「子どもの高校進学、学費はどれくらいかかるんだろう…」「高校無償化って聞いたことあるけど、うちは対象になるのかな?」
お子さんの高校受験が近づくにつれ、進路と同時にお金の心配をされる保護者の方は多いのではないでしょうか。特に、教育の選択肢を広げるために私立高校も視野に入れると、学費の負担は大きな課題です。
この記事では、そんなお悩みを抱える保護者の方向けに、「高校無償化」制度について、いつから適用されるのか、気になる所得制限、そして公立と私立での違いなどを、分かりやすく解説します。
制度を正しく理解すれば、家計の見通しが立ち、安心して子どもの進路を応援できるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
高校選びでは、学費や無償化制度だけでなく、通学環境、校風、学習支援、卒業後の進路まで総合的に比較することが大切です。親子で納得できる進学先を選ぶためのポイントも確認しておきましょう。
高校無償化(就学支援金)はいつから?

まず、多くの方が気になる「高校無償化はいつから始まるのか」という点について解説します。制度の基本的な仕組みを理解しておきましょう。
制度の正式名称は「高等学校等就学支援金制度」
一般的に「高校無償化」と呼ばれていますが、制度の正式名称は「高等学校等就学支援金制度」です。これは、高校などに通う生徒の授業料負担を軽減するために、国が学費の一部を支援する制度です。
返済不要の支援金であり、家庭の教育費負担を軽くすることを目的としています。公立・私立を問わず、多くの高校生がこの制度を利用しています。
適用は高校入学時から3年間(または4年間)
就学支援金は、高校に入学した年月から適用されます。具体的には、高校1年生の4月から、卒業までの3年間(36か月)が支援の対象期間です。
定時制高校など、修業年限が4年間の場合は、最大4年間(48か月)まで支援を受けることができます。つまり、お子さんが高校に在学している期間中、継続して支援を受けられる制度です。
支援を受けるには申請手続きが必要
2026年度から所得制限は撤廃されましたが、就学支援金を受けるための申請手続きは必要です。
手続きの方法や提出時期は学校や都道府県によって異なる場合があります。学校から案内がありますので、必要な手続きを忘れずに行いましょう。
高校無償化の所得制限は2026年度から撤廃

これまでの就学支援金制度では、世帯の所得によって支援の対象や支給額が異なっていました。
しかし、2026年4月から制度が改正され、就学支援金の所得制限が撤廃されました。
そのため、現在は従来のように「世帯年収約910万円未満」などの所得基準によって受給資格を判断する仕組みではありません。
2026年度からは保護者の所得にかかわらず対象
2026年度からは、一定の要件を満たす生徒であれば、保護者の所得にかかわらず就学支援金を受けられるようになりました。
これまでは、住民税の課税標準額などを用いて所得要件を判定していましたが、新制度では所得による受給制限がなくなっています。
ただし、在籍する学校や在学期間、国籍・在留資格などについては支給要件が設けられています。詳しい対象条件については、学校からの案内や文部科学省の最新情報を確認しましょう。
2025年度から段階的に支援が拡充
高校無償化は、2025年度から段階的に拡充されてきました。
2025年度には、所得にかかわらず年額11万8,800円相当の授業料支援を受けられる措置が導入され、2026年度からは所得制限を撤廃した新しい就学支援金制度がスタートしています。
さらに、私立高校についても支援額が引き上げられ、以前より幅広い家庭が授業料の支援を受けられるようになりました。
私立・公立高校での支援内容の違い

就学支援金は公立高校と私立高校で支援される金額が異なります。それぞれの違いをしっかり把握しておきましょう。
学費だけでなく、通学頻度や学習方法、学校生活の違いも進路選択では重要です。公立・私立の通信制高校と定時制高校の違いを比較し、お子さんに合う学校を考えてみましょう。
公立高校は授業料が実質無償
公立高校(全日制)の授業料は、標準額として年額11万8,800円です。
就学支援金として授業料相当額が支給されるため、2026年度現在、所得にかかわらず、公立高校の授業料は基本的に実質無償となります。
なお、定時制や通信制では授業料や支給額が異なる場合があります。
私立高校は最大年額45万7,200円を支援
2026年度から、私立高校についても所得制限が撤廃され、全日制・定時制では最大年額45万7,200円の就学支援金を受けられるようになりました。
以前の制度では、世帯年収の目安が約590万円未満の場合に支援額が手厚くなるなど、所得によって支給額が異なっていました。
しかし、2026年度からはこうした所得による支給額の違いがなくなり、所得にかかわらず支援を受けられる仕組みに変更されています。
ただし、私立高校の授業料が45万7,200円を超える場合、その差額は原則として家庭で負担する必要があります。また、実際の支給額は授業料の額が上限となります。
通信制高校についても就学支援金の対象ですが、支給上限額や授業料の仕組みは全日制とは異なります。学校や世帯の状況によって実際の自己負担額は異なるため、具体的な費用を確認しておきましょう。
都道府県別の上乗せ助成制度

