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通信制高校のデメリット10選|後悔しないための対策を解説

サポート校

「子どもが学校に行きたがらない…」「全日制のペースについていくのが辛そう…」 そんな悩みを抱え、通信制高校という選択肢を考え始めたものの、「本当に卒業できるの?」「将来、不利にならない?」「友達ができなくて孤立するんじゃ…」といった不安で、一歩を踏み出せずにいませんか?

通信制高校は、自分のペースで学べる素晴らしい選択肢ですが、その特性を理解しないまま進学すると後悔につながる可能性もあります。

この記事では、通信制高校の専門家として、考えられるデメリットを包み隠さずお伝えし、後悔しないために知っておくべき具体的な対策まで詳しく解説します。

この記事を読めば、通信制高校への漠然とした不安が解消され、お子さんにとって本当に最適な道なのかを冷静に判断できるようになるはずです。

通信制高校のデメリット一覧

通信制高校を検討する上で、まず知っておくべきデメリットは以下の10点です。

  1. 卒業には強い自己管理能力が必要
  2. 孤独を感じやすく友達ができにくい
  3. 学習のモチベーション維持が難しい
  4. 大学進学で不利になる場合がある
  5. 社会的な偏見や悪い評判が残る現実
  6. 先生への質問や相談がしにくい
  7. 進路情報を自分で集める必要がある
  8. 学校行事やイベントが少ない
  9. 全日制より学費が高くなるケースも
  10. 全日制への再転入が難しい

これだけ見ると不安に感じるかもしれませんが、ご安心ください。一つひとつのデメリットには、必ず対策があります。次章から詳しく見ていきましょう。

1. 卒業には強い自己管理能力が必要

通信制高校の卒業で最も重要なのは、強い自己管理能力です。全日制高校のように決められた時間割はなく、学習計画の立案から実行まで、すべて自分で行う必要があります。

  • レポート提出
    各科目のレポートを、決められた期日までに自分で計画的に作成し、提出しなければなりません。

  • スクーリング
    年に数回~週数回の登校日(スクーリング)への出席も卒業要件です。

  • 単位認定試験
    試験に合格して初めて単位が認められます。

自由度が高い反面、「後でやろう」と先延ばしにすると、あっという間にレポートが溜まり、卒業が遠のいてしまいます。

2. 孤独を感じやすく友達ができにくい

毎日クラスメイトと顔を合わせる全日制高校と違い、通信制高校は登校日が少ないため、自然に友達ができる機会は限られます。

特に、自宅学習が中心のコースを選ぶと、他の生徒と顔を合わせるのはスクーリングの時だけ、ということも少なくありません。自分から積極的に話しかけるのが苦手な場合、3年間誰とも親しくなれずに卒業する可能性もあります。「高校生活でたくさんの友達を作りたい」と考えている人にとっては、大きなデメリットに感じるでしょう。

3. 学習のモチベーション維持が難しい

一人で学習を進める通信制高校では、学習意欲(モチベーション)を維持するのが難しいという課題があります。

周りに一緒に頑張る仲間や、常に気にかけてくれる先生がいない環境では、学習の目的を見失いがちです。「何のために勉強しているんだろう…」と感じ始めると、レポート作成の手が止まり、挫折につながるケースも少なくありません。明確な目標がないと、モチベーションを保ち続けるのは困難です。

4. 大学進学で不利になる場合がある

「通信制高校から大学へは行けない?」という不安をよく耳にしますが、結論から言うと進学は可能です。しかし、学校によっては大学受験対策が不十分で、不利になる場合があるのも事実です。

通信制高校の基本的なカリキュラムは、高校卒業資格の取得を目的としています。そのため、難関大学の一般選抜を目指す場合、授業内容だけでは不十分で、自分で予備校や塾に通う必要が出てくることがほとんどです。進学サポートの手厚さは学校によって大きく異なるため、学校選びが非常に重要になります。

5. 社会的な偏見や悪い評判が残る現実

近年、通信制高校の生徒数は増加し、その役割は社会に広く認知されつつあります。しかし、残念ながら「通信制は楽」「不登校だった子の行く場所」といった古い偏見や悪い評判が残っているのも現実です。

(参考:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」

本人や保護者が気にしていないつもりでも、親戚や近所の人からの何気ない一言に傷ついたり、将来を心配されたりすることもあるかもしれません。こうした周囲の目が、精神的な負担になる可能性があります。

