「子どもがノートを取っているのに、なかなか成績が上がらない」「勉強が苦手で、何をノートに書けばよいのかわからない」と悩んでいませんか?中学生のノートの取り方で大切なのは、きれいに書くことではなく、重要な内容を整理し、後から見返して復習できる形にすることです。
中学校では学習内容が難しくなり、授業の進むスピードも速くなります。特に、不登校などで授業を受けられない期間があると、学習の遅れが気になり、自宅でどのように勉強を進めればよいのか不安に感じる保護者の方もいるでしょう。
ノートは、授業で学んだ内容を書き写すだけでなく、理解したことを整理したり、苦手な部分を見つけたりするためにも役立ちます。教科ごとの特徴に合わせてノートの取り方を工夫すれば、学校の授業だけでなく、自宅での学習にも活用できます。
この記事では、中学生のノートの取り方の基本から、国語・数学・英語・理科・社会の教科別のまとめ方、自宅学習での活用方法まで詳しく解説します。また、勉強に苦手意識があるお子さまへの接し方や、保護者ができるサポートについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
中学生のノートの取り方で大切な3つのポイント

中学生のノート作りでは、きれいに書くことだけでなく、後から見返したときに学習内容を理解できるようにすることが大切です。
特に、勉強に苦手意識があるお子さまの場合、ノートを完璧にまとめようとすると負担が大きくなってしまうことがあります。
まずは、どの教科にも共通する3つの基本的なポイントを押さえましょう。
重要なポイントを中心にまとめる
ノートを取る際は、教科書や黒板の内容をすべて書き写そうとするのではなく、重要なポイントを中心に整理しましょう。
例えば、数学では公式だけでなく、その公式をどのような問題で使うのかを記録します。英語では、新しい文法や単語の意味に加えて、簡単な例文を書き添えると復習しやすくなります。
また、ページの上部に日付や単元名、教科書のページ数を書いておくと、後から学習した内容を振り返る際に便利です。
自宅学習の場合も、教科書をすべてノートに写す必要はありません。「今回学んだこと」「覚えておきたいこと」「まだわからないこと」を意識して書くだけでも、学習内容を整理しやすくなります。
色分けは2〜3色を目安にする
ノートを見やすくするためには、ペンの色を使いすぎないことも大切です。
さまざまな色を使って装飾すると、どこが重要なのかわかりにくくなる場合があります。最初は2〜3色程度を目安に、色ごとの役割を決めておくとよいでしょう。
例えば、次のような使い分けがおすすめです。
ただし、必ず3色を使う必要はありません。シャープペンシル1本でも、囲み線や下線、記号などを使えば情報を整理できます。
特に、ノートを書くこと自体が負担になっているお子さまには、できるだけシンプルな方法から始めることをおすすめします。
後から書き込める余白を残す
ノートを文字で埋め尽くさず、適度な余白を残すことも重要です。
余白があれば、後から教科書で調べた内容を書き加えたり、間違えた問題の解説を記録したりできます。
例えば、ページの右端に5cm程度のメモ欄を設け、理解できなかったことや復習時に気づいたことを書き込む方法があります。
| 学習内容 | メモ・疑問点 |
| 数学の公式と例題 | どのような問題で使う公式なのか |
| 英語の新しい文法 | 間違えやすい語順 |
| 理科の実験結果 | なぜその結果になったのか |
余白の広さに決まりはないため、お子さまが使いやすいレイアウトを見つけることが大切です。
【教科別】中学生のノートのまとめ方と見本

中学生が学ぶ国語・数学・英語・理科・社会は、それぞれ学習内容や重要なポイントが異なります。
そのため、すべての教科で同じノートの取り方をするよりも、教科ごとの特徴に合わせたまとめ方を取り入れることがおすすめです。
ここでは、具体的な記入例とともに、5教科のノートの取り方を紹介します。
国語|文章の要点や登場人物の関係を整理する
国語では、文章の内容を理解し、筆者の主張や登場人物の心情を読み取ることが重要です。
そのため、教科書の文章を長く書き写すのではなく、重要な部分を自分の言葉でまとめることを意識しましょう。
例えば、説明文では「筆者の主張」「その理由」「具体例」を分けて書くと、文章の構造を整理しやすくなります。
【国語のノート見本】
| 項目 | 記入例 |
| 単元 | 説明文の読解 |
| 筆者の主張 | 読書には新しい考え方を知るよさがある |
| 理由 | 自分とは異なる経験や価値観に触れられるため |
| 具体例 | 物語を通じて異なる文化や生活を知る |
| 復習メモ | 主張と具体例の違いを確認する |
物語文の場合は、登場人物の関係を矢印でつないだり、心情の変化を時系列で整理したりする方法もおすすめです。
