「高校無償化」として知られる高等学校等就学支援金は、返済不要で授業料に充てられる非常に助かる制度です。しかし、申請したのに「もらえなかった」「対象外になった」というケースは少なくありません。
この記事では、最新の制度に基づき、高校就学支援金がもらえない理由を詳しく解説するとともに、令和8年度(2026年度)からの新制度について分かりやすくお伝えします。
高校就学支援金がもらえない主な理由

令和8年(2026年)4月から高等学校等就学支援金制度が改正され、所得制限が撤廃されました。そのため、制度の対象外となる理由の多くは、申請手続きの問題や、そもそも制度の対象条件を満たしていないことによるものです。まずは、なぜ受給できないのか、その主な要因を確認しましょう。
申請書類の不備や提出期限の遅延
制度の対象であっても、手続きに不備があると支援金は受け取れません。
日本国籍の方の場合、申請はオンラインで行うことができますが、手続きの方法や提出する書類、提出先、提出期日は学校や都道府県によって異なります。原則として、就学支援金の支給は申し込みが行われた月からの開始となるため、提出期日に遅れないよう注意が必要です。
支給対象となる学校や期間の制限
通っている学校の種類や在学期間によっては対象外となります。
就学支援金が適用されないサポート校について、実際の学費や費用負担の内訳を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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国籍・在留資格の要件
日本国籍を有する方のほか、特別永住者や永住者などの在留資格を有する方が対象となります。新たな就学支援金制度の対象外となる場合であっても、令和8年3月31日以前から在籍している在校生については、経過措置により所得に応じて旧制度と同等の水準の支援を受けることができます。
令和8年度からの新制度のポイントと支援内容の拡充

これまでの制度では、「年収いくらならもらえるのか?」や「共働き世帯における合算年収」などが判定の基準となっていましたが、現在は制度が大きく変わっています。
所得制限の撤廃
「高等学校等就学支援金」の所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず、返済不要で授業料の支援を受けられるようになりました。これにより、多くの生徒が授業料の支援を受けることができます。以前のように、ふるさと納税やiDeCoなどの控除を気にする必要もなくなりました。
私立高校生への支給額がアップ
世帯年収にかかわらず、私立高校へ通う生徒に対する支援金の支給限度額が拡充されました。
私立高校の全日制は最大で月額3万8,100円(年額45万7,200円)が支給され、通信制は最大で月額2万8,100円(年額33万7,200円)が支給されます。
また、公立高校の全日制は月額9,900円(年額11万8,800円)の授業料相当額が支給され、国立高校の全日制は月額9,600円(年額11万5,200円)の授業料相当額が支給されます。なお、年間の支給限度額は授業料の範囲内となります。
通信制高校における公立・私立ごとの学費相場や、就学支援金制度を活用した実際の負担額についてさらに詳しく確認したい方はこちらの記事も役立ちます。
通信制高校の基本的な仕組みから具体的な学費、学校選びのポイントまでをわかりやすく解説したこちらの記事もぜひご覧ください。
授業料以外の支援(高校生等奨学給付金)対象世帯の拡充
授業料以外の教育費(教科書費、教材費、学用品費など)を支援する返済不要の給付金として「高校生等奨学給付金」があります。これまで生活保護受給世帯や住民税非課税世帯が対象でしたが、年収490万円未満の世帯まで対象世帯が広がりました。
私立高校と公立高校の支援内容の差異
支援金はあくまで「授業料」に対する補助です。私立高校の授業料が支援金の上限(年45万7,200円など)を超える場合、その差額は自己負担となります。また、入学金や施設整備費などは支援の対象外です。
振込時期と給付方法の具体的な違い
支援金は、保護者の口座に直接振り込まれるわけではありません。学校設置者が生徒本人に代わって受け取り、授業料に充てることになります。
基本的には授業料徴収時に差し引かれますが、学校によっては先に授業料を全額徴収し、就学支援金の対象者には後から差額を還付する方法をとっている学校もあります。
まとめ
令和8年度から高校就学支援金の所得制限が撤廃され、より多くの生徒が支援を受けられるようになりました。 今回のポイントは以下の通りです。
- 令和8年度から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず授業料の支援が受けられる。
- 私立高校(全日制)の支給上限額が年額45万7,200円に拡充された。
- 所得制限はなくなったが、サポート校に通う場合や、修業年限(通常3年)を超えた場合などは支給対象外となる。
- 書類の不備や提出期限遅延には引き続き注意が必要。
お住まいの都道府県や学校によって申請方法が異なるため、学校からの案内に従って手続きを行ってください。
学研WILL学園は、通信制高校のサポート校とフリースクールの機能をあわせ持つ学びの場として、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭を支えています。
今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。

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