6. 先生への質問や相談がしにくい

学習でわからないことがあった時、全日制ならすぐに先生に質問できます。しかし、通信制高校では先生と毎日会えるわけではないため、気軽に質問や相談がしにくい環境といえます。

もちろん、メールや電話、オンラインツールでの質問は可能です。しかし、回答までに時間がかかったり、文章だけではニュアンスが伝わりにくかったりすることもあります。対面での手厚いサポートを期待していると、物足りなさを感じるかもしれません。

7. 進路情報を自分で集める必要がある

全日制高校では、学校側から大学のオープンキャンパス情報や入試情報が頻繁に提供され、進路指導も手厚く行われます。

一方、通信制高校では、進路サポートの度合いに学校差が大きく、手厚いサポートがない場合は、自分で積極的に情報を集める必要があります。ボーっとしていると、気づいた時には出願期間が終わっていた、という事態にもなりかねません。進学や就職を考えているなら、情報収集に対する自主性が強く求められます。

8. 学校行事やイベントが少ない

文化祭、体育祭、修学旅行といった学校行事は、高校生活の大きな楽しみの一つです。しかし、通信制高校では、これらの行事が全くないか、あっても規模が小さいことがほとんどです。

もちろん、生徒同士の交流を促すためにイベントに力を入れている学校もありますが、全日制高校のような一体感を味わうのは難しいかもしれません。「クラスみんなで何かを成し遂げたい」「青春の思い出をたくさん作りたい」という人にとっては、寂しさを感じるデメリットです。

9. 全日制より学費が高くなるケースも

「通信制は学費が安い」というイメージがあるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。特に私立の通信制高校で、手厚いサポートを受ける場合、公立の全日制高校より学費が高くなるケースがあります。

  • 公立の通信制高校
    年間3〜5万円程度と非常に安価です。

  • 私立の通信制高校
    年間20〜100万円以上と学校やコースによって大きく異なります。特に、学習塾のように個別指導を行う「サポート校」を併用すると、費用はさらに高額になります。

10. 全日制への再転入が難しい

「もし通信制が合わなかったら、また全日制に戻ればいい」と軽く考えているなら注意が必要です。一度通信制高校に転入・編入すると、再び全日制高校に戻るのは非常に難しいのが現実です。

全日制高校は学年ごとに取得する単位が決まっている「学年制」ですが、通信制は卒業までに必要な単位を積み重ねる「単位制」です。この制度の違いや、転入先の定員の空き状況など、クリアすべきハードルが多くあります。安易な気持ちでの転籍は、後戻りできない選択になる可能性を理解しておきましょう。

こうした理由から「通信制高校はやめておけ」と言われることがありますが、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。よくある誤解や後悔しやすいポイント、その対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

デメリットを上回る通信制高校のメリット

ここまでデメリットを解説してきましたが、もちろん通信制高校にはそれを上回るほどの大きなメリットがあります。デメリットとメリットの両方を比較して、総合的に判断することが大切です。

  • 自分のペースで学習を進められる
    体調や理解度に合わせて、学習計画を自由に調整できます。苦手な科目にじっくり時間をかけたり、得意な科目をどんどん先に進めたりすることが可能です。

  • 時間を自由に使いやすい
    毎日通学する必要がないため、自由に使える時間が豊富にあります。その時間を使って、アルバイトや趣味、資格の勉強、芸能・スポーツ活動などに打ち込むことができます。

  • 人間関係のストレスが少ない
    集団生活が苦手な人や、過去にいじめなどで悩んだ経験がある人にとって、毎日クラスメイトと顔を合わせる必要がない環境は、大きな安心材料になります。

  • 専門分野を学べるコースが豊富
    近年、私立の通信制高校を中心に、プログラミング、eスポーツ、美容、製菓、声優など、高校の勉強をしながら専門分野を学べるユニークなコースが増えています。

  • 不登校経験者へのサポートが手厚い
    多くの通信制高校には、不登校や心の問題を理解してくれるカウンセラーが在籍しています。生徒一人ひとりの心に寄り添った、きめ細やかなサポートを受けられるのが大きな魅力です。

通信制高校のメリットやデメリットを踏まえたうえで、仕組みや学費、学校選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

