「最近、不登校の子供が増えているって本当?」 「自分の子供のクラスには、学校を休んでいる子がいるみたい…」 「実際のところ、不登校の割合ってどのくらいなの?」
お子さんの様子やニュースを見て、このように感じている保護者の方や教育関係者の方も多いのではないでしょうか。漠然とした不安を解消し、現状を正しく理解するためには、信頼できるデータに基づく客観的な情報が不可欠です。
この記事では、文部科学省が発表した最新の調査結果をもとに、小・中・高校生の不登校の割合や人数、そして過去からの推移について、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、「不登校の子供は今、何人に一人の割合でいるのか」といった具体的な実態を正確に把握できます。
【最新】不登校の総人数と割合

まずは、文部科学省が2026年度に公表した「2024年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」から、最新の不登校の状況を見ていきましょう。
小中学生の不登校者数は35万人超で過去最多
2024年度の小中学校における不登校の児童生徒数は、353,970人でした。これは前年度の346,482人から7,488人増加しており、統計を取り始めてから過去最多の人数となります。
日本の小中学生の総数が約900万人なので、非常に多くの子供たちが学校に通えない状況にあることが分かります。
高校生の不登校者数は減少
2024年度の高校における不登校の生徒数は、67,782人でした。こちらは前年度の68,770人から約988人減少しており、若干減少しております。
小中学校における不登校の割合は3.9%
小中学生全体に占める不登校児童生徒の割合は3.9%です。これは、1000人の生徒がいれば、そのうち39人が不登校の状態にあることを意味します。この数字からも、不登校が決して他人事ではない、身近な課題であることがうかがえます。
実際にお子さんが不登校になった場合、「どこに相談すればいいのだろう」と悩む保護者の方も少なくありません。不登校支援の内容や利用できるサポートについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
不登校は何人に一人の割合?

「割合で言われても、いまいちピンとこない…」と感じる方もいるかもしれません。ここでは、学校種別ごとに「何人に一人」の割合で不登校の生徒がいるのかを具体的に見ていきましょう。
小学生の割合は約43人に一人
小学生の不登校の割合は2.3%で、約43人に一人に相当します。 一般的な小学校の1クラスの人数が30人前後だとすると、2クラスに一人以上は不登校の児童がいる計算になります。
中学生の割合は約15人に一人
中学生の不登校の割合は6.8%で、約15人に一人です。 この割合は小学生に比べて大幅に高く、クラスに2人は不登校の生徒がいる可能性が高いことを示しています。中学校に進学してから環境の変化などにより、学校に行きづらくなる生徒が増える傾向が見られます。
高校生の割合は約48人に一人
高校生の不登校の割合は2.0%で、約48人に一人となります。 クラスの人数が40人程度だとすると、1クラスから2クラスに一人くらいの割合です。
学校別の不登校人数と割合の内訳

ここでは、小学生・中学生・高校生それぞれの不登校の人数と割合を、より詳しく見ていきましょう。
小学生の不登校人数と割合
小学生の不登校者数は増加を続け、深刻な状況となっています。
中学生の不登校人数と割合
中学生は小・中・高の中で最も不登校の割合が高く、人数も突出しています。思春期特有の悩みや複雑な人間関係などが背景にあると考えられます。
実際に中学生が不登校になる背景には、人間関係や学習面の不安、思春期特有の心理的な変化などさまざまな要因があります。中学生の不登校について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
高校生の不登校人数と割合
高校生の不登校者数・割合はほとんど横ばいですが、注意深く見守る必要があります。
不登校の人数の推移【グラフで解説】

不登校の児童生徒数は、近年どのように変化してきたのでしょうか。過去からの推移を見ることで、現状をより深く理解できます。
小中学校の不登校者数の推移グラフ
以下の表は、過去10年間(2015年度~2024年度)の小中学校における不登校児童生徒数の推移を示したものです。
| 年度 | 小中学校の不登校者数 |
|---|---|
| 2015年度 | 126,009人 |
| 2016年度 | 133,682人 |
| 2017年度 | 144,031人 |
| 2018年度 | 164,528人 |
| 2019年度 | 181,272人 |
| 2020年度 | 196,127人 |
| 2021年度 | 244,940人 |
| 2022年度 | 299,048人 |
| 2023年度 | 346,682人 |
| 2024年度 | 353,970人 |
(参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」各年度版)
グラフにすると一目瞭然ですが、小中学校の不登校者数は一貫して右肩上がりに増加しています。
高等学校の不登校者数の推移グラフ
次に、高等学校の不登校生徒数の推移です。
| 年度 | 高等学校の不登校者数 |
|---|---|
| 2015年度 | 49,591人 |
| 2016年度 | 49,983人 |
| 2017年度 | 52,745人 |
| 2018年度 | 52,723人 |
| 2019年度 | 43,051人 |
| 2020年度 | 43,051人 |
| 2021年度 | 50,985人 |
| 2022年度 | 60,575人 |
| 2023年度 | 68,770人 |
| 2024年度 | 67,782人 |
(参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」各年度版)
高等学校においても、一時的な減少は見られるものの、近年は再び増加傾向に転じ、2022年度には6万人を突破しました。
12年連続で増加し過去最多を更新
小中学校のデータを見ると、不登校の児童生徒数は2013年度から12年連続で増加しており、毎年過去最多を更新し続けているという深刻な実態が明らかになりました。
特に、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、生活リズムの乱れや交友関係の変化などをきっかけに、学校へ行きづらくなった子供が増えたことも、近年の急増の一因と考えられています。
不登校の増加が続く中で、「もし自分の子どもが不登校になったらどう対応すればいいのだろう」と不安に感じる保護者の方も多いでしょう。初期対応や家庭での接し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
文部科学省による不登校の定義と調査概要

この記事で紹介しているデータは、文部科学省の公式調査に基づいています。データの信頼性を担保するために、そもそも「不登校」がどのように定義されているのか、調査の概要とあわせて確認しておきましょう。
「不登校」と判断される条件
文部科学省は、単に「学校を休んでいる」だけでは不登校と判断しません。 「不登校」とは、以下の条件を満たす児童生徒を指します。
つまり、けがや入院、家庭の経済事情などで学校を休んでいる場合は、この統計上の「不登校」には含まれません。
「年間30日以上休むと不登校になるの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。不登校の定義や文部科学省の基準については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
データ出典元の調査概要
この記事で引用している数値は、すべて以下の公式調査に基づいています。
この調査は、日本の教育現場の実態を把握するための最も信頼性の高いデータの一つです。
まとめ
今回は、文部科学省の最新データをもとに、不登校の割合や人数、その推移について解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
不登校の現状を数字で見ることで、その深刻さや、決して特別なことではないという実感が湧いたかもしれません。もしあなたのお子さんや、あなたの周りの子供たちが学校のことで悩んでいるなら、一人で抱え込まず、学校の先生やスクールカウンセラー、地域の相談窓口などにぜひ相談してみてください。まずは現状を正しく知ることが、次の一歩を踏み出すための大切なスタートラインになります。
学研WILL学園は、通信制高校のサポート校とフリースクールの機能をあわせ持つ学びの場として、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭を支えています。
今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。

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