「あんなに素直だった子どもが、急に口をきかなくなった」「ちょっとした注意にも強く反発するようになった」と、子どもの変化に戸惑っていませんか。
小学校高学年から中学生にかけて、親への口答えが増えたり、家族と距離を置こうとしたりすることがあります。こうした変化は、第二次反抗期と呼ばれる成長過程の一つかもしれません。
しかし、反抗期がいつ始まり、いつ終わるのか、どのように接すればよいのか分からず、不安を感じる保護者の方も多いでしょう。また、学校に行きたがらない、家族との会話が減るといった変化が重なると、単なる反抗期なのか判断に迷うこともあります。
この記事では、第二次反抗期が始まる年齢や落ち着く時期の目安、子どもに見られる特徴、親ができる対応方法を解説します。反抗期と不登校・学校生活の悩みの関係についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
第二次反抗期はいつからいつまで?

第二次反抗期は、一般的に小学校高学年から中学生頃に見られ、10〜12歳頃から始まることがあります。 ただし、始まる年齢や落ち着く時期、反抗的な態度の強さには個人差があります。
反抗期が数か月で落ち着く子どももいれば、高校生になっても親との意見の衝突が続く場合もあります。また、目立った反抗期を経験しない子どももいます。
そのため、年齢だけで反抗期の始まりや終わりを判断するのではなく、子どもの様子や親子関係の変化を見ながら接することが大切です。
始まる年齢と落ち着く時期の目安
第二次反抗期は、思春期に入り、心身が大きく変化する時期と重なって現れることがあります。
年齢ごとに見られる変化の例は、以下のとおりです。
| 年齢・学年 | 見られることがある変化 |
| 10〜12歳頃(小学校高学年) | 親への口答えが増える、家族より友人を優先する |
| 12〜15歳頃(中学生) | 自分の考えを強く主張する、親から干渉されることを嫌がる |
| 15〜18歳頃(高校生) | 自分の価値観が明確になり、親と落ち着いて話せる場面が増えることがある |
ただし、これらはあくまで一例です。すべての子どもが同じ年齢で同じ変化を経験するわけではありません。
反抗的な態度が長く続いているように感じても、以前と比べて会話が増えていたり、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったりする場合は、親子の関係性が変化している可能性があります。
反抗期が終わるときに見られる変化
第二次反抗期は、ある日突然終わるというよりも、成長とともに少しずつ態度が変化していく場合があります。
例えば、次のような変化が見られることがあります。
ただし、親と頻繁に会話をするようになることだけが、反抗期の終わりを示すわけではありません。
口数が少なくても、本人なりの方法で家族との関係を築いている場合もあります。以前と比べた変化に目を向け、子どもの成長を見守ることが重要です。
思春期がいつまで続くのか、反抗期が落ち着く年齢の目安をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
反抗期がない子どももいる
第二次反抗期は、すべての子どもに明確な形で現れるものではありません。
親への反発が目立たない子どももいれば、口答えをする代わりに、自分の時間を大切にしたり、家族と一定の距離を取ったりする子どももいます。
反抗期がないからといって、自立心が育っていないとは限りません。
大切なのは、反抗的な態度の有無ではなく、子どもが自分の考えを持ち、安心して意思を伝えられる環境があるかどうかです。
無理に反抗期の特徴に当てはめず、一人ひとりの性格や成長のペースを尊重しましょう。
第二次反抗期とは?思春期との違いと反抗する理由

第二次反抗期とは、子どもが親から精神的に自立しようとする過程で、反発や自己主張が強まることのある時期を指します。
これまで親の考えに従っていた子どもが、自分なりの価値観を持ち始めることで、意見が対立する場面も増えていきます。
ただし、反抗的な態度にはさまざまな背景があり、すべてを成長過程だけで説明できるわけではありません。
思春期と第二次反抗期の違い