デメリットを克服するための具体的な対策

紹介したデメリットは、学校選びや工夫次第で十分に克服できます。後悔しないための具体的な対策を見ていきましょう。

学習計画を一緒に立てる学校を選ぶ

自己管理に自信がない場合は、担任の先生が生徒一人ひとりの学習計画の作成や進捗管理をサポートしてくれる学校を選びましょう。定期的な面談で「今週はここまで進めよう」と一緒に目標設定をしてくれる学校なら、挫折せずに学習を続けられます。

登校日数が多いコースや学校を選ぶ

孤独を感じたくない、友達を作りたいという場合は、週3日や週5日など、登校日数が多いコースを選びましょう。キャンパスに通うことで、自然と他の生徒と顔を合わせる機会が増え、友人関係を築きやすくなります。部活動やサークル活動が活発な学校を選ぶのも有効です。

進学実績が豊富な学校を選ぶ

大学進学を考えているなら、進学コースや特進コースがあり、大学受験対策に力を入れている学校を選ぶことが絶対条件です。公式サイトで「進学実績」を確認し、自分の目指す大学への合格者がいるかチェックしましょう。指定校推薦枠を多く持っている学校も狙い目です。

カウンセラー常駐など相談体制を確認

学習面や精神面での不安があるなら、スクールカウンセラーが常駐しているか、相談体制が整っているかを必ず確認してください。気軽に相談できる環境があるだけで、心の負担は大きく軽減されます。学校説明会などで、実際のサポート体制について質問してみましょう。

サポート校の活用を検討する

どうしても自力での学習が難しい場合は、「サポート校」の利用を検討するのも一つの手です。サポート校は、通信制高校の卒業を支援するための学習塾のような場所で、学習指導からメンタルケアまで手厚いサポートを受けられます。ただし、別途費用がかかる点には注意が必要です。

卒業後の進路|将来への不安を解消

「通信制高校を卒業しても、その先が不安…」という声は非常に多く聞かれます。しかし、データを見ればその心配は杞憂であることがわかります。

通信制高校からの大学進学実績

文部科学省の調査によると、通信制高校卒業生の大学等進学率は年々上昇しており、令和6年度には28.6%に達しています。これは、卒業生の4人に1人以上が大学や短大、専門学校へ進学している計算です。

進学サポートに力を入れている学校からは、国公立大学や有名私立大学への合格者も多数輩出されています。通信制高校だからといって、大学進学を諦める必要は全くありません。

(参考:文部科学省「学校基本調査」

通信制高校から大学進学を目指すための受験対策や、入試の流れについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

就職活動におけるサポート体制

就職希望者に対しても、多くの通信制高校で手厚いサポートが用意されています。

  • キャリアカウンセリング
  • 履歴書の書き方指導
  • 面接練習
  • 企業インターンシップの紹介

これらのサポートを活用することで、自信を持って就職活動に臨むことができます。

卒業生のリアルな進路事例

通信制高校の卒業生の進路は実に多様です。

  • 大学・専門学校へ進学
    自分の学びたい分野を追求する。

  • 企業へ就職
    高校在学中のアルバイト経験を活かして正社員になるケースも。

  • 留学
    自由な時間を活かして語学を習得し、海外の大学へ進学する。

  • 起業・フリーランス
    プログラミングやデザインなど、専門コースで得たスキルを活かして独立する。

通信制高校での経験は、多様な未来への扉を開くきっかけになり得ます。

通信制高校が向いている人・向いていない人

ここまで読んで、自分(またはお子さん)が通信制高校に向いているのか気になった方もいるでしょう。簡単な診断でチェックしてみましょう。

【診断】通信制高校が向いている人の特徴

以下の項目に多く当てはまる人は、通信制高校の環境を活かして大きく成長できる可能性が高いです。

  • やりたいことや夢など、明確な目標がある
  • 自分のペースで物事を進めたい
  • 集団行動よりも一人で集中する方が好き
  • 高校の勉強以外に打ち込みたいことがある(趣味、仕事など)
  • 基礎からじっくり学び直したい
  • 心や体を休ませる時間が必要だと感じている

「通信制高校が自分に合っているかもしれない」と感じた方は、学校選びも重要です。東京で人気の通信制高校や、失敗しない選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

【注意】後悔しやすい人の特徴

逆に、以下のようなタイプの人は、通信制高校を選ぶと後悔する可能性があります。慎重な検討が必要です。

  • 誰かに指示されないと行動できない、流されやすい
  • 特に目標がなく、何となく楽そうだからという理由で選ぼうとしている
  • 文化祭や体育祭など、みんなで盛り上がる行事に強い憧れがある
  • 寂しがり屋で、常に友達と繋がっていたい

