定期テストで赤点を取ってしまい、「このままでは留年してしまうのではないか」と不安を感じている高校生や保護者の方もいるのではないでしょうか。
特に、不登校や体調不良などで欠席が続いている場合は、テストの点数だけでなく、出席日数や単位の修得についても心配になるかもしれません。
高校では、成績や出席状況などによって進級が難しくなることがあります。しかし、赤点を取ったからといって、必ず留年するわけではありません。 学校によっては、追認試験や補習などの救済措置が用意されています。
この記事では、追認試験の仕組みや合格基準、留年との関係をわかりやすく解説します。さらに、追認試験に不合格だった場合の対応や、学校に通うことが難しいお子さんに向けた進路の選択肢についても紹介します。
追認試験とは?仕組みと実施時期

高校の追認試験とは、成績が基準に達していない生徒に対して、単位の修得を認めるかどうかを改めて判断するために実施される試験です。
通常の定期テストで赤点を取った場合や、学年末の成績が進級基準に届かなかった場合などに実施されることがあります。
ただし、すべての高校で追認試験が行われるわけではありません。学校によっては「再試験」「追試験」などの名称を使用している場合もあります。
追認試験の目的と合格基準
追認試験は、成績不振などによって単位の修得が難しくなった生徒に、改めて学習の成果を確認する機会を設けるものです。
ただし、合格基準は学校によって異なり、全国共通の点数は定められていません。
追認試験を受ける際には、以下の点を確認しておきましょう。
追認試験に合格しても、必ず進級できるとは限りません。出席状況やほかの科目の成績なども進級の判断に関わる場合があるため、事前に担任の先生へ確認することが大切です。
追認試験はいつ実施される?
追認試験の実施時期は学校によって異なりますが、3月に学年末を迎える高校では、学年末テストの終了後に実施されることがあります。
実施時期の例としては、以下のようなものがあります。
また、学校によっては学期末や長期休暇中に再試験を実施することもあります。
試験日程を把握するためには、学校から配布される年間予定表や連絡事項を確認し、必要に応じて担任の先生に相談しましょう。
高校で留年が決まる基準
高校で留年が決まるかどうかは、主に成績や単位の修得状況、出席状況、学校ごとの進級基準などによって判断されます。
中学校とは異なり、高校では進級や卒業に必要な条件が定められています。そのため、定期テストの成績が悪かったり、欠席が続いたりすると、進級が難しくなる場合があります。
ただし、赤点を取ったことだけで留年が確定するわけではありません。
赤点や評定1と留年の関係
高校の定期テストでは、一定の点数を下回ると「赤点(欠点)」と呼ばれることがあります。
例えば、100点満点中30点未満を赤点とする学校もありますが、赤点の基準は学校によって異なります。
また、定期テストで赤点を取ったとしても、すぐに評定1になるとは限りません。成績は、テストの結果だけでなく、提出物や授業での学習状況なども踏まえて評価されます。
留年についても、学校ごとに判断基準が異なります。
まずは、自分の学校で何科目まで単位未修得が認められるのか、救済措置があるのかを確認しましょう。
高校の留年基準や、成績・欠席日数が進級に与える影響について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
進級に必要な出席日数

高校では、定期テストの成績だけでなく、授業への出席状況も単位認定に関わります。
欠席が授業時数の3分の1程度に達すると、単位の修得が難しくなる学校もありますが、出席に関する基準は全国一律ではありません。
また、遅刻や早退をどのように扱うかも学校によって異なります。
そのため、欠席が増えている場合は、担任の先生に現在の出席状況と単位修得の見込みを確認することが重要です。
特に、不登校や体調不良などで学校に通うことが難しいお子さんの場合、学習への意欲があっても出席状況が進級に影響する可能性があります。
そのような場合は、無理に登校を続けることだけを考えるのではなく、学校で受けられる支援や、別の学習方法について相談することも大切です。
追認試験や留年の基準は学校によって異なる
追認試験の実施方法や進級の判定基準は、学校によって異なります。
公立高校と私立高校という区分だけで、どちらの基準が厳しいかを一概に判断することはできません。
また、高校には学年ごとに進級を判断する学校のほか、修得した単位を積み重ねて卒業を目指す単位制高校もあります。
こうした学校の仕組みによっても、進級や卒業の考え方は異なります。
自分の学校の正確な基準を把握するためには、生徒手帳や学校の進級規定を確認し、担任の先生に相談しましょう。
追認試験に落ちたら留年する?