思春期と第二次反抗期は密接に関係していますが、指す内容には違いがあります。
思春期は、子どもから大人へと成長する過程で、身体面や心理面、社会的な関係が大きく変化する時期です。
一方、第二次反抗期は、思春期の自立心の高まりなどに伴い、親や周囲の大人に反発する態度が目立つことのある時期を指します。
つまり、第二次反抗期は思春期に見られる変化の一つと考えられます。
ただし、思春期に入ったすべての子どもが強い反抗的態度を示すわけではありません。
心身の発達と自立心の芽生え
思春期には、身体的な成長だけでなく、考え方や感情の変化も起こります。
感情を調整したり、物事を客観的に判断したりする脳の機能も発達の途中にあるため、感情が高ぶったときに気持ちを整理するのが難しい場合があります。
また、友人関係や学校生活を通じて、自分と他人の考え方の違いに気づく機会も増えていきます。
その結果、親の意見に対して「自分は違うと思う」「自分で決めたい」と感じることが増える場合があります。
こうした自己主張は、精神的な自立に向けた変化の一つです。
ただし、強い怒りや反発が続く場合には、心身の不調や学校生活のストレスなどが関係している可能性もあるため、子どもの様子を丁寧に確認することが大切です。
第一次反抗期・中間反抗期との違い
反抗的な態度は、第二次反抗期以外の成長段階でも見られることがあります。
| 種類 | 時期の目安 | 主な特徴 |
| 第一次反抗期 | 2〜3歳頃 | 「イヤ」「自分でやる」などの自己主張が増える |
| 中間反抗期 | 小学校低〜中学年頃 | 親への口答えが増え、自分の意見を主張する |
| 第二次反抗期 | 小学校高学年〜中学生頃 | 親の価値観に疑問を持ち、精神的な自立を求める |
第一次反抗期は、一般的に「イヤイヤ期」と呼ばれる時期です。
中間反抗期は、学校生活や友人関係が広がる中で、自分の考えを主張するようになる時期を指すことがあります。
そして第二次反抗期では、自分自身の価値観を形成しようとする中で、親との意見の違いが目立つ場合があります。
いずれも、始まる時期や態度の現れ方には個人差があります。
第二次反抗期の子どもに見られる主な特徴

第二次反抗期には、親への態度や家庭での過ごし方に変化が見られることがあります。
ただし、反抗期の現れ方は性別だけで決まるものではなく、子どもの性格や生活環境によって異なります。
ここでは、男女を問わず見られることのある代表的な特徴を紹介します。
無口になる・返事をしなくなる
第二次反抗期には、親から話しかけられても「別に」「普通」「分かってる」など、短い言葉で返事をすることがあります。
また、以前は学校での出来事を積極的に話していた子どもが、家庭ではあまり話さなくなる場合もあります。
こうした変化の背景には、親と一定の距離を保ちたい気持ちや、自分の考えをうまく言葉にできないことなどが考えられます。
ただし、無口になったからといって、必ずしも反抗期とは限りません。
学校での疲れや人間関係の悩みが影響していることもあります。
無理に会話を求めるのではなく、子どもが話したくなったときに耳を傾けられる関係を大切にしましょう。
親への口答えや反発が増える
親から注意された際に、「うるさい」「分かってる」「自分で決める」など、反発する言葉が増えることがあります。
これは、自分の意思を尊重してほしいという気持ちの表れである場合があります。
例えば、勉強時間やスマートフォンの使い方について、親の決めたルールに疑問を持つこともあるでしょう。
このとき、子どもの意見をすべて受け入れる必要はありません。
まずは、なぜそのように考えているのかを聞いたうえで、必要なルールについて話し合うことが大切です。
プライバシーや自分の時間を大切にする
思春期になると、自分の部屋で過ごす時間が増えたり、家族と一緒に出かけることを嫌がったりする場合があります。
また、スマートフォンの画面を見られることや、許可なく部屋に入られることを嫌がる子どももいます。
こうした行動には、親とは別の一人の人間として、自分の生活や考えを大切にしたいという気持ちが関係していることがあります。
保護者の方は、必要以上に干渉せず、本人の意思を尊重することを意識しましょう。
