文房具の写真

コラム

Column

  • ホーム
  • コラム
  • サポート校の費用相場は?3年間の費用もシミュレーションしてみた

サポート校の費用相場は?3年間の費用もシミュレーションしてみた

サポート校

通信制高校への進学や転校を検討する際、学習面や生活面のフォローをしてくれる「サポート校」の存在は非常に心強いものです。しかし、保護者の方にとって最大の懸念点は費用ではないでしょうか。

サポート校を利用する場合、通信制高校の学費に加えてサポート校の授業料が発生する「二重払い」の構造になります。この記事では、サポート校の費用相場から、通信制高校と併用した際の3年間の総額シミュレーション、さらには利用できる公的制度までを詳しく解説します。

サポート校と通信制高校の費用内訳

サポート校と通信制高校を併用する場合、それぞれの施設に対して支払いが発生します。 まずは、どのような項目に費用がかかるのか、その内訳を整理しましょう。

サポート校の入学金と授業料

サポート校とは、通信制高校を卒業するために必要な学習支援やメンタルケアを行う民間教育機関のことです。

  • 【入学金】
    入学時に一度だけ支払う費用で、相場は10,000円から50,000円程度です。

  • 【授業料】
    サポート校のメインとなる費用です。通学頻度やコースによって大きく変動し、年間で300,000円から800,000円ほどかかるのが一般的です。

通信制高校の単位修得料金

通信制高校を卒業するためには、74単位以上の修得が必要です。

  • 【単位修得料】
    多くの通信制高校では「1単位あたり〇〇円」という設定になっています。私立の場合は1単位8,000円から12,000円程度、公立の場合は1単位336円程度が目安です。

  • 【教育拡充費】
    授業で使用するオンラインシステムの利用料などが含まれます。

教材料や施設設備費の諸経費

授業料以外にも、学習を継続するために必要な諸経費が発生します。

  • 【施設設備費】
    校舎の維持管理や冷暖房費として、年間30,000円から50,000円程度が必要です。

  • 【教科書代・教材費】
    履修する科目に応じた教科書代がかかります。年間で10,000円から20,000円程度が一般的です。

  • 【行事費】
    修学旅行や文化祭、スクーリング(面接指導)に伴う宿泊費や交通費が別途必要になる場合があります。

サポート校の費用を比較する際は、サービス内容や特徴もあわせて確認することが大切です。サポート校とはどのような学校なのか、通信制高校との違いも含めて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

サポート校の年間費用相場

サポート校の費用は、選択する「通学スタイル」によって大きく異なります。 お子様の状況に合わせたコース選びが、家計への負担を左右するポイントです。

通学スタイル別の授業料目安

通学回数が多いほど、手厚い指導が受けられる反面、費用は高くなる傾向にあります。

  • 週5日通学コース
    全日制高校に近いスタイルで、学習指導だけでなく生活習慣の改善もサポートします。年間費用は600,000円から1,000,000円程度です。

  • 週1〜3日通学コース
    自分のペースで通いたい生徒向けです。年間費用は300,000円から500,000円程度に抑えられます。

  • 個別指導コース
    不登校経験があるなど、集団が苦手な生徒向けのマンツーマン指導です。年間費用は500,000円から900,000円程度と、比較的高めです。

オンラインコースの費用感

近年増えているのが、校舎に通わずインターネットを通じて指導を受けるオンラインコースです。

  • 【オンラインコースのメリット】
    施設維持費がかからないため、年間100,000円から300,000円程度と、通学型に比べて大幅に費用を抑えることが可能です。

  • 【注意点】
    対面でのコミュニケーションが少ないため、自己管理能力がある程度求められます。

サポート校を選ぶ際は、費用だけでなく卒業の仕組みについても確認しておくことが大切です。サポート校で高卒資格を取得できるのか、通信制高校との関係を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