文章を読むことに苦手意識があるお子さまは、最初から長い要約を書こうとせず、大切だと思った言葉を一つ書き出すことから始めてもよいでしょう。
数学|途中式と間違えた理由を記録する
数学では、答えだけでなく、どのような手順で答えを導いたのかを残すことが大切です。
答えが間違っていた場合でも、途中式が残っていれば、どこでつまずいたのか確認しやすくなります。
例えば、一次方程式の問題は次のようにまとめられます。
【数学のノート見本】
| 項目 | 記入例 |
| 問題 | 3x + 5 = 17 |
| 途中式① | 3x = 17 – 5 |
| 途中式② | 3x = 12 |
| 答え | x = 4 |
| 復習メモ | 移項したときの符号に注意する |
計算式は1行ずつ書き、必要に応じてイコールの位置をそろえると、計算の流れを追いやすくなります。
また、間違えた問題には「符号を間違えた」「公式の使い方がわからなかった」など、間違えた理由を簡単に書き添えましょう。
不登校などで学習に空白期間がある場合は、無理に現在の学年の問題から始める必要はありません。分数の計算や正負の数など、理解が不十分な単元に戻り、基礎から復習することも大切です。
英語|英文・和訳・文法を整理する
英語のノートでは、英文と日本語訳、文法のポイントを関連づけて整理すると、文章の仕組みを理解しやすくなります。
特に、中学生の英語は学年が進むにつれて文法が複雑になるため、新しく学んだ内容を簡単な例文とともにまとめることがおすすめです。
【英語のノート見本】
| 英文 | 日本語訳 | 文法のポイント |
| I play soccer. | 私はサッカーをします。 | 主語がIのときはplay |
| He plays soccer. | 彼はサッカーをします。 | 三人称単数現在のs |
| Does he play soccer? | 彼はサッカーをしますか。 | Doesの後は動詞の原形 |
ノートには新しく学んだ単語の意味や発音、間違えやすい語順なども書き加えておきましょう。
また、単語を覚える際は、何度も書き写すだけでなく、意味を隠して答えられるか確認すると、覚えた内容を確かめられます。
英語が苦手なお子さまの場合は、中学1年生の基本的な英文から学び直すことも有効です。一度に多くの文法を覚えようとせず、一つずつ理解していくことを意識しましょう。
理科|実験の流れや仕組みを図解する
理科では、用語を覚えるだけでなく、実験の目的や結果、自然現象の仕組みを理解することが求められます。
文章だけではわかりにくい内容も、図や矢印を使って整理すると、情報同士の関係を把握しやすくなります。
例えば、植物の光合成について学ぶ場合は、必要なものと生成されるものを分けてまとめましょう。
【理科のノート見本】
| 項目 | 記入例 |
| 単元 | 植物の光合成 |
| 必要なもの | 光・水・二酸化炭素 |
| 生成されるもの | 有機物(デンプンなど)・酸素 |
| 主に行われる場所 | 葉緑体 |
| 復習メモ | 光合成と呼吸の違いを確認する |
実験についてまとめる場合は、「目的→方法→結果→考察」の順番で整理すると、実験全体の流れを理解しやすくなります。
また、自宅で学習する場合は、教科書や学習動画に掲載されている図を参考に、重要な部分だけ簡単に描き写す方法もあります。
絵を上手に描く必要はありません。自分が理解するために必要な情報を整理することが重要です。
社会|年表や比較表を活用する
社会では、歴史上の出来事の順序や、地域ごとの特徴、政治や経済の仕組みなどを整理することが大切です。
特に歴史では、人物名や出来事を個別に暗記するだけでなく、出来事同士のつながりを意識すると理解しやすくなります。
例えば、歴史の重要な出来事を次のような表にまとめる方法があります。
【社会のノート見本】
| 年代 | 出来事 | 覚えるポイント |
| 645年 | 乙巳の変 | 中大兄皇子らによる蘇我氏打倒 |
| 710年 | 平城京に遷都 | 奈良時代の始まり |
| 794年 | 平安京に遷都 | 平安時代の始まり |
地理では、地域ごとの気候や産業、特産品などを比較表にすると、違いを整理しやすくなります。
公民の場合も、国会・内閣・裁判所の役割などを表にまとめる方法が役立ちます。
「なぜその出来事が起きたのか」「それによって何が変わったのか」まで書き添えると、単純な暗記だけに頼らない学習につなげられます。
自宅学習で役立つノートの取り方と復習方法

学校の授業だけでなく、自宅での勉強にもノートを活用できます。
特に、不登校によって授業を受けられない期間がある場合は、学校の進度に合わせることだけを目標にせず、お子さまが理解できる内容から取り組むことが大切です。
ここでは、自宅学習で実践しやすいノートの活用方法を紹介します。
教科書や学習動画を見ながらノートを作る
自宅学習では、教科書や参考書、学習動画などを利用しながらノートをまとめる方法があります。
