コラム

子供が朝起きられなくて不登校に?その原因と対策について解説

子供が朝起きられなくて不登校に?その原因と対策について解説 不登校

「学校に行きたくても、朝起きられなくて登校できない」「夜寝れずに朝起きられない」「昼夜逆転している」など子供が朝起きられない状態に悩むご家庭もあるでしょう。
朝起きられないことで、学校に遅刻したり休んだり、不登校になる原因にもなり得ます。子供が朝起きられない原因と、対策をご紹介します。

朝起きられない子供は不登校になりやすい?

朝起きることができず、遅刻登校したり学校を休むことになる子供は一定数います。

周りから見たら「だらしない子」と認定されてしまうこともあるかもしれませんが、ただ怠けているのではなく、理由があるのかもしれません。
ではなぜ朝起きられないのでしょうか?原因について詳しく見ていきましょう。

子供が朝起きられない原因とは?

睡眠不足

学年が上がるにつれて学習時間の確保が必要なことに加え、その日一日で遊び足りなかったという気持ちからゲームやスマホを見てしまい、睡眠不足に陥ることがあります。
若者のスマホ依存が問題となっている今、枕元からスマホを遠ざけることは非常に難しく、画面からの光刺激は体内時計を変化させ、昼夜逆転にもなり得ます。

起立性調節障害

起立性調節障害(OD)とは、自律神経の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる病気です。朝起き上がれなくなるほか、立ち眩みや食欲不振、倦怠感などの身体の不調が現れます。この病気は、小学校高学年~中学生に多く見られ、心と身体の成長過程で自律神経が不安定になることから起こりやすい病気です。
通常は、起立直後血圧が一度下がり、直ぐに回復します。しかしこの病気は、起立直後の血圧低下から回復に時間がかかることや、起立後心拍の回復がないことがあります。
このような身体の不調が朝起きられなくなる原因になることもあります。

睡眠の質の低下

寝る前にスマホでブルーライトを浴びるとなかなか寝付けなかったり、眠っても睡眠の質が低下します。夜浴びたブルーライトが、睡眠の質を良くするために不可欠な”メラトニン”の量を減らすためです。メラトニンは昼間に生成、夜間に多く分泌され、夜ぐっすり眠るために働きます。ブルーライトによってメラトニン量が減少すると、睡眠・覚醒リズムが崩れてしまい睡眠の質が低下します。

また、睡眠時の環境が睡眠の質の低下につながる可能性があります。温度や湿度が快適でなかったり、40デシベル以上の音がある、合わない寝具を使っているなどの環境で眠ると睡眠の質は落ちてしまいます。

その他に、日常のストレスは自律神経の働きを乱し、睡眠の質を下げる原因になります。夜、精神的に緊張してしまうと、通常副交感神経が働くところ交感神経が活発になり、覚醒状態で眠りが浅くなります。睡眠の質が落ちると翌朝疲れがとれず、起きれない原因や日中の眠気に繋がります。

心理的原因

起きたら学校に行かなければならない、漠然と不安になってしまう、等プレッシャーによって朝起きられなくなることがあります。ストレスに敏感な子や真面目な子に多く、心理的不安が症状として出る場合があります。

朝起きられるようになるための対策

睡眠不足→十分な睡眠時間を確保する

睡眠時間を意識し、決まった時間に寝るようにしましょう。ゲームやスマホは寝る前に見ることを控え、寝不足になるようなタスクは避けるようにしましょう。

起立性調節障害→病院での適切な治療

自力で治すには難しい病気です。午前中の調子が悪い、立ち眩みやめまいがするなど、少しでも疑わしい様子があれば病院で専門の医師に診てもらいましょう。
また、症状緩和としていくつかのポイントが挙げられます。

水分2L、塩分10gを目安に摂ること

→循環する血液量を増やすために水分と塩分を摂りましょう。食事以外に水2L、食事で塩分を摂ることがおすすめです。1日3食摂りましょう。

日中は体を横にしない

→自律神経系は横になった姿勢に合うように自律神経を調整するので起立しにくくなります。頭を心臓より高くして、高い位置に血液を送る自律神経を整えましょう。

起立はゆっくり、長時間起立はしない

→うつむきながら起立して最後に頭をあげましょう。長時間起立は下半身に血液がたまり頭の血液が不足しがちになってしまいます。長時間起立しなければいけない時は足を動かしたりクロスさせたりして、下半身の血流を少しでも良くしましょう。

ストレスをためない工夫(周囲の協力も必要)

→自律神経系は心の状態に関係します。学校にいけないことに対し自己嫌悪しストレスを抱える子供もいます。症状があっても充実した生活ができるように子供をフォローしていきましょう。

睡眠の質の低下→生活習慣を正す

生活習慣を正して睡眠の質を良くしましょう。いくつかのポイントをご紹介します。

朝日を浴びる

→太陽光を15~30分浴びることで体内時計が整い、夜ぐっすり寝るための”メラトニン”が作られ、暗くなったら分泌されます。毎朝同じ時間に起きてカーテンを開けましょう。

朝ご飯を食べる

→寝ている間も脳は働いているので朝ご飯でエネルギー補給をしましょう。咀嚼で脳の働きが活発になり、体内時計をリセットすることができます。アミノ酸であるトリプトファンを含む、納豆や魚、卵がおすすめです。

日中はよく活動する

→身体を動かすと夜は早く深く眠ることができます。ウォーキングをするなどできる範囲で運動を取り入れましょう。

夜は暗くして寝ましょう

→夜にスマホやゲームをしてブルーライトを浴びてしまうと、睡眠の質を良くするためのメラトニンが減ってしまいます。寝る前の2時間はブルーライトを浴びないようにしましょう。

心理的原因→心療内科に相談

うつ病の症状が少しでも感じられる場合は、早めに心療内科に相談しましょう。うつ病は自力でどうにかすることが難しい病気です。休養を大切にしましょう。

まとめ

ここまで、子供が朝起きられない原因と対策をご紹介しました。朝起きられない症状が原因で不登校になる割合は多いと言われています。睡眠時間の不足や睡眠リズムの異常を感じたら早めに対処していきましょう。親や子供が気づくことができない病気が潜んでいる可能性もあるので、専門知識を持つ病院や医師に相談しましょう。

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