3年間の総額シミュレーション

通信制高校とサポート校を3年間利用した場合の総額は、150万円から300万円程度が目安です。 組み合わせ別の具体的なシミュレーションを見てみましょう。

私立通信制高校と併用する場合

最も一般的な組み合わせですが、費用は最も高くなります。

  • 1年目の費用
    入学金や制服代を含め、800,000円から1,200,000円程度。

  • 2・3年目の費用
    年間600,000円から900,000円程度。

  • 3年間の総額
    およそ2,000,000円から3,000,000円が目安となります。

公立通信制高校と併用する場合

学費の安い公立高校と組み合わせることで、総額を抑えることが可能です。

  • 1年目の費用
    サポート校の費用が中心となり、400,000円から600,000円程度。

  • 2・3年目の費用
    年間350,000円から550,000円程度。

  • 3年間の総額
    およそ1,100,000円から1,700,000円程度に収まるケースが多いです。

サポート校の費用を比較する際は、サポート内容や通いやすさなどもあわせて確認しましょう。失敗しないサポート校の選び方やチェックポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

就学支援金と奨学金の活用方法

「二重払い」の負担を軽減するために、公的な支援制度を必ずチェックしましょう。 ただし、注意点としてサポート校の費用は支援金の対象外となることを覚えておいてください。

高等学校等就学支援金の仕組み

高等学校等就学支援金とは、国が家庭の教育費負担を軽減するために授業料を支援する制度です。

  • 支給対象
    日本国内に在住し、通信制高校(公立・私立問わず)に在籍する生徒が対象です。

  • 支給方法
    現金が直接振り込まれるのではなく、学校が本人に代わって受け取り、授業料と相殺される仕組みです。

世帯年収別の自己負担額目安

支援金の額は、保護者の所得(市町村民税所得割額など)によって決まります。

  • 年収約590万円未満の世帯
    私立通信制高校の場合、1単位あたり最大12,030円まで支給されます。これにより、多くの学校で授業料が実質無料となります。

  • 年収約590万円〜910万円未満の世帯
    1単位あたり4,812円が支給されます。差額分は自己負担となります。

  • 年収約910万円以上の世帯
    支援金の対象外となり、全額自己負担となります。

都道府県独自の学費補助制度

国による支援とは別に、各自治体が独自の補助金制度を設けている場合があります。

  • 【東京都の例】
    都内在住者向けに、私立高校の授業料負担をさらに軽減する制度などが存在します。

  • 【奨学金給付金】
    授業料以外の教科書代や学用品費を支援する「高校生等奨学給付金」という制度もあり、非課税世帯などが対象となります。

費用を抑えるサポート校の選び方

サポート校選びで失敗しないためには、目に見える授業料以外のコストを把握することが大切です。

教育無償化の対象外となる費用

「高校無償化」という言葉がありますが、サポート校の費用は一切無償化の対象になりません。

  • サポート校の授業料
    あくまで「塾」や「予備校」と同じ民間サービスの扱いとなるため、全額自己負担です。

  • スクーリング費用
    通信制高校の本校(地方にあることが多い)へ行くための交通費や宿泊費も、原則として自己負担となります。

合計金額の事前見積もり

パンフレットに記載されている金額だけで判断せず、必ず「3年間の総額」で見積もりを取りましょう。

  • 追加費用の確認
    夏期講習や冬期講習、検定料、行事参加費などが別途発生しないか確認してください。

  • 特待生制度の有無
    成績優秀者や特定の資格保持者に対して、入学金や授業料を減免する制度を設けているサポート校もあります。「特待生制度はありますか?」と窓口で確認してみるのも一つの手です。

サポート校の費用を考える際は、スクーリングにかかる費用や通学負担も見逃せません。スクーリングの日数や場所、選ぶ際のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

サポート校を利用する場合、通信制高校の学費と合わせて年間50万円〜100万円程度の費用がかかるのが一般的です。決して安い金額ではありませんが、高等学校等就学支援金を活用することで、高校側の授業料負担を大幅に減らすことができます。

大切なのは、お子様が「卒業まで無理なく通い続けられるか」という視点と、家計のバランスを両立させることです。まずは気になる学校の資料を取り寄せ、3年間の総額シミュレーションを比較することから始めてみてください。

学研WILL学園では、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭に寄り添い、今の状態に合った学び方や居場所を一緒に考えています。

今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。