コラム

中学生が不登校になってしまう原因と親がしてあげられる対応策について解説

中学生が不登校になってしまう原因と親がしてあげられる対応策について解説 中学生

「不登校になってしまった中学生の子供を学校復帰させたい」
「そもそも不登校になってしまった原因はなんだろう?」と悩まれていませんか?

中学生は身も心も大人になっていく大事な時期です。見た目に対して敏感になり、感情がコントロールできない中学生も一定数います。
この大事な時期に、親として中学生の子供に何をしてあげられるのか、そこが重要なポイントになります。

不登校になる原因は人それぞれで、原因を確かめて適切な対処をしていくことが大切です。
今回は、不登校になる原因と親がしてあげられることについて解説します。

中学生で不登校になる子供が増えている?

2022年10月、文部科学省から公表された令和3年度小中学校の不登校児童生徒数は、約24万人と前年度より24%増加し過去最高記録となりました。中でも、不登校の中学生は約16万人と前年度から約3万人も増えていることが現状です。
下のグラフからも認識できるように、小中学校の不登校児童生徒数は9年連続で増加しています。

不登校児童生徒数の推移

出典:文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

不登校になってしまう原因は?

不登校になる原因として本人・家庭・学校に関係するような原因が考えられます。
まずは、本人に関係する原因から見ていきましょう。

身体の不調

学校に行こうとするとおなかが痛くなってしまうなど、体調不良が原因で学校を休んでしまうことがあります。体調不良の原因は人それぞれですが、ストレスによる身体の変動から腹痛になってしまうケースもあります。また医師の診断によりますが、OD(起立性調節障害)、IBS(過敏性腸症候群)などが考えられる病気が潜んでいるかもしれません。

生活リズムの乱れ

SNSやゲームのため、夜の不十分な睡眠時間や不規則な食事から生活リズムが乱れ、朝起きることができなくなり、不登校の原因になります。夜「眠れない」ことから自律神経が乱れ、生活リズムがどんどん崩れていきます。ストレスやスマホなどの依存、心の病気など「眠れない」原因は様々考えられます。

次に、家庭に関係する原因です。

親子関係

親からの叱責や注意に反抗して、親子の仲が悪くなってしまうことなども不登校の原因です。中学生は心も身体も大人になっていく成長過程にあります。親が学校に行きなさいと言っても子供は反抗的に学校に行かない選択をすることもあります。

家族関係

親の離婚や失業なども多感な中学生が不登校になってしまう原因になります。家庭環境という土台が安定しないと、子供が安心して学校に通うことができなくなってしまいます。学校に通うためには家族関係の見直しが必要になるときもあります。

そして、学校に関係する要因です。

先生との相性

先生と合わない、先生が怖い、体罰があるなど、先生との相性が不登校の原因になります。先生の態度や発言から子供が恐怖を感じ嫌になってしまうケースがあります。HSP(ハイセンシティブパーソン)といって、直接的な注意・指導・叱責がなくてもお友達が叱られていると我が事のように感じてしまう子供も多いです。学校生活において頼りになる先生との相性はとても大切です。

友達との関わりやいじめ

中学生になると、部活動での上下関係や新しい友達関係など、人間関係がより複雑になります。また、いじめに発展したら、身体的・心理的にダメージで学校に行きたくない気持ちが高まります。子供の悩みや相談を聞いて、人間関係や学校での様子について慎重に調査することも重要です。

勉強についていけない

勉強が面白くない、成績がよくない、テストが辛いなど学業不振で学校に行きたくなくなることがあります。中学生になると勉強の難易度があがり、小学校で学んだ内容が身についていないとついていけなくなってしまいます。勉強ができないことからプライドが傷ついたり勉強嫌いになってしまい、学校に行きたくなくなります。また医師の診断によりますが、PDD(広汎性発達障害=ASD:自閉症スペクトラムやADHD:注意欠陥多動性障害やLD:学習障害など)が関わるケースも多いです。

このように、不登校にはたくさんの原因があります。
特に多い原因が、先生との相性と身体の不調です。
子供が不登校になってしまう原因をみつけて適切な対処が必要になります。

子供が不登校になってしまった時に親がしてあげられることとは?

不登校児童生徒に対して親がしてあげられることについて4つご紹介します。

①子供の心を支えてあげる

「学校に無理に通わせない」ことが特に大切です。子供の意思にそぐわない無理な登校刺激は、かえって子供のプレッシャーになったり、学校にいけないことに対して自己嫌悪に陥る可能性があります。
勉強に対して親として不安になると思いますが、家庭学習や塾、家庭教師など手段はあります。
子供の意思を尊重し、心の安定を目指しましょう。子供に悩みや不安がある場合は相談に乗ったり一緒に解決できるように手助けをしましょう。子供にとって一番の頼りは家族である親です。子供の心の支えになりましょう。

②スクールカウンセラーに相談する

全国の小中学校には、専門的な知識を持つスクールカウンセラーが常駐しています。子供と保護者の相談役、心のケアなど多岐にわたって役割を担っています。
学校によっては、不登校担当教諭を設置していたり、適応指導教室やフリースクールなどの社会資源と繋ぐことが役割のスクールソーシャルワーカーがいる学校もあります。

不登校の子供に対してカウンセリングを促すことは勇気がいることだと思います。中学生は反抗期や思春期があるので、カウンセリングに行くことが恥ずかしい、自分には必要がないと思ってしまうことが多いからです。
スクールカウンセラーは子供だけでなく、保護者のカウンセリングもおこなっています。まずは、親としてカウンセリングを受けて気持ちを安定させ、子供とのかかわり方を工夫できるようにすることが大切です。
親子の関係が悪くなってしまったときにも頼りになるスクールカウンセラーです。
是非一度相談してください。

③医療機関に相談する

特に身体の不調や心の病に関しては、医療機関で治療を受けることをお勧めします。子供本人や家族でもわからない病気が潜んでいるかもしれないからです。先生に診てもらうことで気持ちの整理ができ、もし病気であるなら治療を受けることができます。
うつ病や適応障害など治療期間が長くかかるものもあります。病院での早めの受診と治療が重要になります。

④フリースクールに通う

不登校の小中学生を受け入れてくれる、民間の教育機関が運営するフリースクールがあります。
不登校になってしまった小中学生が多く通う「居場所」として、学習面や生活面、メンタル面を支援するスクールとなっています。フリースクールと中学校の連携から、フリースクールでの出席が中学校の出席として扱われることもあります。
スクールは通学や家庭訪問、オンライン学習などたくさんの種類があり、子供に合ったスクール選びが可能です。

まとめ

ここまで中学生が不登校になる原因と親がしてあげられることについてお話してきました。不登校を見守るだけでなく、親として子供にアクションを起こしていくことが大切です。不登校の原因がわからない場合は、学校や医療機関、フリースクール等頼れる場所はあります。ひとりで悩まずに誰かに助けを求めましょう。

WILL学園は、主に不登校の小中学生を対象にしたフリースクールを設置しています。
個別学習や進路指導などの学習支援、通学や友達作りの支援など様々なサポートがあります。お子様だけでなく、保護者様のサポートまでおこなっています。
詳しい内容はHPまでお気軽にお問い合わせください。

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