国の就学支援金制度に加えて、多くの都道府県では独自の学費補助制度を設けています。
2026年度から国の就学支援金について所得制限が撤廃されましたが、私立高校では授業料が国の支給上限額を超える場合があります。自治体によっては、その差額を補う独自の助成制度を利用できる可能性があります。
東京都は独自の授業料軽減助成を実施
東京都では、保護者の所得にかかわらず、私立高校等の授業料負担を軽減する独自の助成制度を実施しています。
2026年度は、国の就学支援金と東京都の授業料軽減助成金を合わせて、都内私立高校の平均授業料相当額まで支援する仕組みとなっています。
国の制度とは別に申請が必要となる場合があるため、対象となる家庭は申請時期や要件を確認しておきましょう。
大阪府も所得制限のない授業料無償化を実施
大阪府では、国の就学支援金と府独自の授業料支援補助金を組み合わせ、所得や世帯の子どもの人数にかかわらず、授業料負担を軽減する制度を実施しています。
2026年度からは国の就学支援金についても所得制限が撤廃されており、国と大阪府の制度を組み合わせた支援が行われています。
神奈川県・埼玉県・千葉県等の独自制度
首都圏の他の県でも、国の就学支援金とは別に独自の補助制度が用意されています。
国の所得制限は2026年度から撤廃されていますが、自治体独自の助成については対象者や所得要件、支給額などが異なる場合があります。
そのため、必ずお住まいの都道府県の公式サイトで最新の情報を確認するようにしてください。
所得制限撤廃はいつから?全国の動向

今後の制度改正が気になる方も多いでしょう。全国的な動向について解説します。
国の所得制限は2026年度から撤廃
国の高等学校等就学支援金制度では、2026年4月から所得制限が撤廃されました。
これにより、従来のような世帯年収による受給制限がなくなり、一定の要件を満たす生徒であれば、保護者の所得にかかわらず授業料の支援を受けられるようになっています。
2025年度には、所得にかかわらず年額11万8,800円相当を支援する措置が先行して実施され、2026年度から新しい就学支援金制度へ移行しました。
私立高校への支援も拡充
2026年度からは、所得制限の撤廃に加えて、私立高校の就学支援金の上限額も引き上げられました。
全日制・定時制の私立高校では、最大年額45万7,200円が支給されます。
これにより、所得にかかわらず公立・私立のどちらについても国の授業料支援を利用できるようになり、高校選びの際の経済的な負担がこれまでより軽減されています。
高校無償化に関するよくある質問

最後に、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 年収910万円を超える場合はどうなる?
A. 2026年度から所得制限が撤廃されたため、年収910万円を超える世帯でも、所得を理由に就学支援金の対象外になることはありません。
以前の制度では「世帯年収約910万円未満」が一つの目安とされていましたが、現在はこの所得基準は撤廃されています。
ただし、在籍する学校や在学期間、国籍・在留資格など、所得以外の支給要件があります。また、自治体独自の補助制度については別途要件が設けられている場合があるため、お住まいの自治体の制度も確認しましょう。
まとめ
今回は、高校無償化(高等学校等就学支援金制度)について、詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
高校の学費は家計にとって大きな負担ですが、2026年度から高校無償化制度が拡充されたことで、これまでより幅広い家庭が支援を受けられるようになりました。
大切なのは、国の制度だけでなく、お住まいの自治体の制度についても正確な情報を集めることです。
この記事が、お子さんの希望する進路を安心して応援するための一助となれば幸いです。
学研WILL学園では、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭に寄り添い、今の状態に合った学び方や居場所を一緒に考えています。
今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。
-7-1-320x180.jpg)
-1-5-320x180.jpg)
-10-1-320x180.jpg)
-53-320x180.jpg)