ただし、安全面や健康面に関わる問題がある場合には、子どもと話し合いながら適切に対応する必要があります。
反抗期の現れ方には個人差がある
反抗期については、「男子は無口になる」「女子は口答えが増える」といった説明がされることもあります。
しかし、実際には、性別によって反抗の仕方が明確に分かれるわけではありません。
男の子でも自分の気持ちを言葉で強く主張する場合がありますし、女の子でも家族との会話を避けるようになる場合があります。
また、親に反抗することなく、自分の意思を穏やかに伝える子どももいます。
「男の子だから仕方ない」「女の子だからこうなる」と決めつけず、本人の性格や現在の状況を理解することが大切です。
反抗期の子どもに親ができる対応方法

反抗期の子どもに接するときは、必要以上に干渉せず、困ったときには頼れる関係を維持することが大切です。
子どもの成長に合わせて接し方を見直すことで、親子の意見が対立した場合にも、落ち着いて話し合いやすくなります。
子どもの意見を否定せずに聞く
子どもが自分の考えを話したときは、すぐに否定せず、まず最後まで聞くことを意識しましょう。
例えば、勉強について「今はやりたくない」と言われた場合、すぐに叱るのではなく、「今は勉強する気分じゃないんだね」と気持ちを受け止める方法があります。
気持ちを受け止めることと、子どもの要求をすべて認めることは別です。
意見が異なる場合でも、最初から否定するのではなく、お互いの考えを伝え合うことが重要です。
また、子どもが話したがらないときは、無理に理由を聞き出そうとせず、「話したくなったら聞くよ」と伝えることも一つの方法です。
適切な距離感を保ちながら見守る
反抗期には、子どもが自分で物事を決めたいと感じる場面が増えます。
保護者の方は、年齢や状況に応じて、子ども自身が判断できる範囲を少しずつ広げていきましょう。
例えば、以下のような対応が考えられます。
ただし、見守ることは、子どもの生活や健康状態に無関心になることではありません。
普段の様子を確認しながら、必要なときには適切な支援ができる距離感を保つことが大切です。
反抗期の子どもに避けたいNG言動
反抗期の子どもに対して、保護者の方が良かれと思って取った行動が、親子関係に悪影響を及ぼす場合もあります。
特に注意したいのは、以下のような対応です。
1. 感情的に怒鳴る
子どもが反発した際に、保護者も大声で怒鳴ってしまうと、話し合いが難しくなる場合があります。
感情的になりそうなときは、少し時間を置き、お互いに落ち着いてから話すことを意識しましょう。
2. 一方的に考えを押し付ける
「親の言うことを聞きなさい」「あなたのためだから」と一方的に指示すると、子どもが自分の意見を伝えにくくなる場合があります。
生活上のルールが必要な場合も、その理由を説明し、子どもの考えを聞くことが大切です。
3. プライバシーを尊重しない
子どものスマートフォンを無断で確認したり、本人の許可なく私物を調べたりすることは、信頼関係を損なうおそれがあります。
安全上の懸念がある場合を除き、プライバシーを尊重する姿勢を大切にしましょう。
4. 子どもの人格を否定する
「どうしてそんな子になったの」「何をやっても駄目だね」といった言葉は、子どもの自信や安心感を損なう可能性があります。
行動について注意する必要がある場合も、本人の人格ではなく、具体的な行動を取り上げて伝えましょう。
特に思春期の男の子への接し方に悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてください。中学生の息子に見られる反抗的な態度への対応や、親子関係を良好に保つためのポイントを詳しく解説しています。
反抗期と不登校・学校生活の悩みの関係

第二次反抗期が見られる小学校高学年から中学生頃は、友人関係や勉強、進路など、学校生活に関する悩みが増えることもある時期です。
そのため、親への反発や無口になるといった変化だけでなく、学校に行きたがらない、朝起きられないといった様子が重なる場合もあります。
ただし、学校に行きたがらない理由を、反抗期だけで説明することはできません。
子どもの様子をよく観察し、必要に応じて学校や相談機関と連携することが大切です。
学校に行きたがらないのは反抗期が原因?
