コラム

不登校での高校受験。お子様に合った進路を考えましょう。

不登校での高校受験。お子様に合った進路を考えましょう。 不登校

「中学生の子どもが不登校で高校受験をどうしよう」
周りの中学生たちが高校受験勉強を始めている中、ご自身のお子様が不登校状態だと進路について不安になりますよね。お子様自身が不安定で高校受験や進路に関して後ろ向きになっている場合もあるかと思います。不登校の中学生の高校受験や進路はどのように選択していくことがいいのでしょうか。
今回は不登校の中学生の高校受験について、どんな進路の選択肢があるのかを詳しくお話しします。

お子様にあった高校受験の形を考える

高校受験において保護者の協力は必要不可欠です。
まずは親子でよく話し合い、中学卒業後の進路に関して高校受験のことや将来進みたい道についてのお子様の意思を確認することが大切です。
しかし、中にはお子様の心が不安定で進路の話ができないケースもあります。
そのようなときは下記の3点に注意しながらお子様と向かい合いましょう。

①焦りは禁物

高校受験が近づくと焦る気持ちもあるかと思いますが、保護者の焦りがお子様のプレッシャーになり、心に負担をかけてしまう可能性があります。お子様の心の安定が第一です。
お子様自身も保護者以上に高校受験や進路に関して焦りを感じている場合もあります。お子様の心が安定するまでは時間をかけましょう。

②お子様に寄り添い聞き役になる

いきなり受験や進路のことを話題にすることはおすすめできません。お子様の気持ちを聞くことができるようになるには、まずはお子様の話す内容を否定せずに受け入れることが大切です。

話すことさえ難しく、安心感や時間がかかる場合もあります。
些細な日常的会話でもいいので、毎日話しかけてあげましょう。会話に慣れてきたら、お子様の好きなことや興味のあることなど会話を楽しめる話題を引き出し、お子様についてよく知りより強い信頼関係を築きましょう。
話をよく聞くことで、お子様の将来のための最善策を打ち出せるきっかけになることもあるます。

③落ち着いたら高校受験や進路を話し合う

お子様によってタイミングはそれぞれですが、落ち着いてきたら受験や進路の話題を振ってみましょう。お子様の様子を見て、家庭訪問や三者面談、学期末などのタイミングが話が切り出しやすくおすすめです。
「高校に行きたい」か、お子様の意思を確認しましょう。高校受験の意思が確認ができたら、志望校を絞り込んでいきましょう。

志望校の検討を始める

志望校選びにおいて、お子様の現状と意思を照らし合わせて決めていくことが大切です。
お子様と話し合った内容と不登校の原因を加味しながら志望校を選んでいきましょう。

高校の種類には、全日制・定時制・通信制があります。

【全日制高校】

一般的に多くの高校生が通っている学校です。授業は平日の昼間で週5日通学します。問題がなければ3年間で卒業できますが「出席日数が〇日休むと留年」だったり、「1年を通してのテストの結果によって留年」など学校により規定があります。学校によって進学に強い学校や就職に強い学校など様々です。
学費は、公立高校は約46万円、私立は約97万円となっています。
公立高校は、お子様の自主性に任せるケースが多く、自由な校風で楽しみながら高校生活を送ることができます。
私立高校は、学校独自の教育方針があり、大学受験対策や留学制度など充実した教育を受けることができます。
受験は、公立は1回ですが、私立は受験日が被らなければ複数受験することができるので、併願校としても受験しやすいです。

【定時制高校】

全日制高校と同じく週5日通学しますが、夜の時間帯に授業を行う「夜間定時制」、朝と昼の時間帯に授業を行う「昼間二部定時制」、朝・昼・夜の時間帯に授業を行う「三部制」に分かれています。
10代だけでなく、20代、30代と幅広い世代が通い、不登校経験者や外国国籍の人などさまざまな背景を持つ生徒が通います。時間が選べるので、お子様の生活リズムやアルバイトなどに合わせて選ぶことができます。学費は公立で約3万円、私立で約35万円と全日制高校に比べて安く抑えることができます。卒業は3~4年が一般的です。

【通信制高校】

基本的にスクーリングで授業を受け、定期的なテストの他にレポートを提出することで単位を取得することができます。週何回通うかを自分で選択できる学校や、スクーリングが年1回の合宿に参加する学校など様々なタイプがあります。

受験は、基本的に書類選考と作文と面接です。
定時制と同じく、同じ不登校の経験をした人や働いている人など様々な背景をもつ人が通います。
私立・公立に分けられ、学校によってサポートの内容や学費が変わってくるので学校のことをよく調べることが大切です。
通信制高校のみの場合だと学習は自主性にゆだねられるため、卒業率が低いことが現状です。また、通学回数が少ないので友達作りや先生との信頼関係が築きにくい側面があります。
多くの通信制高校に通う生徒は、通信制サポート校を活用し、学習支援やサポート校ならではのイベントに参加して楽しく高校生活を送ることを選択しています。サポート校によって就職や進学に強いところもあるので情報収集が大切です。学校説明会があれば参加しましょう。

志望校を検討する中で困ったことや悩みがあるときは、学校や専門機関に相談することがおすすめです。親子だけで悩みすぎずにプロに頼って一緒に志望校を選んでいきましょう。

高校受験の対策を始める

高校受験対策には、「内申点」「学力」が重要になってきますが、不登校のお子様にとってハードルが高く感じることでしょう。お子様にとって無理のない範囲で始めてみましょう。

内申点対策

高校によりますが、高校受験において内申点を重視する高校もあります。
内申点は、中学3年間の総合的な成績を上級学校に内的に申し伝えることを言います。
記載される内容は、教科別の5段階評価・学習意欲・知識や技能・思考力・判断力・表現力等・出席日数などです。
不登校の場合だとこれらが評価されにくいことが難点です。

不登校でも内申点を上げるためには、「学校に行って先生に顔を見せる」「提出物をしっかり提出する」「定期テストを受ける」ことが大切です。
学校で先生に顔を見せることで出席扱いにしてくれるケースが多いです。提出物を出すことで、学習意欲があるとみなされ評価されます。定期テストは客観的に学力を測ることができます。どれも評価を数値化することができる最適な手段です。

学力対策

志望校の難易度によって学力を高めることも必要です。
自主的に勉強する場合、学校で配布されたテキストや問題集を利用することや、映像学習で学ぶことがお勧めです。自主的な学習が難しい場合は塾や家庭教師を利用するとよいでしょう。
また、フリースクールを利用すると充実した学習支援だけでなく、出席日数をとることもできるのでおすすめです。スクールによって通信制高校のサポート校が提携しているところもあるので検討することもいいかもしれません。

上記のことをいきなりやろうとしても、抵抗感を抱いてしまったりや高校受験に対するモチベーションが下がったりなどお子様の精神面に負担をかけてしまう可能性もあります。
お子様の様子を見ながらできることから対策をしてみましょう。
困ったときは専門機関の第三者に頼り、親子で無理のないようにしましょう。

まとめ

今回は不登校中学生の高校受験や進路についてお話ししました。
不登校でも高校受験ができ、さまざまな選択肢があることがわかりました。
お子様とよく話し合って高校受験、もしくは進路の方向性を決めていきましょう。
学校や専門機関など頼りになるプロがいることを忘れないで無理のないようにしましょう。

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