サポート校は必要?役割と費用の目安

通信制高校を調べていると必ず目にする「サポート校」。その役割と必要性について解説します。

サポート校の役割と通信制高校との違い

まず、サポート校だけでは高校卒業資格は得られません。

  • 通信制高校
    高校卒業資格を取得するための「学校」です。

  • サポート校
    通信制高校の卒業を支援するための「学習塾や予備校」のような存在です。

サポート校に通う生徒は、必ずどこかの通信制高校にも在籍しています。サポート校では、レポート作成の補助や大学受験対策、メンタルケアなど、通信制高校だけではカバーしきれない部分を補う役割を担っています。

サポート校のメリット・デメリット

メリット

  • 対面での丁寧な学習指導を受けられる
  • 同じ境遇の仲間と出会い、友達ができやすい
  • 進路相談やメンタルケアなど、きめ細やかなサポートがある

デメリット

  • 通信制高校の学費とは別に、年間40〜100万円程度の追加費用がかかる
  • サポート校によって指導の質にばらつきがある

サポート校が必要か判断するポイント

サポート校が必要かどうかは、本人の状況次第です。以下の点を基準に判断しましょう。

  • 自力でレポート作成や学習を進める自信があるか? →なければサポート校を検討
  • 難関大学への進学を目指しているか? →受験対策に特化したサポート校が有効な場合も
  • 費用を捻出できるか? →家計への負担を十分に考慮する

まずはサポート体制が手厚い通信制高校を探し、それでも不安が残る場合にサポート校を検討するのがおすすめです。

通信制高校に関するよくある質問

最後に、通信制高校に関するよくある質問にお答えします。

全日制からの転入・編入は可能?

はい、可能です。 多くの通信制高校では、随時、転入(今の高校から移る)や編入(高校を中退した人が入り直す)を受け入れています。前の高校で取得した単位は引き継げるため、スムーズに学習を再開できます。

通信制高校への転入・編入の流れや、必要な手続き、注意点について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

最終学歴はどうなる?不利になる?

最終学歴は「高等学校卒業」となり、全日制高校と全く同じです。 卒業証書を見ても、通信制であることは分からない場合がほとんどです。大学受験や就職活動において、学歴そのものが不利になることはありません。

公立と私立の違いと学費の目安

公立と私立の最も大きな違いは、学費とサポートの手厚さです。

  • 公立
    • 学費: 年間3〜5万円程度と安価。
    • サポート: 基本的に自主性が求められ、サポートは最低限。
    • 特徴: 指定された日に登校するスクーリングが中心。
  • 私立
    • 学費: 年間20〜100万円以上と幅広い。
    • サポート: カウンセリングや進学指導など、手厚いサポートが魅力。
    • 特徴: オンライン学習、専門コース、多彩なイベントなど、学校ごとに特色豊か。

どちらが良いというわけではありません。何を重視するかによって最適な選択は異なります。

まとめ

通信制高校には、自己管理の難しさや孤独感など、確かにデメリットが存在します。しかし、それらのデメリットは、学校選びと本人の意識次第で十分に乗り越えることが可能です。

重要なのは、デメリットから目をそらさず、正しく理解した上で対策を考えることです。

  • 自己管理が不安なら、進捗管理をしてくれる学校を選ぶ

  • 友達が欲しいなら、登校日数が多いコースを選ぶ

  • 大学進学したいなら、進学実績が豊富な学校を選ぶ

通信制高校は、全日制になじめなかった生徒にとっての「避難場所」ではありません。自分の夢や目標に向かって、自分のペースで進むための「積極的な選択肢」です。

この記事を読んで、少しでも不安が解消されたなら、次の一歩として複数の通信制高校の資料請求をしてみることをお勧めします。各学校のパンフレットを比較検討し、オンライン説明会や個別相談会に参加して、実際の雰囲気を感じてみてください。

あなたとお子さんにとって、後悔のない最適な道が見つかることを心から願っています。

学研WILL学園は、通信制高校のサポート校とフリースクールの機能をあわせ持つ学びの場として、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭を支えています。

今のお子さんに合った学び方や居場所について悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。

一人ひとりの希望や状況に応じた進路支援にも力を入れており、大学進学率は48.1%と、通信制高校全体の平均である24.1%を上回っています。