ただし、教材に書かれている説明をすべて写す必要はありません。
例えば、次のような流れで取り組むと、学習内容を整理しやすくなります。
- 教科書や学習動画で一つの単元を学ぶ
- 重要な用語や公式をノートに書く
- 例題や練習問題を一つ解いてみる
- 理解できなかった部分をメモする
- 必要に応じて教科書や解説を見直す
このように、学んだ内容を確認しながら進めることで、ノートを単なる記録ではなく、復習に使える教材として活用できます。
また、手書きが負担になる場合は、教材の重要な部分に付箋を貼ったり、必要なページをコピーして書き込んだりする方法でも構いません。
苦手な単元から学び直す
勉強がわからなくなったときは、現在の学年の内容を無理に進めるよりも、つまずいた単元まで戻って学習することが大切です。
例えば、中学2年生の連立方程式が難しい場合、まずは中学1年生で学ぶ一次方程式の理解を確認してみましょう。
ノートの最初に「わかること」「まだ難しいこと」を書き出すと、復習する内容を整理できます。
【学び直しノートの見本】
| 単元 | 現在の理解度 | 次に取り組むこと |
| 正負の数 | 基本的な計算はできる | 符号の間違いを確認する |
| 一次方程式 | 移項が難しい | 基本問題を解き直す |
| 連立方程式 | 解き方がわからない | 一次方程式を復習してから取り組む |
学習に遅れがある場合でも、すべての範囲を一度に取り戻そうとする必要はありません。理解できるところから少しずつ進めることで、次に取り組む内容が明確になります。
不登校のお子さまの勉強の進め方については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
間違えた問題を復習ノートにまとめる
テストや問題集で間違えた問題は、復習ノートにまとめておくと便利です。
ただし、間違えた問題をすべて書き写すと負担が大きくなるため、特に苦手な問題や繰り返し間違える問題を中心に記録しましょう。
復習ノートには、次の3点を残すことがおすすめです。
問題を書き写すのに時間がかかる場合は、コピーを貼り付けたり、問題集のページ番号だけを記録したりしても構いません。
また、ノートを見返すだけではなく、実際に問題を解き直し、自分の力で答えを出せるか確認することも大切です。
勉強が苦手な中学生がノート作りを続けるコツ

ノートの取り方を理解していても、勉強そのものに苦手意識があると、継続することが難しい場合があります。
特に、不登校のお子さまの中には、学習内容への不安や心身の疲れなどから、勉強に取り組むこと自体が負担になっている方もいます。
そのような場合は、ノートの完成度や学習量を重視しすぎず、お子さまの気持ちや状況に合わせた方法を考えましょう。
最初からきれいなノートを目指さない
ノートを取る際に、字のきれいさや色使いを気にしすぎる必要はありません。
丁寧にまとめようとするあまり、ノートを書くこと自体が目的になってしまうと、学習内容の理解に十分な時間を使えなくなる場合があります。
例えば、最初は重要な単語を3つだけ書いたり、解けた問題に印をつけたりする程度でも構いません。
大切なのは、見た目の整ったノートを完成させることではなく、学んだ内容を自分なりに理解することです。
また、書くことに強い負担を感じる場合は、無理にノートを作らず、教科書に付箋を貼るなど別の方法を取り入れてもよいでしょう。
好きな教科や取り組みやすい内容から始める
勉強に苦手意識がある場合は、興味のある教科や取り組みやすい単元から始めるのも一つの方法です。
例えば、歴史が好きなお子さまなら、興味のある人物や出来事をノートにまとめてみるとよいでしょう。
英語に興味がある場合は、好きな映画や音楽に出てくる単語を調べて書き留める方法もあります。
学校の教科書の順番にこだわらず、興味を持てる内容から取り組むことで、勉強に対する心理的な負担を軽減できる場合があります。
また、「今日は英単語を3つ調べる」「数学の問題を1問解く」など、取り組みやすい目標を設定することもおすすめです。
ただし、心身の負担が大きいときは、無理に学習を進める必要はありません。お子さまの状態に応じて休息を優先することも大切です。
無理なく続けられる学習量を考える
自宅学習では、学校と同じ時間割で勉強しなければならないわけではありません。
特に、学習を再開したばかりの場合は、長時間の勉強を目標にするよりも、お子さまが無理なく取り組める学習量を考えることが重要です。
例えば、最初は短い時間だけ教科書を開き、気になった内容をノートに一つ書いてみる方法もあります。
少しずつ勉強に取り組めるようになったら、本人と相談しながら学習内容や時間を調整していくとよいでしょう。
不登校のお子さまがなかなか勉強に取り組めない場合は、学習方法だけでなく、その背景にある気持ちや苦手意識を理解することも大切です。勉強を嫌がる原因や、家庭で実践できるサポート方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