追認試験に不合格となった場合、単位の修得が認められず、留年につながる可能性があります。
ただし、追認試験に落ちたからといって、必ず留年するわけではありません。
学校によっては追加の補習や課題提出などが認められる場合もあるため、結果が出た段階で今後の対応を確認することが大切です。
追認試験の不合格と進級への影響
追認試験に不合格となった場合、その科目の単位が認められず、進級に影響する可能性があります。
ただし、単位を修得できなかったからといって、必ず留年するわけではありません。
学校によっては、不足した単位を次年度以降に修得することを条件に、進級を認める場合もあります。
そのため、追認試験に不合格だった場合は、以下の点を確認しましょう。
結果だけを見て諦めず、まずは担任の先生と今後の進路について話し合うことが大切です。
留年が決まる時期と通知の流れ
留年が正式に決定する時期は学校によって異なりますが、3月に学年末を迎える高校では、学年末の進級判定を経て決定されることが一般的です。
学校によっては、追認試験や補習の結果を踏まえて最終的な判断が行われます。
進級が難しい場合には、本人や保護者に対して面談などを通じて説明が行われることがあります。
留年の可能性があると伝えられた場合は、いつまでに進路を決める必要があるのか、追加の救済措置を受けられるのかを確認しましょう。
特に、通信制高校への転校を検討している場合は、学校ごとに出願時期や受け入れ条件が異なるため、早めに情報を集めておくことをおすすめします。
原級留置を選択するメリットと注意点
原級留置とは、現在の学年をもう一度やり直すことです。
同じ学校で学び直せるため、慣れた環境で学習を続けられるというメリットがあります。
一方で、以下のような点には注意が必要です。
留年を選択すること自体が悪いわけではありません。しかし、お子さんの状況によっては、現在の学校に通い続けることが難しい場合もあるでしょう。
そのため、本人の気持ちや学習状況を尊重しながら、同じ学校で学び直すか、別の環境で学習を続けるかを検討することが大切です。
留年後の対応や進路について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
追認試験や留年を回避するための方法

追認試験や留年が心配な場合でも、テストの点数だけで進級の可否が決まるとは限りません。
学校によっては、補習への参加や課題の提出など、成績を補うための機会が設けられています。
まずは利用できる制度を確認し、自分の状況に合った方法で対応していきましょう。
提出物や追加レポートによる評価
定期テストで赤点を取ってしまった場合でも、提出物や追加課題への取り組みが評価に反映されることがあります。
特に、学校から指定されている課題がある場合は、期限までに提出することが重要です。
ただし、提出物やレポートを提出すれば必ず単位が認められるわけではありません。
評価方法は学校によって異なるため、事前に先生へ確認しておきましょう。
補習への参加と先生への相談
成績不振などによって進級が難しくなった生徒に対して、補習が行われる学校もあります。
補習への参加が追認試験の受験条件になっている場合もあるため、学校からの連絡を確認することが大切です。
また、追認試験や留年について不安がある場合は、担任や教科担当の先生に相談してみましょう。
相談する際には、現在の成績や出席状況を確認したうえで、進級するために必要な条件を尋ねると、今後の対応を整理しやすくなります。
体調不良などで補習への参加が難しい場合も、無理をせず、学校に事情を伝えて対応を相談しましょう。
不登校や体調不良で追認試験の受験が難しい場合
不登校や体調不良などで学校を休みがちなお子さんの場合、追認試験に向けた補習への参加や、試験当日の登校が難しいこともあるでしょう。
そのような場合は、まず学校に現在の状況を伝え、受験方法や補習への参加について相談することが大切です。
学校によっては、個別の学習指導や課題提出など、状況に応じた対応を検討してもらえる場合があります。ただし、具体的な対応は学校ごとに異なります。
また、現在の学校で学び続けることが難しい場合には、通信制高校や学習支援を受けられる場所について情報を集めることも一つの方法です。
進級することだけにこだわるのではなく、お子さんの体調や気持ちを尊重しながら、無理なく学習を続けられる環境を考えていきましょう。
留年が心配な場合に考えたい進路の選択肢

追認試験に不合格となった場合や、現在の学校で進級することが難しくなった場合でも、高校卒業を目指す方法はあります。
特に、不登校や体調不良などによって学校に通うことが難しいお子さんにとっては、学習環境を見直すことが新たな一歩につながるかもしれません。
