方が合う子供の場合に非常に有効と言えます。中には先生が自宅に来てくれて授業を行うスタイルを選べる学校もありますので、全く通学が難しい子供の場合にも対応可能です。

このように、「通信制高校」は色々なスタイルを選択することが出来、家庭と子供に合った通い方を見つける事が出来るので、特にお勧めできる選択肢です。また、専門の相談機関に相談するという対応の中でも触れましたが、専門の知識を持った第三者と連携して改善に向かうという事が非常に有効になってきます。この「通信制高校」には不登校の生徒を受け入れてきた実績がある学校が多いので、不登校に対するノウハウを多く保有していて様々なケースに対応する事が出来ます。

まとめ

不登校になりかけの高校生の兆候、原因、対処法と解説してきましたが、重要なのは普段から子供としっかり向き合う事です。子供の些細な変化に気づく事、たくさん会話をしてお互いを知る事、家族なら当然の事かも知れませんが、忙しく日々を送っていると二の次三の次になってしまう時もあると思います。どうしても子供の変化に気づけず不登校になってしまったときは、手を差し伸べてくれる専門機関がたくさんあることも覚えておいてください。


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