反抗期の子どもが学校に行きたがらない場合、保護者の方は「親に反抗しているだけなのでは」と考えることがあるかもしれません。
しかし、不登校や登校しぶりには、さまざまな背景が考えられます。
例えば、以下のような要因です。
こうした要因が複数重なっている場合もあり、子ども自身が理由をうまく説明できないこともあります。
「反抗期だから仕方ない」「わがままで学校を休みたいだけ」と決めつけず、本人の気持ちや体調を確認することが重要です。
中学生の不登校の背景や、保護者ができる支援については、以下の記事でも詳しく解説しています。
学校の悩みを話してくれないときの対応
子どもが学校に行きたがらない理由を聞いても、「別に」「何でもない」と答えることがあります。
保護者としては原因を知りたいところですが、無理に聞き出そうとすると、子どもがさらに話しづらくなる場合があります。
そのようなときは、学校に関する話題だけにこだわらず、普段の何気ない会話を大切にしましょう。
例えば、好きな音楽や趣味、食事など、本人が話しやすい話題からコミュニケーションを取る方法があります。
また、「何か困っていることがあったら相談してね」と伝え、子どもが自分のタイミングで話せる関係を作ることも大切です。
ただし、心身の不調が強い場合や、学校に行けない状況が続いている場合には、本人から話し始めるのを待つだけでなく、学校の先生やスクールカウンセラーなどに相談することも検討しましょう。
学校に行きたがらない中学生への具体的な声かけや対応については、以下の記事も参考にしてください。
学校以外の学び方や居場所を考える
子どもが学校生活に大きな負担を感じている場合、現在の学校に通い続けることだけを目標にする必要はありません。
心身の状態や本人の希望に応じて、学校以外の学び方や居場所を検討することも大切です。
例えば、フリースクールは、学校への通学が難しい子どもなどが、自分に合ったペースで学習や活動に取り組める民間の学びの場です。
学習支援だけでなく、少人数での交流や体験活動などを行う施設もあります。
また、自治体が設置する教育支援センターなど、公的な支援機関を利用できる場合もあります。
重要なのは、保護者だけで通う場所を決めるのではなく、子どもの気持ちや負担を考慮しながら選択肢を検討することです。
学校以外にも安心して過ごせる場所があると知ることが、子どもや保護者にとって選択肢を広げるきっかけになるでしょう。
中学生の場合、不登校の状態が続くことで高校進学に不安を感じるご家庭もあります。高校では、全日制高校だけでなく、通信制高校や、通信制高校での学習・高校卒業を支援するサポート校なども選択肢になります。現在の学校へ戻ることだけを急がず、お子さんの状態や希望に合った進路について情報を集めておくことも一つの方法です。
反抗期と決めつけずに相談したいケース

反抗的な態度は思春期に見られることがありますが、すべての変化を第二次反抗期として捉えるのは適切ではありません。
特に、日常生活に大きな支障が出ている場合や、以前と比べて心身の状態が大きく変化している場合には、専門家への相談を検討しましょう。
心身の不調や生活への影響が見られる場合
例えば、以下のような状態が続いている場合には注意が必要です。
これらの変化が見られる場合、反抗期以外の心身の問題が関係している可能性があります。
特に、状態が長期間続く場合や悪化している場合には、学校の相談窓口や医療機関などに相談しましょう。
子どもの変化をすべて成長過程として片付けず、必要な支援につなげることが大切です。
スクールカウンセラーなどの相談先
子どもの反抗的な態度や学校生活について悩んでいる場合、家庭だけで解決しようとする必要はありません。
主な相談先には、以下のようなものがあります。
相談先によって対応できる内容は異なるため、お子さんの状況に合った機関を選びましょう。
学校へ行けないことが悩みの場合には、教育支援センターやフリースクールなど、学校以外の支援先について情報を集めることも一つの方法です。
保護者自身のストレスケアも大切
反抗期の子どもと向き合う中で、保護者自身が疲れやストレスを感じることもあります。
子どもの言動に傷ついたり、接し方が分からず悩んだりすることは珍しくありません。
そのようなときは、保護者の方も無理をせず、休息や相談の機会を確保することが大切です。
例えば、家族と役割を分担したり、信頼できる人に悩みを話したりすることで、負担を軽減できる場合があります。
また、学校の先生やスクールカウンセラーには、保護者だけで相談できる場合もあります。
子どもへの接し方に唯一の正解があるわけではありません。保護者自身の気持ちも大切にしながら、無理のない方法で向き合っていきましょう。
まとめ
第二次反抗期は、小学校高学年から中学生頃に見られることが多く、子どもが精神的に自立していく過程で、親への反発や自己主張が強まることのある時期です。
ただし、始まる年齢や落ち着く時期、反抗的な態度の現れ方には個人差があります。目立った反抗期を経験しない子どももいるため、年齢や一般的な特徴だけで判断しないことが大切です。
保護者の方は、子どもの意見やプライバシーを尊重しながら、必要なときには相談できる関係を築いていきましょう。
また、学校に行きたがらない、家族との会話が大きく減るといった変化が見られる場合は、すべてを反抗期の影響と決めつけないことも重要です。学校生活のストレスや人間関係、心身の不調などが関係している可能性もあります。
お子さんが現在の学校生活に負担を感じている場合は、学校以外の学び方や安心して過ごせる居場所を検討することも一つの選択肢です。
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