ここでは、留年が心配な場合に検討できる進路の選択肢を紹介します。
通信制高校への転入・編入
通信制高校は、自宅学習を中心に、自分のペースで高校卒業を目指せる学校です。
全日制高校のように毎日登校する必要がない学校やコースもあり、不登校経験のあるお子さんにとっても選択肢の一つとなります。
通信制高校へ移る場合には、「転入学」と「編入学」という2つの方法があります。
通信制高校では、前の高校で修得した単位や在籍期間を引き継げる場合があります。
これまでの学習状況や転校の時期によっては、同級生と同じ時期の卒業を目指すことも可能です。
ただし、卒業するためには、原則として3年以上の在籍期間や74単位以上の修得など、所定の条件を満たす必要があります。
そのため、転校を検討する際には、これまでに修得した単位数や転校先のカリキュラムを確認することが大切です。
通信制高校への転校を検討している方は、こちらの記事も参考にしてください。
単位制高校への転校
単位制高校への転校も、進路の選択肢の一つです。
単位制高校は、学年ごとの進級という仕組みではなく、必要な単位を積み重ねて卒業を目指す学校です。
そのため、学年制の高校と比べて、学習計画を柔軟に組み立てられる場合があります。
ただし、単位制高校にも卒業に必要な単位数や履修条件があり、すべての学校で自由に学習を進められるわけではありません。
また、単位制高校には全日制・定時制・通信制などがあるため、登校頻度や学習方法も学校によって異なります。
転校を検討する場合は、通学の負担や授業の進め方、受け入れ時期などを確認し、お子さんに合った学校を選びましょう。
高卒認定試験の受験と活用
高校卒業以外の方法で大学や専門学校への進学を目指す場合は、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)を受ける方法もあります。
高卒認定試験は、高校を卒業していない人などを対象に、高校卒業者と同等以上の学力があるかどうかを認定する試験です。
主な特徴は以下のとおりです。
ただし、高卒認定試験に合格しても、高校卒業資格そのものを取得できるわけではありません。
そのため、将来の進学や就職などを考えながら、高卒認定試験を利用するか、高校卒業を目指すかを検討することが大切です。
高卒認定試験と高校卒業資格の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
(参考:文部科学省 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定))
通信制高校での学習を支えるサポート校
通信制高校への転校を検討しているものの、「自宅で一人で勉強を続けられるだろうか」「新しい環境になじめるだろうか」と不安を感じるお子さんや保護者の方もいるでしょう。
そのような場合は、通信制高校での学習を支援するサポート校を利用する方法もあります。
サポート校とは、通信制高校に通う生徒に対して、学習や生活、進路選択などの支援を行う教育施設です。
サポート内容は施設によって異なりますが、主に以下のような支援が受けられます。
なお、サポート校自体が高校卒業資格を授与するわけではなく、卒業資格は在籍する通信制高校で取得する仕組みです。
不登校経験があるお子さんの場合、学習内容だけでなく、安心して過ごせる居場所や、相談できる人がいることも大切です。
現在の学校に通うことが難しい場合は、通信制高校とあわせてサポート校についても情報を集め、お子さんに合った学習環境を探してみましょう。
まとめ
高校の追認試験は、成績不振などによって単位の修得が難しくなった生徒に、改めて学習の成果を確認する機会を設ける制度です。
赤点を取ったからといって、必ず留年するわけではありません。まずは学校の進級基準を確認し、追認試験や補習、課題提出など、利用できる救済措置について相談しましょう。
一方で、不登校や体調不良などによって学校に通うこと自体が難しい場合は、無理に今の環境で進級を目指すことだけが正解ではありません。
通信制高校への転入・編入や、サポート校を利用した学習など、お子さんの状況に合った学び方を検討することも大切です。
留年への不安を一人で抱え込まず、お子さんの気持ちを尊重しながら、安心して学び続けられる環境を探していきましょう。
学研WILL学園は、通信制高校のサポート校とフリースクールの機能をあわせ持つ学びの場として、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭を支えています。
今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。
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