勉強への意欲がなかなか湧かない場合には、学習方法だけでなく、その背景にある悩みを理解することも大切です。
中学生が勉強に取り組めない原因や、保護者ができるサポートについては、以下の記事も参考にしてください。
子どものノート学習をサポートするために保護者ができること

お子さまがノートを活用して勉強を進めるためには、保護者の関わり方も大切です。
特に、不登校などで学校の授業を受けられていない場合は、学習の遅れを心配するあまり、勉強を急がせたくなることもあるでしょう。
しかし、お子さまの状況によっては、勉強を促すことが負担になる場合もあります。
ここでは、家庭でノート学習をサポートする際に意識したいポイントを紹介します。
ノートの見た目より理解できた内容を確認する
お子さまのノートを見る際は、字のきれいさや書いた量だけで評価しないようにしましょう。
例えば、ノートが1ページしか進んでいなくても、以前は理解できなかった問題が解けるようになっているかもしれません。
そのような場合は、ノートの量ではなく、理解が深まったことに目を向けることが大切です。
また、「どうしてここがわからないの?」と問い詰めるのではなく、「どの部分が難しかった?」「一緒に確認してみる?」など、お子さまが困っていることを伝えやすい声かけを意識しましょう。
子どものペースを尊重して声をかける
保護者が学習の進度を細かく管理しすぎると、お子さまが勉強を負担に感じてしまう場合があります。
特に、不登校のお子さまの場合は、勉強に取り組めない背景にさまざまな事情があることも考えられます。
そのため、保護者の判断だけで学習時間や目標を決めるのではなく、お子さまの気持ちを確認しながら進めることが大切です。
例えば、「今日はどの教科をやってみたい?」「ノートに書くのと、問題を解くのはどちらが取り組みやすい?」など、本人が選べるようにするとよいでしょう。
また、勉強できなかった日があっても、すぐに責めるのではなく、疲れや不安などがないか確認することも重要です。
ノート作りを無理に習慣化させるのではなく、安心して学習に取り組める環境を整えることを優先しましょう。
家庭での学習が難しい場合は外部の支援も検討する
自宅でのノート学習は、勉強の進め方を工夫する一つの方法ですが、すべてのお子さまに合うとは限りません。
例えば、学習の遅れが大きく、どの単元から復習すればよいかわからない場合や、保護者が勉強を教えようとすると親子で衝突してしまう場合もあります。
そのようなときは、学校の先生やスクールカウンセラー、学習支援機関など、家庭以外の人に相談することも選択肢の一つです。
また、不登校のお子さまが学習を進められる場所として、フリースクールを検討する方法もあります。
フリースクールの中には、一人ひとりの学習状況に合わせて勉強をサポートするところもあります。家庭だけで学習を進めることが難しい場合は、お子さまに合った支援を受けられる環境を探してみるとよいでしょう。
また、中学生で不登校の状態が続き、高校進学について不安を感じている場合は、全日制高校だけでなく、通信制高校やサポート校なども進路の選択肢になります。今の学習状況だけで進路を決めつけず、お子さまに合った学び方や環境を少しずつ探していくことが大切です。
フリースクールでは、学校とは異なる学習環境の中で、一人ひとりの状況に合わせたサポートを受けられる場合があります。「どのような勉強をするの?」「学校の授業との違いは?」と気になる保護者の方は、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
中学生のノートの取り方では、きれいに書くことよりも、学習内容を理解し、後から復習できるように整理することが大切です。
重要なポイントをまとめる、色分けをシンプルにする、余白を残すといった基本的な工夫に加えて、教科の特徴に合わせたノートの取り方を意識すると、学習内容を整理しやすくなります。
また、ノートは学校の授業だけでなく、自宅学習にも活用できます。教科書や学習動画を見ながら重要な部分をまとめたり、間違えた問題を解き直したりすることで、自分の理解度を確認できます。
不登校による学習の遅れや勉強への苦手意識がある場合も、焦ってすべての内容を取り戻そうとする必要はありません。お子さまの気持ちや学習状況に合わせて、取り組みやすいことから少しずつ進めていくことが大切です。
一方で、家庭での学習支援に難しさを感じる場合は、保護者だけで抱え込まず、外部のサポートを活用する方法もあります。
学研WILL学園は、通信制高校のサポート校とフリースクールの機能をあわせ持つ学びの場として、不登校経験のあるお子さんや、学校生活・人間関係・学習面に不安を抱えるご家庭を支えています。
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